競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【ジャパンカップ 2022 レース回顧・結果】前でガード発動

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――その意味で「下なんちゅうメンツJC」が、レース全体に悪影響を及ぼしてしまった点は否めずで、11.7 - 11.4 - ・・・で瞬発戦にならなかったことの主因か。

 

ジャパンカップ 2022 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ヴェラアズール 2:23.7 33.7
2 シャフリヤール 2:23.8 33.7
3 ヴェルトライゼンデ 2:23.8 34.0
4 デアリングタクト 2:23.9 33.7
5 ダノンベルーガ 2:24.3 34.4

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 ジャパンカップ 2022

 
11/27 JC ◯的中(▲◎馬連)
 
 
レース全体のふり返り
 
通年平均比-1.0秒/1000m近辺まで土曜からさらに高速化し、内ラチ沿いでの攻防も圧倒的に多く見られるイン傾倒状況で行われる
 
1分01秒1とスローな流れでの前半5F通過から、中3つが依然低速、後半が11.7 - 11.4 - 11.3 - 11.5の平坦戦で多少高速化
 
全体2分23秒7は明らかに平均以下で、確実にG2レベルに到達していない水準
 
それでも、直線内に密集し、前も垂れ、足の引っ張り合いで上位勢のパフォーマンスが封じられたという可能性はある一戦

 

 

 

JC 2022  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

まず、全体として、勝ち負けラインまで低レベル見通しの3着水準に近づき過ぎた(だからこその2着→3着クビ差)印象で、あまり各馬について記すべきところがないというのが感想。

 

 

シャフリヤール

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

勝ちかけての2着で、あの不甲斐ない天皇賞(秋)を思うとさすがの適性と本気度でもって上昇させてきた。が、この水準では……というのが今日のこの馬の2着内容。

少なくとも、この馬の今後のG1級戦線に向けて視界が開けるような価値のあるものではなかったように思う。

 

 

ダノンベルーガ

予想➡➡➡

結果➡➡➡5着

たしかに、ラストは頭を上げるようなひどい不利だったが、ハッキリしているのはそれより前にかなり脚が上がっていること。

そもそもあれだけスムーズにラスト200m手前で抜け出しかけて、そこから後続に並びかけられている時点で、この馬の脚力からすると物足りない。

平坦戦の2400m(適距離よりはやや長い?)では、失速分も含めて現状こんなものなのだろう。

不利の分を差し引いても、どう見ても5着は5着、☆デアリングタクトは交わせていなかっただろうというのが冷静な判定(☆にも不利があったことも含めると殊更に)。

 

 

ヴェラアズール

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

正直、「この馬に持っていかれているようではいけませんぜ」というのが今回の◎◯であり、予想のテーマ。

ただ、かたや玉砕かたや期待したほどの上昇なくというのもあって、レベルが上がり切らない決着となり、この馬の充実度が上回った格好。

馬単体でこれでG1級と言うのはさすがに時期尚早だと思うが、鞍上とのタッグ見た場合にG1級到達レベルとみていい。

苦しい直線、ダノンの後ろでR.ムーア騎手が見せたテクニックはさすがという他ない(もちろん、自身の手応えとレース全体のことを考え、一旦引いた武豊騎手の(おそらく)他へのリスペクトも込めたプレーもスポーツマンとして立派で、それもあって成り立ったあの“1車線内入れ”だったと思うが)。

 

 

デアリングタクト

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

この馬だけは、直線ほぼトータルで苦しい競馬になってしまった。

可能性として、突き抜けもあったと思うし、不利がなければ少なくとも2着と差のない入線にはなっていただろう。

ただ、勘違いしてはいけないのは、スムーズに勝ち負けの競馬をしていてもG1~G2の間程度だったということ。

さすがのこの条件での直線スピードは健在だと思うが、仮に(日本馬)超豪華メンツJCなら掲示板程度の現状ではないかとみられる。

もっとも、秋3戦目&タフ馬場のエリ女明け中1週馬体減で臨んでのもので、これでますますこの馬が見限られていくようならここからこそ逆張り狙いだとは思うが。

 

 

嫌って来られた3着ヴェルトライゼンデは、見ての通りこのラップ(平坦戦)で、4着デアリングタクトとあの半馬身の差、脚勢での入線なら仕方なし。

相手がまともなら、3、4着は入れ替わっていておかしくなかった。

ヴェルトライゼンデ自身も直線半ばまでは窮屈なシーンではあったが、その後はスムーズ、何より理想的なレースラップ&好枠であり、“総合点”としてはかなり「追い風ポイント」上位の競馬だった。

 

他では、オネストが来年以降のJCでも楽しみな内容。

この日は不利で出し切れなかったが、それでいてあの伸びと馬場対応を示せていれば、“空洞化JC”が続いていくようなら十分連対圏のチャンスまで出てきそう。