競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【金鯱賞 2021 レース回顧・結果】たかがギベオン、されどギベオン

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――今後、このレースのデアリングタクトを分析する際に呪文のように繰り返そうと考えているフレーズ。

金鯱賞 2021 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
 1 ギベオン 2:01.8 36.8
 2 デアリングタクト 2:01.8 36.1
 3 ポタジェ 2:01.9 36.4
 4 グローリーヴェイズ 2:01.9 36.4
 5 キセキ 2:02.0 35.9

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 金鯱賞 2021

 
3/14 金鯱賞 △不的中
 
 
レース全体のふり返り
 
 
前日のまとまった雨の影響で重馬場スタートの一日
 
結局、金鯱賞時点でも重馬場のままで行われ、前後半1分1秒4-1分0秒4での決着
 
前半32.8秒でも外差しが決まらなかった10R岡崎特別が顕著だったように、「逃げ馬当て」状態のなか行われた
 
11.9 - 12.1 - 11.9 - 12.8の、現施行条件の金鯱賞として初の平坦戦ラップに

 

金鯱賞 2021  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

グローリーヴェイズ

予想➡➡➡

結果➡➡➡4

この鞍上だし、早めに高い位置を取りくるだろうなというのは想定通り。

ただ、▲サトノフラッグ、ポタジェらの存在もあって、この頭数でも11.7 - 11.9 - 12.1 - 11.9 - 12.8と急加速を伴わない展開になって4着に沈む。

こなせるとみた急坂の影響も拭いきれないが、個人的にはそもそも刻まれたラップのミスマッチ度合いがかなり大きな足枷となった印象。

 

 

ギベオン

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

たしかに、馬場状態も特殊だったとは思うが、これを「コース適性」による一発と言わずしてなんという、な勝利。

で、なんで狙っていないかというと、どうせ中途半端な位置から枠なりに外を回して届かない、としか見ていなかったから(-_-;)

やっぱ、癖がスゴイな中京芝、と思った次第。

 

 

◯ジナンボー / ▲サトノフラッグ / ☆キセキ / △デアリングタクト / ポタジェ

◯ジナンボー(9着)、☆キセキ(5着)と出遅れて後方からになるのはまあいいとしても、道中挽回して前々を奪うような芸当を挟める余地はなかった。

3コーナーに掛けても一向に緩まず、後方から外を回して終了。

一方で、逆の競馬をして最後に脚が上がったのが▲サトノフラッグ(7着)。

7着と言っても0.4秒差ではあるのだが、この日の内前有利状態であれだけ失速するのだから、よほどこの長く脚を使いつつ上りが掛かる展開を苦にしたものだろう。

2着△デアリングタクトは、「持ち前の持久力で(戦いたいタイプだから、瞬発戦想定では微妙)」と書いた通り、この展開で持ち味を生かした結果。

馬場とは真逆の競馬で後方から押し上げて外を差してきてのものだけに、数字では推し量ることの出来ない強さを見せたとも言えるだろう。

ただ……、勝ち馬ギベオンである。苦しい戦いで崩れなかったことは承知の上で、「何フツーに負けとんじゃい」のほうでみておくことにする。

そして、3着ポタジェも「◯ジナンボーとは好対照のディープ」と書いた通り、あちらが苦にすりゃこちらは絶好を示すように人気以上の健闘。

この2~3着は、完全に展開読み違えを表しての好走となった。

 

1にも2にも、雨上がりのこの日の馬場状態が大きく左右した一戦。

そして、あのコースをどの馬が通るか、その答えがギベオンと見抜けたかどうかそれに尽きるレースとなった。