競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【ヴィクトリアマイル 2023 レース回顧・結果】やはり庭条件

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ヴィクトリアマイル 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ソングライン 1:32.2 33.2
2 ソダシ 1:32.2 33.6
3 スターズオンアース 1:32.3 33.6
4 ディヴィーナ 1:32.4 33.1
5 サウンドビバーチェ 1:32.7 33.8

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 ヴィクトリアマイル 2023

 

5/14 ヴィクトリアマイル 的中(◯▲馬連)

 

レース全体のふり返り

 

発走直前に本降りとなった状況で、馬場は良(イン優勢の平均レベル〜-0.5秒/1000mまでといったベース)で行われた

 

前半3F34.2秒と良馬場の水準級の入りも、そこからグッと緩み前半5Fは58.5秒、12.3 - 11.3 - 11.0 - 11.4の瞬発戦で決着

 

1分32秒2自体この日の馬場ではそうハイレベルなものではないが、レース上り33.7秒は上々で、上位はこのレースとしての「中の上」くらいにみて良さそう

 

 

 

ヴィクトリアマイル 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ルージュスティリア

予想➡➡➡

結果➡➡➡10着

身上の末脚に期待して、競馬の形も好位3~4番手と想定のもので、ハマって良かったところだが......。

いかんせん、前半3F34.2秒と典さん(ロータスランド)が気合いを見せ、思いのほかヴィクトリアMライクなペースになってしまった。

それを好位追走となってしまった部分は、この馬にとってはマイナスで、こうなると好位奪取に絶好のこの枠というのもむしろ元凶にもなってしまって......。

直前の雨の影響と、見ての通り舌を越してのレースだったということもあっただろうし、またこの馬の脚力を見直すシーンは十分出てくるだろうというイメージ。

この日がスローの見通しでの狙いだったこと、また後傾戦4勝の戦歴から、マイルG1ではなく本格中距離型としての飛躍に期待。

 

 

ソダシ

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

額面としては、敗れた▲ソングラインとの比較でも「どうした!?」というところで、前走でも感じたようにこちらの思っている以上にパフォーマンス伸びが止まっている印象。

6ヶ月ぶりといっても、5ヶ月ぶりで桜花賞を超絶パフォーマンスで勝っている馬である。

ただ、これだけやさしさ100%印の鞍上に包まれて戦歴を重ねてきた馬の、初乗り替わりでもある。

その点で「あり得ないことがあり得た(=超鞍上強化は、戦力ダウンにつながった)」という酌量余地も残されている。

そのほか、一応数値の通りスターズオンアースとは上りで譲っていないわけでもあったこの日。

 

 

ソングライン

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

あのまま「お蔵入り」にしていたらそれはそれはネタとして完璧過ぎたところなのだが......(笑)。

さすがに良発表では無視できず、ということでの3番手での雨中のイン差しV。

改めて見返しても、囲まれっ放しで道中では頭を上げかかったりするなど、厳しいレースだったと思うが、よく差し切った。

◯ソダシの負けパターンでもあり、極限の上り3Fになったことで真価発揮という感じだが、これまでの揉まれて精神的にタフな競馬になると脆いところを見せずに前年(22年)の決勝ラインより上で走ってきていたあたりは、確実に成長していると言えそう。

(もともとその位置にいた一頭だが、)牝馬のこの路線としては単独最上位の座を確たるものにしたといったところか。

ソダシが6ヶ月ぶりだったとはいえ、こちらは海外帰り初戦であったわけで。

 

 

△ナミュール / △ディヴィーナ 他

他では、△ナミュール(7着)はスタート後の不利顕著と同時に「まだ“ナミュール教”勢力こんなにあったのか(しっかし、直前まで単4.2倍だったソダシ×D.レーンを引きずりおろして最終2番人気って…)」というところ(だからこそのオッズ見て軽視)だし、△ディヴィーナ(4着)は直線猛追で「出し切れた時には圏内十分」とした評価の通り頑張ってくれていたが、注目どころとしてはそれらではなくナムラクレアの脚力への再評価を挙げておきたい。

ここが適条件でないことは明白だし、流れも不向きな中で最後まで止まらず良い脚を使っていた。

壁を作れずでもあった中で、あれだけやれれば能力評価観点ではなんの心配もいらなそう。

 

 

個別の馬のところには間接的なことからもマイルドな表現に留めたが、典さん「漢気」(あの最初の1Fは狙っていただろう←本人は小っ恥ずかしくて100%否定すると思うが(笑))もあって、「なかなかこのレース、良では前半3つが落ち着くことはないな」と改めて思い知らされた今回。

結果的逃げ馬のペース次第ではあったとはいえ、仮にロータスランド がハナに立っていなくともその場合には想定通りのソダシのハナでそうそうペースは落ちていなかった様子だったし、まあここは「良ならハイペース耐性を問う」べきレースと再認識しておきたいところ。