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――その流れで、イベリス、ジュランビルの2頭が最後まで善戦しているところが、むしろ驚きという。
目次
レース回顧 朝日杯フューチュリティステークス 2021
ターコイズS 2021 レース結果
ホネ的! レース回顧 / レース分析 ターコイズS 2021
レース全体のふり返り
ターコイズS 2021 各馬ふり返り 予想と結果
イベリス
予想➡➡➡◎
結果➡➡➡6着
負けて強しの0.6秒差(1分33秒4)は、“手前味噌”すぎるか。
それでも、この厳しいペースのマイルで結果的に「この馬には長い」というカタチになってしまっても、大崩れせずよく頑張った。
想定以上に流れたこの展開を作ったという意味で個人的に“戦犯”ともいえる今回だったが、むしろ清々しいくらい飛ばしてしかも56キロで大健闘。
前狙いで、実際に前に行って◎より敗れた◯アクアミラビリス(16着)、☆クリノプレミアム(16着)らは、この実質ほとんど消耗戦の流れも合わなかったということではあるのだが、それらを踏まえるとよりこのイベリスのハナで行っての6着の価値もより際立ってくる。
本当に勝っていても不思議ない内容として、次も注目としたい。 ☆次走注目馬☆
ミスニューヨーク / アンドラステ / ギルデッドミラー 他
とにかく、△ジュランビル(5着)含め8着マルターズディオサくらいまで評価していい水準。
さすがに、平凡な年ならマルターズディオサでも勝てていた、とまでは言わないものの、56キロ4着のフェアリーポルカまではアンラッキーな重賞V逃し(G3・0.5勝カウント)でいいとみている。
勝利したミスニューヨークは、普通はどんなに頑張っても届かない競馬。
それをこの激流ラップで補ってもらい、且つ予想編に記したように「渋って誤魔化せないと」という部分を、当日レース時点までまさかの稍重でいろいろ重なったのは事実。
それでも、ラストで1馬身以上差を広げたように、正直府中牝馬S上位組との逆転など自身の力さえ出し切れば全く問題なし、というくらい抜けたG2級パフォーマンスを繰り出してみせた。
上りのかかる消耗戦なら非常に強く、加えて53キロはハンデキャッパーも見間違えたと言っていいくらい軽すぎた。
今後も、良馬場の上りスピード勝負で不発を繰り返すだろうが、ハマった時のG2級脚力は忘れずにしておきたい。
2着アンドラステも、当然前が牽制し合って慎重ペースで運ぶような展開を回避できて大きくプラスだった中距離対応型の平坦戦タイプ。
適性面からは、この流れで2年連続連対はまあ納得。
ただ、この時計でしかも前年比斤量+2.5キロで価値は雲泥の差。
このもどかしい競馬が続くが、勝ち馬には完敗ではあったが、普通に勝者の競馬と言っていい。
もう、前が残る良馬場マイルとG1以外では本格的に馬券内で嫌うことは出来なくなりつつある。
3着ギルデッドミラーは、折り合えたらこれくらいは全然やれる。
距離延長、外枠でよく掛からずに運べたが、前半34.3秒の流れと、前走で引っかかることを警戒して運んだ(結果的にはそれが仇となったが)団野騎手による最後方で我慢する競馬もアシストになったか。
あと、注目の負け方の一頭としてスマートリアンが、3コーナーから厳しい進路取り、かつ結果的仕掛け早に苛まれての失速だっただけに仕方なかった印象。
前後半3F差-1.7秒の前傾度は、前回この舞台を走った時よりも増していて厳しい競馬だったとみている。