【京阪杯 2024 レース回顧・結果】らしい重賞ペース

――オープンだともう少し流れることもあるんですがねぇ、チェイスザドリームが行かなかったりとか、どうも重症だと……。

11/24 京阪杯　▲不的中

①芝は、通年平均比-1.0秒/1000m 近辺へと前日から若干高速化し、同時に若干3分どころ優勢に戻した状態で行われた

②前後半33.7秒-34.0秒となっての11.0 - 11.0 - 11.3 - 11.7（消耗戦）で決まった

③ペースとしては速くなく3分どころを通した前が有利な一戦で、1分07秒7の決勝ラインでもこのレースの標準レベルに若干届かなかったという一戦

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡9着

5,6番手でがっちりという構えから、直線では馬群の内目（この日の馬場状態なら良く伸びるところ）を通して伸びあぐね0.8秒差敗退。

さすがにもう少し上がある馬だが、チェイスザドリームが番手に控え、オパールS当時前半33.3秒ペースを刻んだ同馬がいてなお、33秒台後半というのは想定とは違いすぎた。

行く気はあったようなので、最初の1Fでウインカーネリアンの直後に入ってしまったのも結果的には痛かったか。

勝ったビッグシーザーは、このレースとしてはそうハイレベルなものとは言えないが、ここでようやくG3級に到達した格好。

露骨なまでに、内で溜めて好位から直線も大外に持ち出さずという、レースのベストな形に乗ってのそのパフォーマンスだが、いちおう成長は感じられたというところ。

消耗戦に近い展開なら、ここからの成長次第でG2級パフォーマンスまでは見込めるかもしれない。

2着ウインカーネリアンは、まずこのメンバーでのものとしては遅いが、自身にとっては前半33.7秒ペースで逃げて、低調G3勝ち負け圏の水準を刻んできたことが立派。

前半34.9秒戦だった高松宮記念とは、そのあたりが価値として全く違った部分だし、その意味で今回のこの馬は危ういとみていたのだが……。

今日の競馬ぶりを見ると、それでもまだ抑えつつでそれでいて前半4Fを44.7秒で通過できていることからも、本格スプリントの流れも全く問題なさそう。

3着ヴェントヴォーチェ以下は、さすがに低調でリステッドでも危うい案の定な“準重賞”水準で決まった一戦だが、その中で唯一評価可能かなと思うのがドロップオブライト。

斤量とこの日は外々追走の形になったことが主だった評価理由だが、負けてなお強しの競馬をしていたように思う。

蹄の関係もあって順調さを欠くことも多く、しかも前走レベルを評価していなかった手前だいぶ疑っていたが、正真正銘の脚力G3級と改めておきたいと感じた。