競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【ステイヤーズステークス 2023 レース回顧・結果】アイアンバローズが「このレース」な訳

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ステイヤーズS 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 アイアンバローズ 3:45.4 35.6
2 テーオーロイヤル 3:45.8 33.9
3 マイネルウィルトス 3:45.9 34.2
4 ワープスピード 3:46.1 34.5
5 キングズレイン  3:46.3 34.5

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 ステイヤーズS 2023

 

12/2 ステイヤーズS ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

馬場は通年平均比-1.0秒/1000mあたり確実といった状況、ただし外差しもそこそこ効く通常の開幕週とは若干毛色の異なるバイアスで行われる

 

前半の入り(5F1分03秒9)は遅く、中盤は少し平均的な流れを刻むも、後半5F(1分00秒1)も遅く、この日の馬場で3分45秒4の決着にとどまった(馬場換算後で3分48秒0前後の水準とみられる)

 

何よりこのペース、しかもそれが1週目向こう正面からは大逃げの形になっての展開で、12.3 - 12.2 - 11.9 - 11.7 - 12.0のラスト5Fが物足りずという一戦

 

 

 

ステイヤーズステークス 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

マイネルウィルトス

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

長距離=ジョッキー戦、ということでも期待したが3人気3着。

ただ、結果的に人気通りの3着に沈んだということより、自身上り2位はマークしたものの後ろから差されてテーオーロイヤルの後塵を拝したことのほうが重要といえそう。

まず、ああいう大逃げの体勢から引き付けるだけ引き付けて逃げ粘りを達成した勝ち馬に対して、捕まえられなかったことは仕方なかった。

ラスト1Fの12.0だけは、アイアンバローズもよく発揮していたと思うし、ああなると止まってくれるか止まってくれないかの丁半他力本願ゾーンだろう。

それに対して、鞍上も言っていたように、意識していた後ろからくる組(テーオーロイヤルもそうだが、おそらくキングズレインあたりを差していたのだろう)に差されてしまったのは少し言い訳が効きづらい印象。

最も、そこはJRA最長重賞であり、このカテゴリの最上限戦だと相手が一枚上だったということかもしれないが。

 

 

アイアンバローズ / テーオーロイヤル / ◯ダンディズム / ワープスピード

勝ったアイアンバローズは、長距離の逃げ馬が残せるときは残せる大逃げだったというだけで、先述の通りラスト1F12.0秒という値だけよく踏みとどまった勝利内容。

褒められるパフォーマンスでもなく、アフリカンゴールドですら2周目に入る前から「どうぞどうぞ」をしてくれた一戦でのもの。

強力逃げキャラもいなかったここでもあり、今後を見据えるとタイトルホルダーやディアスティマなどとぶつかるところ以外ということに終始してしまいそうで、そうなるとやはり4年連続、5年連続のここ勝負を続けていくしかないか。

 

2着テーオーロイヤルは、パフォーマンス自体はボチボチでも、この馬の場合広いコースや外回りに適性があると思っているのでその点では条件替わりにまだ光明あり。

 

◯ダンディズム(6着)は、単純にこの馬の展開ではなかった(道中大逃げが勝ち切っているのだから当然だろう)と片づけていい一戦だが、3600mの距離自体は全く問題なさそう。

終いもノーチャンスの位置から、そこそこ良い脚を見せてきていた。

 

あと、脚力×距離適性で上方修正しておくべきと感じたワープスピード(4着)については触れておかなければならないか。

流れ込んだだけの競馬でもなく、もしかするとこの日からすでに実はかなり外が伸びる馬場だった可能性もあり、その中でインを上り4番手の脚で4着している。

鞍上もこのレースにおいてはマイナスでしかなかっただろうし、長距離戦線でさらに上があって良さそうな気配を感じた。