【マイラーズカップ 2024 レース回顧・結果】大きいとみるか、小さいとみるか

――判断難しい部分を残す1→2着の「1馬身3/4差」だと思っていますが、間違いないのは世間は「セリフォス逆転十分」となるであろう点。

4/21 マイラーズC　▲不的中

①馬場は、午前中から降り出した雨の影響で稍重へと変わり、通年平均比-0.7秒/1000m近辺まで鈍化（水分を含みバイアスについても刻一刻と変わっており判定不能）

②前半3F34.1秒、同5F57.1秒と流れたところから、11.5 - 12.0 - 11.5 - 11.9となっての瞬発戦

③この日の稍重馬場としては、若干後半が掛かり過ぎなきらいはあるもののG2として十分な水準だったとみられる

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡5着

外の偶数枠から、もうちょっと先手必勝の形を築けるかと期待していたが、マイルCSよりもハイラップだったので仕方なし。

まだ、▲セリフォス、☆ソウルラッシュ以外との比較なら、脚力相対上位の中でこのオッズで相当楽しみだったのだが。

まだ本調子にないか、衰えてきているか、ちょっとG3級判定までという感じで苦しくなってきたか。

この日の稍重馬場で、前々からの粘り込みに期待した◯ビーアストニッシドは、◎から半馬身差の6着。

内を割って最後までスルスル伸ばして……という感じで、人気的にもよくやったように映るが、個人的には3列目で回ってくる形になって下げての結果だと思っている。

非常にもったいない、序盤押して出していかずのセッションの後ろの位置取りだった。

勝った☆ソウルラッシュは、1キロ差とこういう馬場への適性で▲セリフォスに対して1馬身3/4差をつけての完勝。水準も正真正銘のG2級でいいだろう。

枠も、稍重に変わってさらに降り続いた状況で内しか伸びない、といった馬場状態にはなっていなかった点で恵まれていた。

予想編に記した通り、久々の直前CW追い敢行（で、当日も太め残りなどなし）などから、順調度でも圧倒的に優位だった印象。

唯一（克服したと言える点）は、結果的に瞬発戦ラップとなった中を勝ち切ったことだろう。

その一方で、2着▲セリフォスは12キロ増の余裕を持たせた作りの部分でも情状酌量の余地があって、ここから逆転十分、虎視眈々に映る上々内容。

終わってみてもこの2頭が抜けていたのはやはり事実で、本番に向けての上昇度としては敗れたセリフォスのほうに分ありといった印象。

他では、コレペティトール（8着）がこの日の稍重馬場×レース上り35秒4戦に泣いたクチとみて、今後G2～G3で変わり身に期待としておきたい。

思いのほか降り出しが早まったことも、この鞍上のイン狙いスタイルからも、自身の武器である上りスピード（外回りコースでは、ここまで上り4位以下なし）からも、今日はツキがなかった感じ。