競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【ニュージーランドトロフィー 2023 レース回顧・結果】調教水準で素直に......

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ニュージーランドトロフィー 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 エエヤン 1:33.7 36.0
2 ウンブライル 1:33.9 35.3
3 シャンパンカラー 1:34.0 35.7
4 モリアーナ 1:34.0 35.6
5 ミシシッピテソーロ 1:34.2 35.4

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 NZT 2023

 

4/8 NZT ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

終日稍で、通年平均比+0.3秒/1000m近辺、終始内々を通らされた組や直線はラチ沿いだけマイナスの“3分どころ馬場”といった感じ

 

1分33秒7(稍重)は、仮にこの日の馬場を標準レベルと厳しめに見ても優秀なもので、「G1に繋がる上々G2戦」とした前年額面に比肩もしくは上回るものだった可能性あり

 

ただ、その高水準額面を下支えした前半57.7秒のハイペース、11.2 - 11.9 - 12.1 - 12.0のほとんど消耗戦の流れは、近年では20年、14年に近しいもので、それら年の上位勢のその後からはやや“1400m臭”が強すぎる印象も

 

 

 

NZT 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

モリアーナ

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

横位置として通ったコースはこの日の馬場では絶好といえるもの。

それでいて、最後後続に交わされてしまったというのは、この前半57秒台の11.9 - 12.1 - 12.0ラップ(1400mライク)の流れにあるか。

それでも、好戦とみていたクイーンCで-0.3秒差つけたウンブライル(2着)と+0.1秒差なら、脚力そのものの見立てとしては間違っていなかったと判断していきたい。

さすがに人気にもますます陰りというところだろうし、今日は流れ不向きだったとみてホンモノのマイラーとしての今後の活躍に期待したい。

バグラダスが三浦騎手で行く気にはやり過ぎたことや、勝ち馬エエヤンも作戦もあって抑えず馬の気任せで中盤からプレッシャーを高めていったことによって憂き目にあった一戦という位置づけ。

 

 

ウンブライル

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

稍重でイン荒れでの15番枠、ブリンカー効果、消耗戦に近い平坦戦ラップも手伝って、直線も外を上り最速で伸びて連対圏突入。

レース質自体もそうだが、この馬はこれでラップ適性的には1200m~1400m質が良い、ということになってきそう。

 

 

エエヤン / シャンパンカラー / ▲ドルチェモア / ルミノメテオール / エイシンエイト / ジョウショーホープ

勝ったエエヤンは、コース適性はもちろん、こういう馬場も味方した(相対的にこなせるほうだった)とは思うが、それでも力をつけているとの印象。

ただ、それが早期完成度による賜や、この消耗度の高いスプリント寄りの流れで新たな引き出しが開いたことによるものという可能性は今のところ否定できないか。

中山なら疑ってはいけないとは思うが、直線の長いコースでのマイルでは半信半疑との見立て。

 

3着シャンパンカラーは、調教からしてもマイラー然としたところを改めて見せつけた格好。

戦歴からも、この1400m質が少し濃過ぎた平坦戦で適度に負けつつかといって大崩れはせず、内田騎手での今日の内容というのは、ある意味マイラーとして期待するには最も好内容だった馬と言えるかもしれない。

所謂、ここで適性を示し過ぎなかったことで期待感ありというパターン。

 

▲ドルチェモア(7着)は、イン荒れ馬場によって負けてはいけない一戦を落とした格好。

ただ、1枠2番のルミノメテオールあたりがああいう競馬になるのは理解できるが、逃げ馬でこの枠からこの日の馬場であれだけ内を通すというのはちょっと......。

もう少し鞍上に工夫があってよかったのは事実だし、いくら外から終始バグラダスのプレッシャーを受け続けていたとはいえ、負けにいってしまったと言わざるを得ない一戦に。

 

他では、この日の馬場を思うと、やはりインを突いて健闘してみせていた組(ルミノメテオールエイシンエイトジョウショーホープ)に目を向けておきたい。

ルミノメテオール(6着)は、1400mのスペシャリストとして期待しているだけにレース質と合致していたのかもしれないが、それでも基本的にキレッキレ身上タイプ。

さらに付け加えるなら前走で「サウスポーか?」とも思ってしまったくらいのところから、2戦目の右回りで早速このパフォーマンスを示してくれたことが大きい。

これで右回りの千四も心配はなくなったと言っていいだろう。

エイシンエイト(9着)は、当然馬券的には自己条件でということにはなるが(むしろ荒れ馬場スイスイにより、相対的に浮上したくらいのこの日だったか)、即突破があっても不思議ないくらいの内容。

「芝を試したいとのオーナー意向」による転入経緯も含め、今後注目の存在に。

ジョウショーホープ(8着)は、稍重というだけでも相当な足枷になっていた可能性がある中で、勝負どころから外にも持ち出せず内を通る羽目になった割には大健闘だったとの評価。

それでいて終いもパッタリ止まったわけではなく、コーナーでの手応えもなかなかで、また良馬場替わりで見直したい一頭。