競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【菊花賞 2022 レース回顧・結果】真のステイヤー戦

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菊花賞 2022 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 アスクビクターモア 3:02.4 36.9
2 ボルドグフーシュ 3:02.4 36.3
3 ジャスティンパレス 3:02.5 36.5
4 ドゥラドーレス 3:03.4 37.2
5 シホノスペランツァ 3:03.4 36.8

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 菊花賞 2022

 
10/23 菊花賞 ▲不的中
 
 
レース全体のふり返り
 
馬場は前日からは高速化した印象だが、それでも通年平均比-0.5秒/1000mあたりとみられる一日で、3分どころ中心に伸びる状況
 
前半1000mを58.7秒の暴挙的ペースで入り、後半5Fが61秒0で、中間の5Fが1分2秒7と、昨年とはまるで異なる「飛ばして、しかも緩めず、早々にロングスパートも始動」というキツイ11.9 - 11.9 - 12.2 - 12.9の消耗戦展開に

そりぁ近年でいえばサトノダイヤモンド(3分2秒6/阪神大賞典)、古くはナリタトップロード(3分2秒5/阪神大賞典)をも越えてきますわ、というペースではあったが、決して超スピード馬場ということもない中で、時計的価値はかなり高い一戦

 

 


菊花賞 2022  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ヴェローナシチー

予想➡➡➡◎(<US>印)

結果➡➡➡12着

ちょっと、イメージとは位置取りが……。

最後方からになっても、一応2周目4角で進出する様を見せてはくれたが、そもそも△ボルドグフーシュあたりとはその4角を前にしての前後の関係が見立てとは違った。

このあたり、今日は馬が少し競馬の気分ではなかったか。

ゲートの遅さもそうだが、それ以前にもう少しやれてよかったはずのところ、前進気勢(掛かるくらいの行きっぷり)に欠け過ぎていた印象。

 

 

ガイアフォース

予想➡➡➡

結果➡➡➡8着

2週目の3~4角で終始前が邪魔に。

ただ、それ以前に鞍上も分かっていただろうが、1番枠から枠なりに最後まで最内というのはこの日ではキツイ。

対抗視した際も、“ディナースタ砲”らの直後を徐々に外へと持ち出して前の△アスクビクターモアを外から飲み込む想定。

外に持ち出す機会を2周目向こう正面で失ったことが痛恨だったとみられる。

脚力は確かだと思っているので、また改めて2000m台以下で期待したい。

 

 

△アスクビクターモア / △ボルドグフーシュ / ジャスティンパレス 他

勝った△アスクビクターモアは、当然かなりキツい競馬になっていて、想定通り普通なら後続に飲み込まれるペースだった。だが、後続にそれをさせず。

今回のこの馬に関しては、ここまで抜けていると見ることが出来なかった、この見る目の無さだけ。

終わってみれば、ステイヤーとしての能力が抜け過ぎていた。

さすがに、ゴール板、入線後と勢いでは完全に負けていたようにいっぱいいっぱいだったとは思うし、疲れも相当残すだろうが、今日の中では断トツ強い。

苦しい思いをしたと、この経験が悪いほうにでなければ、有馬以降のステイヤー路線はこの馬中心になっていっても全くおかしくない。

 

2着△ボルドグフーシュは、2周目4角をあの位置でよもや回ってくるとは思わなんだ、という競馬。鞍上のファインプレーも光った。

上り最速は大方この馬とは見ていたので、あの位置からこられたら他は基本的にはひとたまりもない。

ただ、逆にいうとこれだけ噛み合って届かなかったということは、勝ち馬アスクビクターモアの強さをより際立たせてしまっていると思うが。今日は高い壁が存在した、そういうことだろう。

 

3着ジャスティンパレスは、この消耗戦まで突入する流れでむしろキャリアハイパフォーマンスを記録。

前走の神戸新聞杯は何だったのか、というくらいの伸び幅でもって素晴らしい“3強”決戦を演じてみせた。

このジャスティンパレスまで、今日の展開と、2周目4コーナーにかけての手応えを考えると、いずれ劣らぬステイヤーだったということだろう。

 


あとは、この後続にマクることすらさせないレベルの特殊ハイラップ戦で、素質+適性の面で抜け出したのが上位3頭とすると、素質だけでもってきたとみられるドゥラドーレス、逆に適性だけでもってきた△ヤマニンゼストが、流石に離されすぎな4着以下からは注目どころ。

ともに、最終コーナーでは不利がありながら、足りないところ(前者は適性、後者は脚力)を補っていたことを思うと無下には扱えない印象も。