競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【小倉2歳ステークス 2021 予想】追い切り・ラップ適性・レース傾向考察 & 各馬評価まとめ / リコリスに続け

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――想定は、クレアが売れすぎるような雨馬場ではなく、かといって前週ほど速くなく1段階鈍化した標準仕様の良馬場。

目次

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小倉2歳S 2021 レース概要

 

 

小倉2歳ステークス G3

2021年9月5日 4回小倉8日目

発走時間:15:35(予定)

小倉 芝1200m

サラ系2歳 オープン

2020年優勝馬:メイケイエール  牝2   1:09.6 武豊

 

 

小倉2歳S 2021 枠順

 

 

 

1 1 シュンメキラリ 牝2 秋山
2 2 ソリッドグロウ 牝2 岩田
3 3 ショウナンマッハ 牡2 松山
4 4 インプロバイザー 牡2 松若
5 5 デュガ 牡2
6 6 エトワールジェンヌ 牝2 国分
7 7 スリーパーダ 牝2 福永
7 8 ブレスレスリー 牝2 藤岡
8 9 ナムラクレア 牝2 和田
8 10 アネゴハダ 牝2

 

 

小倉2歳S 2021 ラップ適性・追い切り 

 

 

コース的に7割がた消耗戦ラップ を刻むJRA芝条件では有数の消耗戦傾向の舞台。

※ラスト4Fの各区間加速内に、加速が生じないレース(例:11.5-11.6-11.8-12.2)が定義

当然、この距離なので、大抵は消耗戦または平坦戦を刻んで勝ってきており判定不能。

 

追い切りからは、インプロバイザーショウナンマッハデュガナムラクレアに好感。(9/4 14:35追記)

 

 

 

小倉2歳S 2021 過去レース傾向

 

 

傾向的には、手元にある資料を見る限り、

 

近年の勝ち馬のほとんどは「前走で上がり2位以内を、先行してマークしている馬」で、2~3着も含めるとほぼ毎年もれなく好走している

該当馬➡➡➡インプロバイザー、ショウナンマッハ、ソリッドグロウ、ナムラクレア

 

一方で、前走OP4着以下、前走上がり3F4位以下、前走0.6秒以上負け、前走5番人気以下に該当していた馬は、15年以上ほぼ好走すらなしの状況

該当馬➡➡➡シュンメキラリ、アドヴァイスタイセイブリリオ、ブレスレスリー、ホワイトターフあたりは苦しい

 

といった感じ。

 

 

 

小倉2歳S 2021 レース傾向分析&考察

 

 

勝ち馬像(悪くとも2~3着馬像)は、比較的ハッキリしていて、1つ目に挙げた「前走で先行して、なおかつ上がり2位以内の末脚をマークしている馬」というのが最大のポイントとなるレース。

もちろん、1200m戦なので、35~36秒などのあまり前半緩いペースでの先行力はここでは武器にならず、“ある程度の速い流れを”先行して、ということにはなってくるのだが。 

 

そして、いわゆる“消しデータ”のほうもなかなか破られることはなく、2点目のポイントのうち「前走上がり3F4位以下」以外の3項目に関しては、手元にある19年中でただ1頭昨年の3着フォドラ(重馬場)しか馬券には来ていない状況。

先の最重要項目「前走で上がり2位以内を、先行してマークしている馬」と、これら消しデータに当てはまらない馬の中から、馬券を組み立てるべきレースと言える。

 

 

小倉2歳ステークス 2021 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ

 

 

 

小倉は週末の天気がポイント。ここ最近の開催をみても、土日でも時計の出方がかなり変わっている印象の馬場で、雨量と高速馬場度合いで最終的な結論をと考えている。

◎候補は、先述のポイントから、インプロバイザーショウナンマッハソリッドグロウナムラクレアの4頭。

 

インプロバイザー / ショウナンマッハ / ソリッドグロウ / ナムラクレア

インプロバイザーの前走は、時計的にはもちろん目立つもの。

ただ、当日は1000mあたり-1.5秒を超えようかというスピード馬場(雨が降り出した10R2勝クラスでプリモダルクが1分6秒4のレコードVをあげた日)だっただけに、むしろ当時の馬場との差を気にかけるべきシーンか。

少なくとも、前走の前半3F33.2秒は額面通り受け止めるべきではない(実質34.2秒くらいか)初速値。

ほとんど同じ位置で競馬をした僅差2着トーホウラビアンが、フェニックス賞(不良)では3番人気5着と期待以下の凡走に終わっている(ただし同馬は、フェニックス賞では減量なしの+1キロで出走)。

 

ショウナンマッハは、そのインプロバイザーが勝どきをあげた翌日日曜の新馬勝ち。

これまた当然の超速馬場で、CBC賞をファストフォースが1分6秒ジャストのレコードVを果たした日だ。

ざっくり、前半3Fのぶんだけ0.5秒ほど要するというのが、2歳未勝利に対しての2歳新馬の時計差なので、その点1分8秒6はインプロバイザーが2戦目にマークした1分7秒9と額面同等レベルととれるもの。

そのレースぶりの通り余力たっぷりの完勝だが、この日の馬場での前半33.7秒に下支えされてのものであることは明白で、当時ショウナンマッハに付いて回った2、4着馬らが、その後逃げられもせず勝ち上がれていない(8/30終了時点)あたりからもそれは窺える部分。

この日の馬場では、実質前半34.7秒ペースくらいとみるべきではないだろうか。

ただ、多頭数の前半33秒台の小倉2歳Sならいざ知らず、この頭数でそうそうペースは上がらなさそうなことは馬にとってはラッキー、穴党にとってはアンラッキーとせざるを得ない部分かもしれない。

 

ここまでの2頭については、雨予報も出ている今週だが、極力先週日曜のままの高速馬場で迎えたいところだろう。

 

ソリッドグロウは、7馬身差の快勝の示す通り1分9秒8というのは、額面としては十分重賞活躍級のそれ。

しかも、当時の函館芝は特に速いということはなく標準仕様の状態で、それをスピード任せにいってラスト100mは流してやってのけたのだからここも「モノが違う」という可能性も。

鞍上弱化や、関東馬の初小倉参戦など課題はあるが、楽しみは十分。

 

ナムラクレアは、初戦がまず調教内容的にも、実戦でも好内容だった馬。

2戦目は1000mあたり+2.0秒は掛かっていたかという日のもので、時計勝負を前に測れるところはないかもしれないが、単純計算ならすでに小倉芝1200mでは古馬1勝クラス水準(1分8秒台後半)で駆けられるとの公算も。

平均的な小倉2歳Sの決着水準がちょうどそのあたりにあること、今年が頭数揃わずでよほどのことがない限りハイレベル決着は見込めなさそうであることなどからも、十分に計算は立つか。

この産駒だけに重馬場大得意だったという可能性も無くはないが、この時期の2歳馬であの大雨の過酷な環境で自分の走りが出来ていること自体がプラスに出る可能性も。

あとは、その前走がスタートから前々を奪ってではなく、出遅れて最後方から押していって2F目あたりから挽回しての先行策だけに、スタートと外寄りの枠が鍵となる。

 

 

今のところは、大本命以外から、その戦歴から「快速たちに交じって時計対応大丈夫?」と見られてマークが薄くなりそうなナムラクレアに期待したいと思っている。

ではまた、続き(結論)は当日にでも。

 

 

↓↓以下、当日午後追記

前日土曜の午後(稍重)時点で、通年平均比±0秒レベルの馬場だった小倉芝。

やはり、前週にかなり高速化していたことが示すように、まだまだ馬場は良好とみて良さそう。

日曜当日は、11頭立ての7R1勝クラス芝1200mで1分8秒0(33.4-34.6)のまずまずの時計が早くも計時され始めている。

あくまで常識の範疇の好時計馬場(3回開催のような極速ではない)といった部類で、(それにも関連して)イン優勢ではない部分がポイントになりそう。

 

◎ナムラクレア

急遽の乗り替わりにはなってしまったが、外枠好感な馬場ということで。

差しでもなく、外寄りを追走してこれるのは今日の馬場なら優位性ありだろう。

浜中騎手も、和田竜騎手と比較してもひたすら小倉で騎乗し続けている点がプラスになっても良いし、ヘタに内を突こうなどと思わない(出遅れ以外好位から、内に壁あっての追走)状況が自然と作られるだろうと期待。

 

週末にかけての雨のおかげで、先週からさらに1ランク高速化(-1.5秒/1000mあたり~の超速状態)までは到達しなかったことで、△インプロバイザー△ショウナンマッハは相手まで。

単売れは回避できなかったとの印象の売れ方でソリッドグロウも下げ。

一方、外枠の妙味勢◯ブレスレスリー▲アネゴハダに一発を期待する。

調教編では好時計組に追いやられてしまうような地味な中間内容だが、それでも悪い内容ということはなく、今の馬場と穴ということで狙いが立ちそうで。(9/5 14:05追記)