競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【京王杯スプリングカップ 2023 レース回顧・結果】上りリミッター超え続出戦で、今後総入れ替えも?

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京王杯SC 2023 レース結果

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 レッドモンレーヴ 1:20.3 32.6
2 ウインマーベル 1:20.4 33.2
3 ダディーズビビッド 1:20.5 33.5
4 アヴェラーレ 1:20.5 32.5
5 レイモンドバローズ 1:20.6 33.0

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 京王杯SC 2023

 

5/13 京王杯スプリングカップ ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

終日良を維持するも雨模様の一日で、前週と比較して含水率も高くなっていたことから、通年平均比-0.5秒/1000mの標準的な時計が並び、Bコース替わり初日の基本イン(2分どころまで)有利で差し届く状況ではない馬場

 

前半3F34.9秒、後半11.7 - 11.3 - 11.0 - 11.4の平坦戦の内容は、前半が緩くイン前残りの負荷軽減戦を示したものに

 

全体1分20秒3は、この日の馬場でもさすがに低調で、基本は内の組がこの上り勝負を苦にして自滅したG3級戦とみておくべきか

 

1400mにしては結構特殊戦で、流れが逆の消耗戦質に振れれば11~12着くらいまでは総入れ替わりということもあって不思議ない一戦

 

 

 

京王杯スプリングカップ 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

アヴェラーレ

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

結果論として、4コーナー手前で大外(レッドモンレーヴの外)で良かったかもしれない、という敗戦。

上りは最速をマークして頑張ったが、時すでに遅しだった。

その直線に入る場面での横位置によって、直線半ばホープフルサイン、ミッキーブリランテらが壁になってしまい、そこから外へ持ち出さざるを得なくなってしまっていた。

ラストの伸びはレッドモンレーヴ以上のものがあったし、やはりこのマイラーの台頭可能な千四の流れで、その脚力を存分に示していた印象。

 

 

レッドモンレーヴ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

上り32.6秒は、レースのそれを1.1秒上回るもので、この日の馬場では難儀な大外差し切りだったが、それでも高い評価は与えられないか。

上り32秒台をマークといっても下位人気勢にもチラホラ見られたものであり、このイン前勢による上りリミッター超え垂れ戦では、そもそもレース上り33.7秒のほうに問題があった可能性もある。

全体1分20秒3も、翌日曜の3歳未勝利が1分21秒1の好時計で決まっていることを思うと疑問が残る額面で。

この日のような瞬発力勝負(定義上は平坦戦ラップだが、内容はかなり瞬発戦寄りだったとみられる)なら、1人気ダノンスコーピオン(11着)と「双璧」のここだったし、鮮やかに勝ったこの馬よりも評価すべき上りスピード苦を示した馬たちが多数いるはずの一戦ということで。

 

 

◯ダノンスコーピオン / ウインマーベル / ダディーズビビッド / ゾンニッヒ

◯ダノンスコーピオン(11着)は、あそこからこの流れの中を割ってくることもできず、後ろからピクシーナイトに交わされるというのは完全なる不完全燃焼。

海外帰り初戦の非ノーザンF馬でもあり、瞬発戦特化型実績で望んだここという、特殊臨戦状況もあったということで大目に見ておく。

マイルで力を発揮できた時は、G1級の可能性はまだ大いに残しているわけで。

 

他では、まず2着ウインマーベル、3着ダディーズビビッドは、それぞれ2列目で直線に入る絶好競馬でこの水準ということで、上りスピードが高まり過ぎて下げてのこの位置という評価。

それぞれ、平坦戦を通り越して消耗戦でハイパフォーマンス(前者)、前傾ラップの平坦戦くらいがベスト(後者)なので、それも至極納得という部分だが。

予想編冒頭に記した「良の例年通りの流れパターン」で目星をつけた3頭のうちの2頭なわけで、それだけにこのレースらしくない後傾戦でもよく頑張ったキャラ達という扱いで。

 

そういった中で、ここからの活躍に注目なのが6着ゾンニッヒ

単純に、府中での直線勝負の脚は持っていない(コース形態不向き)と片付けてしまっていいくらいの中で、これだけ上り依存度が高まる展開をものの見事に後半失速して敗れた内容は、他場(特に、右回り短直線)で非常に楽しみなところがある。

直線半ばでは抜群の手応えで先頭に並びかけたが、鞍上の「自信を持っていきましたが、いざ追い出すと思ったよりも脚がありませんでした」との談話に全てが集約されているように、そこからの不発感が強烈だった。

それでも、脚力としては(晩成の血のはずということも加味して)ここからG2奪取まで可能性がでてきたとみて、阪神C、マイラー台頭の流れの中山記念を視野に入れてみていきたい存在。