競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【中山記念 2025 レース回顧・結果】価値ある高速フィニッシュ

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中山記念 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 シックスペンス 1:44.8 33.9
2 エコロヴァルツ 1:44.8 34.2
3 ソウルラッシュ 1:45.0 34.1
4 タイムトゥヘヴン 1:45.3 34.0
5 クルゼイロドスル 1:45.3 34.6

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 中山記念 2025

 

3/2 中山記念 ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は、内の優位性が相当増した状態の、通年平均比-1.0秒/1000m のゾーンで決して超高速までは至っていないレベル

 

前半5F58.5秒の軽快なペースで入り、後半4Fも46秒3(同3Fは34秒8)と馬場換算後でも優秀な値を刻んだ(11.5 - 11.6 - 11.6 - 11.6の消耗戦)

 

勝ち時計は1分44秒8のレコードとなり、その額面通りスーパーG2級(というか、中山1800mG1が仮にあればG1級)に値する極めてハイレベルなものに

 

加速は入らなかったとはいえ、ラスト1F11.6秒というのが末恐ろしい内容で、過去10年では当然の最速値となっている
 
 

 

中山記念 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ソウルラッシュ

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

1,2着とは終始1頭分ほど外を追走しながら、59キロを背負って実質ほとんど勝ち負けの競馬をしたように思う。

決着水準を思えば、とくにコメントは要らず、強い。それに尽きるといった感触。

やはり、中山と休み明けなら内回りは問題にしなかったとしていい。

そのくらい、今日は前2頭も優秀、いや極上のパフォーマンスだった。

 

 

シックスペンス

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

何が驚きだったかって、蹄不安からの仕切り直しの一戦でこのパフォーマンスを刻んできたこと。

実際、この中間は最終追い切りこそWコース追いできたがそれ以外は坂路調整というものにとどまっていた。

好位から器用な立ち回りで完封するG1級も視野に入るキャラだけに、最内枠を引き絶好の条件はそろっていたとは思うが、状態面から不発に終わってもおかしくはないと踏んだのだがいやはや……。「G1級も視野に入る」どころではない、「G1級」だった。

距離は2000mもこなせるだろうが、この日も序盤に頭を上げるシーンもみられていたように、現状では気性的にもマイラーとしての君臨が当面のシナリオになるか。

 

 

エコロヴァルツ

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

当然(前狙いのため)警戒はしつつも、◎◯▲がああいう人気どころばかりだっため印回せずだったが、素晴らしいパフォーマンス。

この鞍上だったので、スタートさえ失敗しなければ……の場面だったが、あとは行けたら粘れるこの日の馬場も味方に当然と言えば当然の好走。だったのだが、その水準が優秀だった、というもの。

さすがに、勝ち馬との力差は否めなかったが、こちらも普通にG1級といえる競馬だったとみられる。

マイルではやや忙しく追い込みでの好走狙い、2000mなら折り合い苦軽減されるマイル質のハイラップとロスのない内枠競馬で勝ち負けまで、古馬G1で戦っていけそう。

それくらい、(1800mベストではあるだろうが)今日のラップで11.6-11.6で上がっている点から、幅広く活躍が見込めることにも好感を覚えた。

 

 

◯マテンロウスカイ 他

◯マテンロウスカイ(9着)は、単純にこのレベルでしかもコーナーでひとつもペースダウンがないラップでは限界があったということだろう。外を回すロスもあった。

マイルで一応オープン勝ちもあるこの馬だが、マイルを通り越して1400m質と言ってもいいかもしれないラップに泣いた格好だろう。

他では、ボーンディスウェイ(8着)も似たような感じの、中距離型の限界超え敗戦とみられる。

この馬の場合には、2200mからの臨戦だった部分も少なからず影響もしたはずで。

一方、この日の馬場を思うとクルゼイロドスルが圧倒的評価対象になるか。

レースのマイル質を表した一頭であるとともに、折り合い改善とともにかなり強くなっている様子がうかがえ、ちょっと言い過ぎかもしれないが今日の競馬だけ切り取れば、G2勝ち負け級の馬として見ていかなければならないくらい。