競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【スプリンターズステークス 2023 レース回顧・結果】転がり込んできたG1勝利

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スプリンターズS 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ママコチャ 1:08.0 34.5
2 マッドクール 1:08.0 34.4
3 ナムラクレア 1:08.2 34.4
4 ジャスパークローネ 1:08.4 35.1
5 メイケイエール 1:08.4 34.8

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 スプリンターズS 2023

 

10/2 スプリンターズS ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

通年平均比で+0.5秒/1000m程度と前日からも少し鈍化し、中ほどが最も伸びる状態で行われる

 

馬場は速くない中とはいえ、G1で前半3F33.3秒は速くなくむしろその後の2Fが速くなっての1分08秒0で「まずまず上々のスプリンターズS」という水準を刻む

 

良馬場でラスト1Fで1.1秒減速を刻んだように、多少止まり過ぎな分超ハイレベルとは言えない一戦を、2番手抜け出し+好位内々追走から迫った2頭でワンツー

 

 

 

スプリンターズS 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ウインマーベル

予想➡➡➡

結果➡➡➡6着

結果的に後続が差を詰めにくい展開で、上位3頭と遜色ない上りを使っての6着。

さらに、スタート後に最後方となっていて、序盤の挽回という浪費もこの馬にはあった。

ただ、それでもこれだけママコチャ&マッドクールで刻まれたラスト1Fが落ち込んでいるので、全盛期ならもう少し伸びてこれてもよかったという可能性も。

やはり去年のこのレースに比べるとまだ本来のデキにはなかったか。

 

 

ナムラクレア

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

この馬も、最内枠からどちらかというと挽回しつつの競馬ではあった。

ただ、それより何より3コーナー過ぎからのあの押せ押せの手応えが敗因だろう。

外のメイケイエールとの差は歴然といった感じで、今日はどこか“反発”した部分も出てしまっていたか。

 

 

ママコチャ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

やはり鞍上と絶対王者不在感によるこの馬の戴冠だろう。

スムーズに運び、かつナムラクレアはフル発揮ならず、まだキャリア2戦目となる1200mで主に慣れからくる上昇を示し、階段を駆け上がってみせたといったところだろう。

その意味で、前走が11.2 - 11.3 - 11.9ラップの北九州記念だったというのは、この馬にとっては大きく、このローテを組んだ陣営と初千二でも崩れずにきた馬自身の頑張り(それによって川田騎手確保へ)の全てを称えるべきだろう。

裏を返せば、それだけいろいろと噛み合っているので、迎え撃つ立場に回った時にこの馬が絶対王者でいるということは現状無いと思っているが。

 

 

マッドクール

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

上げ下げの分としてもいいくらいのラストで、直線でこの馬の通ったコースのほうが荒れていたことを思うとよく頑張っている。

誰もが分かり切った行く馬3頭の直後をキープ、その後はラチ沿いに寄せてロス最小限策を取ってと、川田騎手に負けず劣らずこちらも鞍上が非常によくやっていた。

馬自身も、前走で崩れたことでのブッツケ本番ローテ、まだ4歳ということを思うと上方修正可能な敗戦で、正直ここから上り目しかないのでは? と思うところ。

最後に、余談だが、「ここに、もし今週が2週前のスピード馬場に戻っていればオッズ加味して考えたい」とした馬がマッドクールだったことは、戒めのためにも記しておきたい。

 

 

◯ナランフレグ / ▲オールアットワンス 他

◯ナランフレグ(9着)は、“実質”初ブリンカー(重の前走は、馬場だけではないにせよ一応の度外視戦)という部分にも密かに期待したが……。

それ(ブリンカー逆効果)だけのせいにはしたくないが、ちょっとパフォーマンスはシュリンクしてしまっている印象。

あるかないかは分からないが、ここからブリンカーを外しても際立つ直線での伸びが見られないようなら、さすがに加齢によるピークアウトを認めざるをえないところ。

 

▲オールアットワンス(13着)は、さらに後方からになっており、前が決壊して3〜4列目勢がゴール前まとめて内の組をわずかに交わすような決着にならなかったので致し方なし。

 

オッと思わせてくれたのはジャスパークローネ

デキ自体は認めても、正直この標準G1決着をあの競馬でみせた内容は、G3級ギリギリの前走までの評価を確実に上回るものだった。なかなか成長力がある。