競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【マイルチャンピオンシップ 2023 レース回顧・結果】脱・弱いナミュール

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マイルCS 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ナミュール 1:32.5 33.0
2 ソウルラッシュ 1:32.5 33.6
3 ジャスティンカフェ 1:32.6 33.6
4 エルトンバローズ 1:32.7 33.9
5 ダノンザキッド 1:32.8 33.5

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 マイルCS 2023

 

11/19 マイルCS ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

7R前にようやく前日から続いた稍重から良替わり、それでも前日時点から水準上の時計が並ぶ馬場という状況(ただ、当日午後にかけての高速化はマイルドで通年平均比-0.5~-0.8秒/1000m程度)

 

イン前に拍車ということはなく、差し馬場のイン不利状況でおこなわれた

 

前半3F34.3秒、同5F58.2秒で前半ほど速く入り、1分32秒5でG1としても上々レベル決着

 

平坦戦決着だが、11.7 - 11.6 - 11.5 - 11.2と全加速ラップを刻んでいるあたりがG1として異様で、11.7 - 11.6あたりも特に遅いわけではないことからも額面以上にA級G1の評価可能な一戦に

 


マイルCS 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ソーヴァリアント

予想➡➡➡

結果➡➡➡12着

前半1000m(58.2秒)に対して確実にオーバーペースだったとは言わないが、序盤から押して位置を取りに行った特に最初の3Fで苦しくなったということだろう。

3コーナー3番手以内勢を見ても、2人気セリフォスを含め決壊している。

直線半ばまでは先頭をうかがう姿勢を見せていたが、そこからは完全に脚をなくしてしまった。

チグハグな競馬ということで、また十分にG2以下のマイルでも見直せると思うが。

 

 

ソウルラッシュ

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

外から最後の最後で勝馬ナミュールに交わされてしまったが、相手の水準もかなり優秀。

特に、この馬の内容に関してケチはつけられない印象。

想定の相手とは違ったが、競馬の形としても後方から突っ込んでくる☆シュネルあたりに対して、荒れ馬場を苦にしない早め抜け出し策であれば……というイメージで見ていた馬なので概ねベストだっただろう。

馬場バイアス、展開利などを加味しても、さすがに勝ち馬との差は小さくない印象だが、以外との比較では、このマイルG1戦線でちょっと抜け出せたかもというところ。

あとは、パフォーマンスのピークアウトと、間隔が詰まった時の凡走を注意してみていくだけ。

 

 

ナミュール

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

この馬に関しては、「特に運が必要な馬」と最近つくづく感じていて、この多頭数の大外枠×当日R.ムーア騎手→藤岡康騎手乗り替わりで完全に「苦笑」していたのだが。

馬場、そして展開利、まではいいとして、藤岡康騎手であんな狭いところを割ってドンピシャ差し切りとは……。

もちろん、脚力からは「安田記念を取りにいくべき馬」評価であり、その意味でここでも好走はあってもとは思っていたが、ここでのごぼう抜きの追い込みショー達成まで(脚力的に抜けていたと)は想像していなかった。

にしても、2戦連続加速ラップV(前走:11.4 - 11.7 - 11.6→今走:11.6 - 11.5 - 11.2)ですか……。4歳秋、「本格化」どころではない「覚醒」といっていいだろう。

前走に関しては、得意舞台×馬群リスク少の12頭立てでまだ「運もあったね」とできる勝利だったと思っていたが、今回はいろいろな意味で馬が自らもぎ取った成果。

来年(安田記念)は、これで断然人気まで覚悟しなければならなくなったが、ここでのパフォーマンスと府中マイル適性をもってすればそれでも本命◎とせざるを得ないとしておく。

 

 

◯マテンロウオリオン / ☆シュネルマイスター 他

◎が前に行ってああいう大惨敗を喫しているので、◯マテンロウオリオン(3角3番手→14着)、そして壁を作れずに折り合いまで欠いた消セリフォス(3角3番手→8着)も含め前に行った組は大目に見ておく。

3着ジャスティンカフェ、5着ダノンザキッドは、対照的に待機策からほぼ同じコースを通ってのものということでそこそこ評価まで。

7着に終わった☆シュネルマイスターは、この日はエキサイトし過ぎたようで度外視(枠内駐立不良→出停期間満了後、発走調教再審査となった)。

むしろ、それでいてあの伸びを示すのだからやはり大したもの。

そうした中で少し注目しておきたいのが、展開不利×バイアス不利が明らかだった組からエエヤン

それだけならこの完敗ではG1でどうこうは言えないのだが、この馬の場合にはこの前進気勢極力排除戦においてかなり行きたがってしまった部分も輪をかけて苦しくしていた印象で、位置とコース取りだけではないロスがあったとみて大幅変わり身も頭の片隅に置いておきたいと思っている。

おそらく、時計対応力がないことからも非高速馬場でだけになるだろうが、行ったもん勝ちのタフ馬場とかであれば一発を期待してみたい。