競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【根岸ステークス 2024 レース回顧・結果】慎重ペースに異様な瞬発戦

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根岸S 2024 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 エンペラーワケア 1:24.1 35.2
2 アームズレイン 1:24.5 36.0
3 サンライズフレイム 1:24.6 35.4
4 ヘリオス 1:24.7 36.4
5 フルム 1:24.8 35.7

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 根岸S 2024

 

1/28 根岸S ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

馬場は、前後内外極端な偏りはなく、通年平均比+1.0秒/1000m近辺(前年よりは少し要す)の状態

 

前半3F35.8秒の(馬場換算後でも)1勝クラス並みのどスローから、勝ちタイム1分24秒1(上り35.8秒)の後半スピード勝負戦

 

きょうび、根岸Sで0.9秒の区間加速(12.5 - 12.3 - 11.4 - 12.1)が入るのも異常だし、ラスト2F目にかけての最速も異常で、5F通過までがいかに遅かったかを物語っている

 

そうした中で、11.4 - 12.1と0.7秒減速していることや、ラスト1F数値自体が、いくら急加速戦だったとはいえ低調戦を示していると思われる

 

 

 

根岸ステークス 2024  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

アルファマム

予想➡➡➡

結果➡➡➡8着

流れがいくらなんでも落ち着き過ぎた。

上り35.1秒で最速を譲らなかったのだから、「運がなかったね」としか声のかけようがない、そんな敗戦。

 

 

フルム

予想➡➡➡

結果➡➡➡5着

◎と違ってこちらはまだ可能性のある3列目で回ってこれたが、「ああいうところで捌いてこれないんだよなー」という競馬に終わる。

まず内からシャマルが外に持ち出してきて、勝ち馬エンペラーワケアの直後をスムーズに抜けてくることが出来ず、かと思っていたら今度は外から右ムチが入ったサンライズフレイム(3着)が迫ってきて窮屈に。

結局、サンライズフレイムを行かせる形になって、自身はそれをやり過ごしてからもうひと伸びして……という問題のそのシーン。

もっとも、重賞でのシビアな戦いで内枠から器用に捌いてくるというのは、鞍上に対して過度な期待というものであり、納得する部分も大いにあるこの5着だったが。

 

 

エンペラーワケア / アームズレイン / サンライズフレイム 他

勝ったエンペラーワケアは、中の奇数枠からということで出だしがまず重要だったなかで、パライバトルマリンに前に入られたシーンだけヒヤリとしたが、4コーナーを回る際の手応えでもう勝ち確な感じ。

平均ペースどころか、「スローよりもスロー」みたいな流れで存分に上りスピード能力を発揮してみせた。

ただ、レースレベルはいかんともいがたい低調決着なことから、評価のしようがない。(別の理由もあるかもだが、)直後に「あまり無理をしたくないので、しっかりと様子を見たい」と、半ばフェブラリーSへの出走は「自重も十分」といった感じであることからも、少なくとも「勝ってそのままG1奪取だ」と陣営も考えていないことは明白。

 

2着アームズレインに関しても同様で、この馬の場合には距離がもつかどうかという懸念があった中で、2番手から残してきたが、このペースではOP馬で上りスピードと瞬発戦によほど不向きでない限り残れて当たり前。

レースのラスト1F(これがレースの低レベルを表す最大の要因)が大きく落ちている中でこのスローでは、1400mを克服できたとすら言えないというあたりが最大のポイントに。

 

3着サンライズフレイムだけは、3列目以降からの好走という点と、ゴール前での伸び、そして4連勝中に1度も瞬発戦がなくこの日も11.4のところで置かれたところから盛り返す格好だったあたりから、上位の中ではまだ“救い”があるかというところ。

 

 

何か事故っていないとどうにも評価しづらい特殊戦の中で、少し警戒しておきたいのがアイオライト(11着)とシャマルの内容。

まずアイオライトに関しては、あの大出遅れではどうしようもなく、このスローの前半で挽回に脚を使っていては厳しくなって当然。

レースの上りも速くなりすぎていて、ここは度外視必至というところ。

そして、シャマルはかなり問題の内容。

この流れなら、ただただあのまま真っ直ぐ(もしくはイン)を考えればいいところを、無用な外への画策。

差し決着になるはずもないこのレースとしては、滅多にない最高の流れを最高の形で回ってきて、あとは自身の脚力で抜け出してくるだけだったにもかかわらず、この駄騎乗は痛い。

それゆえ、乗り替わりでの一発に大いに期待がもてそう。