競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【神戸新聞杯 2023 レース回顧・結果】雪柳感

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神戸新聞杯 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 サトノグランツ 2:23.5 33.1
2 サヴォーナ 2:23.5 33.4
3 ファントムシーフ 2:23.6 33.7
4 ロードデルレイ 2:23.6 33.5
5 ハーツコンチェルト 2:23.6 33.3

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 神戸新聞杯 2023

 

9/24 神戸新聞杯 ◯的中(◯押さえ単のみ)

 

レース全体のふり返り

 

馬場は野芝期平均の-1.0秒/1000mの高速馬場で、イン有利の状況に前日から傾きつつレースを迎えた

 

前半1000m通過1分01秒2の入りから決着は2分23秒5のレコードを記録(上りは33秒6)

 

全編通じてそこまで遅い区間は見当たらないものの、この日の馬場ならそう速いところもなく、出るべくして出た感じのレコード

 

11.6 - 10.7 - 10.9 - 12.0の瞬発戦の前々決着を、馬群を割って急伸をみせたサトノグランツがそのまま差し切ってV

 

近年では17年(レイデオロV)の決着水準に、(馬場換算後で)もう少し前半を遅く入ってその分高速後半ラップで挽回して詰めよる、もしくは越えてきた感じで、非常に先々が楽しみな神戸新聞杯となった

 

 

 

神戸新聞杯 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

シーズンリッチ

予想➡➡➡

結果➡➡➡10着

鞍上も「(展開的に)難しくなってしまった」と振り返ったように、急流×10秒台が2つ入る上り超速戦になり苦戦。

2番手から追って、一時は並びかけようとしたもののそこからは完全に上りスピード不足を露呈してズルズルと下げていく形となってしまった。

今日は、この馬にとっては馬場が速い割に流れが落ち着き過ぎた。

 

 

サトノグランツ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

勝てたのは川田騎手さまさま、普通なら2着精一杯といったところだろう。

2,4着馬の間の進路を見つけたところから、一気に末脚を爆発させて見事差し切った。

予想的には、◯▲(ロードデルレイ)のところの序列を間違えなかったことで、何とか首の皮一枚“つないだ”感じだが、その根拠(極度の上り戦経験しかない▲より、◯を上に)の表れとしてこちらが上りで上回ってきてくれたことは満足。

レコードは余計だし、2着(サヴォーナ)同タイムでそれ自体飛び抜けたものではないのだが、レース全体として悪くない今年の神戸新聞杯であり、ひと夏越してまず間違いなく力をつけている。この産駒初のG1級の活躍が見込めそう。

ただ、菊花賞に関しては、通常ならこのペースで思ったより追走に手間取っていた点がネックになりそう。

 

 

サヴォーナ / ファントムシーフ / ▲ロードデルレイ / △マイネルラウレア

2着したサヴォーナは、△マイネルラウレア(8着)を当日追加する際に「もう一頭」で迷った1頭。

ここでここまでのレベルで駆けてくるとは想像以上だったが、やはり「右回りの長距離」ではこの馬にとって阻害するものが少なくフル発揮できる印象。

そして、この頭数で驚きの先行策には参った。

1F過ぎくらいからは、なんなら鞍上が抑えていないとハナにでも立ってしまいそうな前進気勢をうかがわせていた。

前走の福島2600mを逃げたことで、馬が変わったとみるべきだろう。

そして、この先行脚質と、右回り・長距離好きのキャラは、菊花賞に向けて非常に好印象。

 

3着ファントムシーフに関しては、もともとそういう印象だがこのラップで逃げて10.9 - 12.0と減速しているあたり、2400mでもやや長いか。

瞬発戦ラップ大得意で、実際今回そういう展開になっても「止まった」感がぬぐえないレースになったことは今後の路線決定に大きな影響を与えそう。

鞍上は「この馬には硬すぎる馬場」とコメントしていたようだが、真に受けすぎるのはどうか。

 

4着▲ロードデルレイに関しては、差し切るかに見せて最後はやや鈍った格好。

それでも、このレースに詰めて使ってきて堂々たる内容だった印象。

輪をかけて、「この厩舎じゃあ」という長欠明けを叩いての上積みどころか使い減りすらイメージしていた中で、パフォーマンス的にも前走から少なくとも下げずにまとめてきただけで偉い馬。

 

他では、内を通って上り上位という組が多く見られたこともあって外から迫ったハーツコンチェルト(5着)に目が行きがちな中にあって(そのハーツコンチェルトに関しては、2戦連続強い競馬であることは否定しないがそう見られること請け合い、それでいて勝ち味に遅いことから当面期待値割れキャラとしてそこそこ評価まで)、やはり△マイネルラウレア(8着)に目を向けておきたい。

とにかく、恐れていた「それでもズブかった」負けだっただけで、もっとやれる可能性を秘めているとの評価は、デビュー時からずっと変わらずの馬。

上りは上位とそう差のないところをマークできているし、そもそもこれもずっとだが時計短縮に課題がある中でひと夏越しても課題未解消のままでこの高速決着は厳しかった。

鞍上も、レース後に「まだ緩い」と談話を残していた。

何せ、京都新聞杯では、和田騎手でこの日の勝ち馬サトノグランツの上りを上回ったように(着差も0.1秒差)素質的には楽しみを残しているハズ。

そして、その京都新聞杯がヒントになってくるが、現状では淀の下り坂を利して弱点をカバーするのが最適とみられ、その意味で菊花賞へと駒を進めてくるようなら少なくともノーマークにはしないでおきたいと思っている。