競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス 2023 レース回顧・結果】特殊能力にとどまらないそのポテンシャル

■ブログランキング参加中です(記事が参考になったという方は是非クリックで応援をお願いします)

京都2歳S 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 シンエンペラー 1:59.8 35.3
2 プレリュードシチー 1:59.9 35.5
3 サトノシュトラーセ 1:59.9 35.7
4 ダノンデサイル 1:59.9 35.2
5 キープカルム 1:59.9 35.2

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 京都2歳S 2023

 

11/25 ラジオNIKKEI杯京都2歳S ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

通年平均比-1.0秒/1000mに近い状態で、直線外差し傾倒情勢はマイルド(中ほどがベスト)な最終週、特に内回りはまだまだイン前が強いという馬場状態で行われる

 

前半59秒1はこの日の馬場を考慮しても、この時期の2歳馬としては時計一つは確実にやり過ぎハイペース(殊更、前半3F35秒0は馬場換算後でも1600mの2歳OPクラス並)

 

その結果、後半が掛かりすぎて馬場換算後で平凡ライン決着の今年の京都2歳Sで決まった(12.0 - 11.9 - 11.9 - 12.1の平坦戦フィニッシュ)

 

 

 

京都2歳S 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

シンエンペラー

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

☆カズゴルティスが抑え効かず前半3F35秒0の暴走ペースとなって引っ張る中を、後方2~3番手待機策の形になりながら差し切って勝利。

前傾度が高くなりすぎてレベルが下がり平凡な決着(後半低調戦)を、展開ハマりでの勝利だからこの一戦だけでは何とも言えないが、初右回り×初コーナー4つ競馬でこれだけ初戦とは異質な展開を崩れずに走って勝ち切ってきたあたりは、3戦目に繋がっていい部分か。

「2戦目も軽く想像を超えてきた」というところまでは至らなかったが、もう一度普通の流れのハイレベル持久戦で見定めてみたい一頭。

 

 

ルカランフィースト

予想➡➡➡

結果➡➡➡13着

(置かれてノーチャンスで迎えた)直線ラストのフットワークなどは良かった。

初戦水準から、これだけ負けたというのはやはり「乱された」ことに尽きるだろう。前走、外枠からスムーズに2番手追走、ほとんどマイペースで運び、完勝していたように、内枠に入って後手に回って揉まれたことがこの結果を招いた最大の要因に違いない。

その初戦時に下したボーモンドも即勝ち上がりを決めているし、まだまだ脚力の面で見直し必至というところだろう。

そしてこの馬は、小回り、コーナー4つの忙しい競馬は未来永劫クリアしてこないタイプかもしれず、大箱やワンターン競馬などが主戦場になっているかもしれない。

そういう意味では、勝った◯シンエンペラーの評価が高まるばかりというところだが。

 

 

プレリュードシチー / キープカルム / サトノシュトラーセ

2着プレリュードシチーは、たぶん荒れ出した馬場でのこういう上りを要する鈍足決着で好転したタイプだろう。

ここから“表街道戦”でコケまくってまた荒れ馬場×タフ戦で浮上してくるヴェローナシチー的戦歴を歩んでいくものとみて、今日は向いたと判断しておく(勝手なキャライメージも多分に含まれる判定だが)。

 

こういう展開なので、玉砕した組は大目に見つつ、差し以外でそこそこやれた組を評価したくなる(その筆頭が3着サトノシュトラーセ)が、あえて5着キープカルムに注目しておきたい。

あれだけ明確にインを通して、鋭い伸びを見せてきただけでも評価できる上に、上り3F数値という観点だけでなくラスト100m過ぎてもなお、その通ったコースの分で削がれながらもインから差し切りを決めてきて不思議ないように感じさせた、その見た目の良さが出色。

初戦は外回り1800mの瞬発戦で2着(勝ち馬はジャンタルマンタル)、2戦目は同舞台でもこの日とは真逆の後傾戦を好位から押し切りV、そしてこの日は後方から件のイン差しでと非常に幅広く対応してきている。

裏を返せば、適性が判然としないここまでだが、今日の競馬を見ればよもや瞬発力特化型ではないだろうし、そういう意味でスローや決め手比べコースなら前々から、この日のような前傾差し競馬なら後ろから、勝ち切りはあまりしないものの大崩れせずに穴でも好走連発というのに期待したい。 ☆次走注目馬☆

 

後回し扱いになってしまったが、サトノシュトラーセはこのハイペースな前半3Fの入りを4番手で運んで、直線も早め先頭の形だから十分その内容は評価に値する。

ただし、こちらは(その強い競馬評価は)バレバレだろうということで、むしろその「前に行った組が結構バタバタだったから平凡戦決着ラインに下がってきた一戦でしたよ」というほうを重めに扱っておきたい今回で。