競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【新潟記念 2021 レース回顧・結果】土曜の雨がボディブローのように......

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新潟記念 2021 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
 1 マイネルファンロン 1:58.4 33.4
 2 トーセンスーリヤ 1:58.5 33.9
 3 クラヴェル 1:58.5 33.7
 4 ヤシャマル 1:58.5 33.9
 5 ラインベック 1:58.7 34.6

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 新潟記念 2021

 
9/5 新潟記念 △不的中
 
 
レース全体のふり返り
 
 
土曜終日稍重施行明けの日曜は、良回復も通年平均比+0.5秒~+1.0秒(1000mあたり)といった低速馬場
 
前半1分ジャストはやや速め、そして後半の58.4秒もこの日の馬場としてはまずまず悪くないレベル
 
11.8 - 11.3 - 11.0 - 12.1の瞬発戦を、大外追い込み一気のマイネルファンロンを筆頭に、16番(追い込み)→17番(差し)→13番(〃)決着で決まった
 
 
 

新潟記念 2021  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

クラヴェル

予想➡➡➡

結果➡➡➡3

ラスト400m地点、この馬の外にいたのがそう勝ち馬マイネルファンロン、という。

その結果、こちらが外ラチ沿いのグリーンベルトを譲り、前を行くトーセンスーリヤ(2着)の内に潜り込む形となった。

その意味で、一か八か外ラチ奪取ギャンブルの手に出たM.デムーロにまんまとやられたという今回で、馬は瞬発戦で長く脚を使う申し分のないレースをしていた。

最終的に、連対圏もハナ差外したが、ゴール板を過ぎてからの伸びをみてもトーセンスーリヤとの2~3着は展開やコース取りのアヤ。

要するに、2番人気3着に終わった本命馬だったが、きちんと勝ち切っていていい競馬をしていたし、運や出たとこ勝負の部分に左右されたというところ。

 

 

ヤシャマル

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

こちらも結果的仕掛け早と、結果的内(を通り)過ぎに苛まれて、重賞好走あと一歩のところでスルリの格好だったが、この日の馬場で1分58秒5走破自体もそうだし、トーセンスーリヤですらほぼ同じ縦位置からの好走、その後の横位置はいわずもがな上位4頭中最内(4分どころから6分どころに持ち出して...という内容)ということを思えば、好レベル内容。

前走の平坦戦決着では(5人気がやり過ぎなだけで、)悲観なしの内容で、瞬発戦濃厚な今回は「例えば、7人気7着とかではダメ」とした中で、凡そその期待には応えてくれたと思っている。

3着クラヴェル同様、いつ重賞を勝っても不思議ないところまで来ている。

 

 

マイネルファンロン

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

調教編ではトップに挙げた馬だが、この馬の上り33.4秒での最速ブッコ抜きには驚かされた。

古くは、府中で上り33秒台マークなどもあった馬だし、確かに16番枠から外ラチ沿いを通ったのはこの馬なのだが......。

さすがに、「やってみたらたまたま偶然」要素が強すぎるが、大雑把な競馬が出来る気楽な条件が揃い、当日好枠判定が下せる状況(しかもトーセンがいった後、最外を走っているのはこの馬でしょう、は案外容易に想像可能)だったあたりには目を向けるべきだったというところか。

 

 

トーセンスーリヤ / ザダル

2着トーセンスーリヤは、マイネルファンロンの追い込みが決まったことで印象が薄れてしまうが、こちらもなかなか度肝を抜いた4角10番手策。

鞍上の、考えに考え抜いての本当の創意工夫という意味では、圧倒的にこちらに軍配だと思っている。

向こう正面2F~3F目などは、この先行馬をなだめてなだめて位置を上げないようにしている。

(この枠に決まっての仕事として)お見事としか言いようがないし、馬はやはり前2走で示した通りひと皮むけている。

 

あとは1番人気で13着に敗れたザダルは、まさに真逆の適性露呈+内枠ビハインド負け。

そもそも、そういう見立てでエプソムCで0.7秒差ついていても、◯ヤシャマルが今回は上とみていたわけで。

硬い馬場での平坦戦、これが崩れた時にはやはりまだ半信半疑の存在というところだろう。

 

 

全ては、土曜の稍重施行(特に日中の降雨)で内が限界オーバーを迎え、前週の新潟2歳Sでもまだ外差しが決まらない例年と比較して内が良好な状態が“決壊”したーーそれに尽きる一戦となった。