競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【京王杯2歳ステークス 2022 レース回顧・結果】武史Jの理想的な立ち回りで、大盤振る舞いプランが成就

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京王杯2歳S 2022 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 オオバンブルマイ 1:20.9 34.2
2 フロムダスク 1:21.1 34.7
3 スピードオブライト 1:21.1 34.6
4 ペースセッティング 1:21.1 33.9
5 ヤクシマ 1:21.3 34.4

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 京王杯2歳S 2022

 
11/5 京王杯2歳ステークス ◎的中
 
 
レース全体のふり返り
 
通年平均比-1.0秒/1000m近辺まで高速化し、内復活顕著な馬場で行われる
 
前半5F57.6秒とこの日の馬場でもやや流れたが、後半に目を向けると11.8 - 11.2 - 11.5 - 11.8という瞬発戦ラップで、1分20秒9決着

21年(キングエルメスV)当時より若干馬場が速く、前半も流れている中でコンマ4秒差では、前年ほどのレベルになく低レベル京王杯2歳Sの部類

 

 

 

京王杯2歳S 2022  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

オオバンブルマイ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

凡戦の中とはいえ、新馬勝ち直後での見事なG2奪取。

そのレベルが上がり切らなかった主な要因とみる、後半2つの(この日の馬場換算&ペース換算をしての)低速ラップ(11.5 - 11.8)の箇所で、目立つ伸びを披露しての好位差し切りVとなった。

4コーナー1、2番手の1200mタイプがそのまま粘り込んでいるように、またこの日の馬場が顕著に内復活だったように、何もかも上手くいってはいたが重賞実績豊富なファミリー血統馬だけに、今後もスプリント路線で活躍が見られてもいい。

 

 

◯ロンドンプラン / ▲ブーケファロス / フロムダスク / スピードオブライト 他

他では、まず◯ロンドンプラン(14着)だが、このコース形態で初の瞬発戦になり、しかも直線立ち上げのところで最も急加速が入る流れというのが裏目に出たというところだろう。

この前半ペースでもかなり序盤に行きたがってもいた。→後日、骨折報もあり(しかも「レース中」とのこと)。

距離と決めつけるのは早計で、少なくとも持久戦の千四なら挽回十分と思われる。

 

 

2着フロムダスクと3着スピードオブライトは、まずこの日の府中芝の状態を如実に表す4コーナー1、2番手からそのまま内ラチを通す形が大きい好走内容。

加えて、前半3Fに関しては馬場換算後で決してハイペースではなかったというのも大きく、ひと呼吸入れての瞬発戦に持ち込めば、1200m実績のみのここまでの両頭でも結構楽だったというところだろう。

その結果が、この1分21秒1の古馬1勝クラス程度の平凡レベル2~3着ラインだったとみられる。

 

他では、いずれも追い込む形となってしまった ▲ブーケファロス(6着)、ミスヨコハマ(7着)、エナジーチャイム(8着)が、まずまず条件適性の違いこそあれど2勝目観点で悪くなかった印象。

特に、▲ブーケファロスはこの日の馬場で最も外を伸ばす形でよくやっていたように思う。現状は、置かれても激流を短い脚で差す形で勝ち切りを狙う小回りスプリンター(ゆえに展開左右型の成績不安定戦歴になっていく)としての大成を目指すことになりそうだが、このまま主に折り合いを教え続けてマイルまでのフィールドで戦えるようにし続けていってもいいかもしれない。

今の時点で、この馬は何もビッグアーサー産駒だからといってスプリントだけに目を向ける必要はないと思う存在(上記の通り、その道ですら後方一手になることから成績安定は難しいため)。

ミスヨコハマは、思いの外長く脚を使えていたし、(おそらく)意図的に控える競馬で新味を見せていた。

エナジーチャイムは、このレベルのあの位置からになって、最後は諦めモードで早め終戦していてもあれだけの伸びを示していて、やはりマイル以上であれば視界が広がった印象。