競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【京成杯オータムハンデキャップ 2023 レース回顧・結果】1日遅れでの......

■ブログランキング参加中です(記事が参考になったという方は是非クリックで応援をお願いします)

京成杯AH 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ソウルラッシュ 1:31.6 33.6
2 ウイングレイテスト 1:31.6 33.9
3 ミスニューヨーク 1:31.7 33.5
4 メイショウシンタケ 1:31.9 33.2
5 ミッキーブリランテ 1:31.9 33.5

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 京成杯AH 2023

 

9/10 京成杯AH ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

馬場は前日の稍重での時計の出方からすると“肩透かし”をくらうレベルだったが、野芝期平均-0.5秒/1000m程度

 

良回復したことよりも傷みが進んだことが前面に出ていた可能性があり、実際前日土曜とは上り1~2位馬の不振、前残り傾向が顕著となっていた

 

そうした中で、前半57.0秒、11.2 - 11.2 - 11.8 - 11.6(上り3F34.6秒)は悪くなく、特にラスト1F0.2秒加速を入れているあたり、G3としてはさらに上を見込むに十分の一戦といえる

 

 

 

京成杯AH 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

トーセンローリエ

予想➡➡➡

結果➡➡➡11着

大外枠から3番手を確保し、ほぼ想定通りに理想的な位置取りで進めたが、4コーナーにかけてズルズル下がっていってしまい、馬群に揉まれる形に。

ともあれ、スムーズに進めていたにもかかわらず徐々に遅れをとりだしたほうが早かった印象で、今日は状態面でも微妙だったか。

その一因として、今美浦坂路調整が行えないことも記しておきたい。

 

 

▲ソウルラッシュ / △インダストリア / ◯ウイングレイテスト / ミスニューヨーク / ラインベック

勝利した▲ソウルラッシュは、2番枠から最初のコーナーの入りに成功(両隣に先を越されなかったファインプレー)したことが大きく、3番手で直線を迎えあとはもう差し切るだけという競馬。

強かったことも事実だが、位置が取れたことで、思ったよりもコーナーから直線にかけてのロスをなくすことができていてスムーズ勝ち。

それでも、ラスト1Fで加速を入れている点を含め、ここでの格上感は存分に発揮したこと、頭数や3番手以下勢の小粒感ながらもこのレース自体が好レベルG3であったことなどから申し分なし。

 

人気は筆頭、実力的には1~2番手だった△インダストリア(7着)は、あまりにも不甲斐ないパフォーマンスで終わった。

正直、▲ソウルラッシュが「同馬に対して負けない」というのが結構な肝(予想のホネ)だった今回なので、敗れたこと自体は歓迎する結果なのだが......。

それでもなんだかんだ0.5秒差、中山マイルで手が合っているとは言い難いC.ルメール騎手を背に58キロであれば、まあ想定範疇の中でのワーストケースといったところか。

実際、上りなどを見ても競馬内容としては完全に差し遅れだった。

 

2着◯ウイングレイテストは、まず良回復×土曜からはだいぶイン前傾倒したことで向いたことは確実な中での好走。

ちょうど、予想としても(週半ば)「そう大きく台風影響は出ない」で高評価→(土曜を見て)「差し効く」で下げ→(当日)週半ば見立てに戻して再評価、と変遷があったように前で踏みとどまれる環境を物語っての2着粘走だった。

それでも、前で踏みとどまれる馬場かつ「上りが高速化しない」必要があったと思う中で、前後半4F比イーブンラップをしかも好水準でまとめたことは馬にとっては大きい。

近2走とはコース形態適性的に断然向いていたとはいえ、ダービー卿CTで0.4秒差敗れた当時のインダストリアのパフォーマンスをはるかに上回るここでの1分31秒6だったとみられ、まだG3勝ちすらないがここから優にG2勝ち負けを争えていい。

 

 

他では、驚きの時計対応を見せた3着ミスニューヨークが立派な内容。

見立てのものとは違ったが単騎でもグラニットが緩めず行ってくれて、案の定1分31秒台決着となった中で、その時計対応の困難さから結構自信をもっての軽視だったのだが......。

何なら、6歳秋にして過去最高パフォーマンスを更新するくらいのここでみせてきて、ますますこの馬の適性がよく分からなくなってきてしまった。

ただひとつ言えることは、(56キロだったことも鑑み)今日だけ走れば時計など気にせずG2を勝てていいということ。

 

他では、夏場2戦の疲労や、決着が決着だっただけに終始外々追走の形だったことが見た目以上に厳しかった可能性のあるラインベック(8着)は、また立て直しての復活に期待したい。

くれぐれも、この日の負けで高速決着△判定はせずに、むしろ米子Sでの1分31秒台好走からも今日は主に“電池切れ”敗戦だったと見ておく。