競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【東京新聞杯 2024 レース回顧・結果】サクラトゥジュールが“殊勲”V

■ブログランキング参加中です(記事が参考になったという方は是非クリックで応援をお願いします)

東京新聞杯 2024 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 サクラトゥジュール 1:32.1 33.5
2 ウインカーネリアン 1:32.3 34.5
3 ホウオウビスケッツ 1:32.3 33.9
4 アスクコンナモンダ 1:32.3 33.2
5 マテンロウスカイ 1:32.4 33.7

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 東京新聞杯 2024

 

2/4 東京新聞杯 ◎的中

 

レース全体のふり返り

 

当日馬場は、多少読みづらい番組構成となっていたが、おそらく通年平均比-1.0秒/1000m近い、極端ではないイン有利状態だったとみられる

 

前半3F34.4秒、前半1000m通過57.8秒と、馬場換算後で平均ペースから、平坦戦ラップを刻んでの1分32秒1決着

 

この日の馬場としては、後半に不満が残りやや低調決着に(若干馬場が速かった可能性はあるが、前日1勝クラスマイルが3着で1分33秒0のラインで……)

 

1人気マスクトディーヴァの出遅れを筆頭に、外差し勢の不発などが色濃く出たため平凡水準で決まったとみられる

 

 

 

東京新聞杯 2024  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

サクラトゥジュール

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

距離短縮、継続騎乗、最内枠、と全てが噛み合い、この平凡決着の東京新聞杯を勝利。

極端なラチ沿いの逃げ優勢状態ではない今開催の府中芝ではあるものの、このレースにおいてはあからさまに直線まで縦1列で運んだ組でワンツースリーフォー。

そして、3着ホウオウビスケッツの鞍上・岩田騎手が悔やんだように、ラスト2F地点での(同馬と好対照な)内選択が奏功した。

露骨すぎるほどの強烈追い風を背に勝ち切ったもので、ここで狙えて本当に良かったと安堵すべき内容だった(逆にここからは、距離延長だけでも危ういし、「3枠より外でも割引」くらいに見ていかなければならなくなったところ)。

 

 

◯ウンブライル / ▲マスクトディーヴァ / ☆ウインカーネリアン / ホウオウビスケッツ 他

ほか、予想としては「4歳馬を除き、持ち時計面をクリアした平坦戦型(少なくとも瞬発戦と平坦戦イーブンか、平坦戦型実績をもっていること)は重視」としていたように、◯ウンブライル、▲マスクトディーヴァ、☆ウインカーネリアンと一応の印を打ったが、まずウンブライル(9着)は休み明けでまだ馬が寝ぼけていたか不発。

そして、マスクトディーヴァ(6着)はレース全体を左右したと言ってもいい出遅れからの競馬で惨敗。

上り2位が示すように、直線でもこれまでのような凄みすら伝えることはできなかった。

ただ、先述の通り露骨なまでのイン縦1列勢決着の中で、外を回してのもので初のマイルに初の平坦戦ラップであれば特に気にするようなところはないか。

ウインカーネリアン(2着)は、前年からすればだいぶ物足りない水準でも粘り通せ(てしまっ)たというのが字面から伝わってくる内容。

ただ、本来本命◎に限りなく近い存在であるところそうしなかったように、今回のこの馬は前年と異なり海外遠征明けで迎えてのもの。

ノーザンFでもない馬が、休み明け×海外明け直後で崩れなかったというのは、その点で価値は高い。

次の走破水準次第では、時計勝負の前残り馬場なら、まだ安田記念3着候補くらいの扱いにはなれていい。

 

3着ホウオウビスケッツに関しては、前向きな特性と岩田騎手による道中インへのこだわりによって復活劇をみせた。

加えてこの馬には持久力勝負が合うので、このくらいはやれて当然といった感じ。

ハイレベルな東京新聞杯ではないので、これで少し扱いが難しい馬となってきそうだが、現状はリステッドV近辺までとみておく。

 

基本的にハイレベルではなかったことを思うと、レースぶりで目立たつことなく、このやけに持久質になるNEO東京新聞杯の流れを苦にした組ということで、その筆頭格トゥードジボンを挙げておきたい。

この馬に関しては、先行しながら溜めて高速上りにまとめて強みを発揮するタイプ。

今日の組み合わせ的にも買っている場合ではない逆風状況であり、その様子が実際のレースでも見事に表れていた。

 

あとは、個人的にフリームファクシ(11着)は、またここも8枠ということでノーカウントだったことを認めておきたい。

川田騎手から菅原明騎手(テン乗り)ということでも折り合い面で困難を極めていたはずだし、それでいて内枠替わりすらなければ凡退は当然。

“次なるサクラトゥジュール”になれていい案件になりつつあるということだけ、この馬に関しては覚えておきたい。