競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【ステイヤーズステークス 2022 レース回顧・結果】徹底攻め

■ブログランキング参加中です(記事が参考になったという方は是非クリックで応援をお願いします)

ステイヤーズS 2022 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 シルヴァーソニック 3:46.3 35.5
2 プリュムドール 3:46.4 35.3
3 ディバインフォース 3:46.6 35.8
4 アイアンバローズ 3:46.8 36.6
5 メロディーレーン 3:46.8 36.2

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 ステイヤーズS 2022

 
12/3 ステイヤーズS ▲不的中
 
 
レース全体のふり返り
 
通年平均比-0.5秒/1000m程度で、もちろん内は伸びていたが優位性はそこまでではない印象の意外な開幕初日(エアレーション、シャタリングいずれも行われていないはずで殊更に)
 
前半1分04秒8のスローな流れで、後半5Fが59.4秒と至って平凡、間の8F区間(1分42秒1)も平凡で3分46秒3で決まる(馬場換算後で3分48秒台水準)
 
前が直線半ばで苦しくなったところへ、中盤後方で溜めていた3頭が内外から脚を伸ばして迫りワンツースリー決着
 
 

ステイヤーズS 2022  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ディアスティマ

予想➡➡➡

結果➡➡➡9着

最内枠からハナを奪い切って、2週目コーナーまでまだ手応えを残しているように映ったが、苦しくなって失速9着。

その苦しい展開を演出したアイアンバローズが、得意の平坦戦でも同じように飲み込まれ、しかも自身としても(おそらく)前年よりパフォーマンスを落として圏外に散っているのだから、瞬発戦向きのこの馬にはそれも仕方なしか。

ただ、その4コーナーにかけて「ひと息入れさせてもらえなかった」のはあるにせよ、松籟Sでは(もちろん馬場差はあれど)2000mを2分03秒1のハイペース(この日は2分8秒3)で通過して残していた馬。

それを思うと、この程度の決着でのスタミナ切れには疑問が残るし、やはり本来の姿になかったという可能性もありそう。

そのことと関連しているのか、鞍上は「力みが見られた」と話していたし、長期休養明けの前走は仕方がないとしても今回も馬体を戻せていない(前走比±0の486キロ)あたりにも疑念が残った。

 

 

◯ユーキャンスマイル / ☆カウディーリョ / シルヴァーソニック 他

以下、狙ったところでは◯ユーキャンスマイル(8着)は、1~3着に比べると早めに動き出したがその分終いは脚が上がっての0.9秒差。

「伸びずバテずに」の範疇でいい上り36.6秒だったとは思うが、少し浪費が大きくなってガス欠したか。

この一戦だけで3600mが長すぎるとは言えない。☆カウディーリョ(12着)は、5番手あたりに収まる形となって掛かって終了の競馬。

骨折とか、休み明けとか関係なく、3600m戦であれだけ掛かっている時間が多くては粘れない。

 

他では、なんと言ってもこのレースはD.レーン騎手(シルヴァーソニック)の「内徹底策」だろう。

6度だろうか、7度だろうか、スタートしてから1コーナーまでの400mほどの間で幾度となく内に視線を投げかけチャンスをうかがい、そしてあの1週目1コーナーでの最内確保の美技完成である。

残り3000m強を残してのシーンではあるが、あれで勝負を決めたと言っても良いくらいこのレースの象徴的なプレーだった。そして、極めつけがラストのイン突き。

その最後の最内策だけならいざ知らず、レース序盤にやってのけたあの技によって楽々抜け出しの末脚が発揮されたように思う。

 

差し向きの流れになったとはいえ、上位では最も後ろから、最外を通す格好になった割にラストまで際立つ伸び脚をみせた2着プリュムドール、そして「走破レベルは低いが見た目以上に苦しい展開(仮)」とみて4着アイアンバローズを評価しておく。