競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【小倉2歳ステークス 2021 レース回顧・結果】快速すぎるのも考えモノ

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小倉2歳S 2021 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
 1 ナムラクレア 1:07.9 33.9
 2 スリーパーダ 1:08.3 34.2
 3 アネゴハダ 1:08.5 34.2
 4 デュガ 1:08.6 34.9
 5 インプロバイザー 1:08.6 34.7

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 小倉2歳S 2021

 
9/5 小倉2歳ステークス ◯的中
 
 
レース全体のふり返り
 
 
当日はちょうどレースの頃には雨もぱらついたものの朝から終日良、時計的には通年平均比-0.5秒(1000mあたり)程度だったとみられる
 
ただ、時計は出ても内はかなり傷んできた様子で、外を回して外差しが土曜に比べてもさらに目立っていた
 
前半33.6秒は速くなく、ただ11.1 - 11.2 - 11.6 - 11.5というラップでの後半3F34.3秒が極めて優秀な可能性のある一戦
 
 
 

小倉2歳ステークス 2021  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ナムラクレア

予想➡➡➡

結果➡➡➡1

まず、パドックが絶好だったのが印象的。

レースでは、この日の馬場での外枠の優位性を生かし、直線早々に「勝つな」という手応え、そしてそこからのラスト1Fは想像以上によく伸びてみせた。

数少ない、ラスト1F加速ラップフィニッシュでの、この小倉2歳S制覇は見事。

この日のジェラルディーナや、目立つところでは先日のキラーアビリティ、マテンロウスカイなどなど、ラスト1F加速ラップ続出のこの開催の馬場だけに、鵜呑みにはできないところもあるのかもだが。

 

 

アネゴハダ

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

幸騎手の小倉芝千ニ騎乗機会5連チャン(3人気1着→6人気2着→12人気1着→7人気3着→そして8人気のこの姐御での3着(なんといっても個人的には3つ目タムロキュラムンに感謝感謝))の締めくくりとなったこの馬。

その「何かを掴んでいた」鞍上による要因も大きいだろうが、当然狙いの根拠となったこの枠自体も、この日では恵まれたと言うべきだろう。

それでも、馬自身のラスト100mからの伸びはなかなか。

キズナ産駒の戦績的にも、なんとか上を目指す意味で周囲もこのまま芝でいきたいところだろう。

2戦目の初芝で、いきなりある程度のスピード馬場もここでこなせたというのは大きい。

 

 

スリーパーダ / ◯ブレスレスリー / デュガ / △インプロバイザー / △ショウナンマッハ

2着スリーパーダは、馬体重と初戦平凡時計からのこの好時計対応にビックリ。

絶対に人気先行だと思っていたので、予想編でもあえて触れなかった一頭だが……。

直線では最内を通ってのものだし、この時点で「本物かな」という感じ。

この馬体では、中6週程度ではそれほど上積みも考えにくいという部分を、前走減速なしラップVの引き出しで見事に上回られた印象。

 

◯ブレスレスリー(6着)は、さすがに+18キロでパドックで「ああ(対抗は)失敗したかな」と思ったが、それにしてはこのスピード決着の初千二でも、一時はデュガあたりと叩き合って抜けてくるかという見せ場と、悪くない。

 

そのデュガ(4着)も、最後はうまくアネゴハダに離れた外からやられたものの、内△インプロバイザー(5着)を叩き合いで競り落としてきっちり仕事は果たした。こちらも悪くない。

 

△インプロバイザー(5着)は、バッタリとは止まらずで力のある内容という負け方。

同様に、「馬場が違う」ということで人気で嫌った1番人気△ショウナンマッハ(7着)と比べると、かなり濃かった印象。

ともに、この日の「好レベル決着で1分7秒台やっと」の馬場ではなく、「普通のレベルで1分7秒ジャスト」でこの小倉2歳Sが決着するような、軽い馬場で前走を勝ってきた馬だが、△インプロバイザーに関しては、この日は4番手あたりになって競馬の形も変わり、直線も内を通って盛り返してのもの。

そもそも、松若騎手で番手以内から運べずに重賞で叩きあってどうこうは望み薄だし、予想編に書いた通りそういうこと(前走3F33.2秒で番手が取れていても、あの日の馬場ではその初速はマユツバもので、ここでは馬場次第で前が取れるか怪しいほど)が現実のものに。

それでも大きく負けなかったあたりに価値があり、まだまだ、成長ひとつで活躍に期待できる。

対象的に、今日だけを切りとってみれば中身薄く惨敗と言っていいのが△ショウナンマッハ

ただ、こちらはここも割と余裕でハナを奪えたことに、やはり超スピード仕様の戦いで希望が持てそう。

ここにきて、どう見てもこの小倉で不振にあえぐ鞍上・松山Jの流れの悪さもあっただろう。

 

そして最後に余談だが、どういう風の吹き回しか「by岩田康誠騎手」としての談話(「道中少し力んで走っていたぶん、伸びなかった。1200m馬ではないかもしれない」)が聞かれたソリッドグロウ(9着)は、今後が非常に気になるところ。

たまたま(談話が聞けた)なのか、それとも……? 勘繰りたくもなってしまうホネである。