競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【葵ステークス 2024 レース回顧・結果】牽制し過ぎたわけでも、後ろが低レベルだったわけでも

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葵ステークス 2024 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ピューロマジック 1:07.1 33.9
2 ペアポルックス 1:07.3 33.9
3 ナナオ 1:07.3 33.8
4 エトヴプレ 1:07.5 33.6
5 シカゴスティング 1:07.5 33.6

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 葵S 2024

 

5/25 葵S ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は、通年平均比-1.0秒~-1.5秒/1000mの状態で、若干イン優勢な状態

 

前半3F33.2秒は馬場を考えても(このレースらしく速い)ハイペースだが、11.0 - 11.2 - 11.7(上り33.9秒)が優秀で、古馬3勝クラス水準上の好レベル戦

 

スタート直後に1,2,3番手を確保した馬のワンツースリーで決まったが、馬場もペースも極端に恩恵サイドにはなっていなかったことから、単純に前が強い競馬をして後続を封じたという一戦

 

 

 

葵S 2024  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

エトヴプレ

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

単勝2倍台後半もそうだが複勝1.5倍ならしめしめくらいに思っていたが、後手を踏んだ上に前がまた強い競馬をしてくれちゃって……という中での4着に終わる。

スタートを伸びあがるように出て、決着自体もそうだったが、自身より外の枠の馬にどっと来られたことで苦戦を強いられた格好。

まったく伸び伸びと走ることが出来なかったが、その中で最後よく詰め寄ることができていたし、勝ち馬ピューロマジックはどうかも他は逆転できていて不思議なかった印象が強い。

 

 

◯クリスアーサー / ピューロマジック / アウェイキング

◯クリスアーサー(17着)は外枠から壁を作れず大失速しての大敗。

行きたがる面はもともとある馬だが、ここ2戦は直接の敗因、そして今回は枠がトリガーで3たび目……となってしまっている。

ただ、これでおそらく「高速決着対応NG」レッテルを貼られること請け合いで、その点については今回の敗因からまだ決めつけるのは早い、としておきたい。

そう見られる可能性よりも、高速決着NGではない率のほうが確実に高い現段階。

 

勝ち馬ピューロマジックは、ここで飛躍的にパフォーマンスを向上させて、古馬3勝クラスに迫ろうかという水準を記録しての戴冠。

単純に、前が厳しい様相のなかで、実際にペースも楽ではない(≠激厳しい)ものになって、なにより後半を優秀にまとめてのものだけに立派だった。

今回、その同型揃いの局面の中で、「2勝クラス水準にはあるがそこからさらに上があるか」というこの馬の見立てを軽くクリアされた。

と、同時にその2勝クラス水準とみた根拠にある、渋った馬場や洋芝での戦歴がこの馬の最大パフォーマンス発揮に対して阻害要因になっていたことがはっきりしたという一戦。

この馬をスピード馬場で逃がしたら、今後結構つかまえるのは困難と思われるが、それは他陣営もはっきり認識しただろうし、“逃げ馬の宿命”というのを次に関しては強く刻んで見守りたいと思っている。

人気も間違いないだろうし、マークがきつくなった人気の逃げ馬ということになってきた際にはまだ疑ってかかるべきだろう。要は、絡む馬が現れるかどうか。

 

他では、(出し切れなかった組と出し切った水準が悪くなかった組と)どちらに目を向けるか絶妙に判断難しいところ(2着以下ラインが)だが、出し切れずの組からアウェイキング(7着)に注目したい。

この馬は、差し恩恵サイドにいた一頭(実際には、前が上りを速くまとめているので、レースに行っての恩恵という意味では無し)だが、まず右回りだとササる(右モタレ)ことからここで末脚発揮できたことに好印象をもった。

その激流想定からのズブズブ決着パターンでも、この馬ではなくアスクワンタイムのほうを上位に考えたのも、まずこの馬が右回り向きではないと考えたため。

前走だけ走れば古馬3勝クラス水準は楽々まであって良い馬だと思っているが、「左回りの時計が掛かる馬場」が条件とみてもいた。

その中で、上り33.3秒、1分07秒7を右回りでマークしてくるとはちょっとした驚きだった。

そもそも、モタレるところを見せなくなっていること自体が成長の証とみて、引き続き3勝~OP掲示板くらいのところまである差し馬として期待していきたい。