競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【函館2歳ステークス 2023 レース回顧・結果】レース以前の誤算

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――「こんなことなら(実質)ケンだわ」、そして「重止まりじゃ、超“千ダ作戦”発動もなぁ」と誰かが言ったとか言わないとか。

函館2歳S 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ゼルトザーム 1:11.7 36.5
2 ナナオ 1:11.8 36.8
3 スカイキャンバス 1:12.0 37.3
4 レガテアドール 1:12.4 37.0
5 カレンナオトメ 1:12.4 36.6

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 函館2歳S 2023

 

7/15 函館2歳S ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

終日重の通年平均比+1.0秒/1000m近辺で、内が傷みだした状態で行われる

 

全体時計的な判定は微妙なところだが、前半34.7秒と前後半-2.3秒の前傾度からも極端な低レベル戦ではないとみられる

 

特に、レースと馬場の内が相当タフだったことから、イン前勢は苦しい競馬となった

 

 

 

函館2歳S 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ベルパッション

予想➡➡➡

結果➡➡➡8着

まず、松田騎手で重賞で最終的に3倍台の1人気ですか......。

予想編に記した通り、△ロータスワンド、△スカイキャンバスが人気を吸ってこの馬が甘く見られて、という見立てをしていただけに、その時点で誤算もいいところ。

外枠から少なくともスピードは発揮できるとみた今回だが、この重馬場でそれすら封じられてしまった格好で、芝ならもう少し時計の出る馬場が良いのは事実だろう。

 

 

ゼルトザーム

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

出だしは後方からになったが、3コーナーでは5番手まで押し上げ、全編外枠も味方に差し切りVを達成。

何もかも噛み合った結果だが、初戦も水準上の時計でのダV、そして初芝のここも悪くなし、ということでなかなか見込みありそう。

まず、十中八九ダートを主戦場にしているだろうが、(初戦時見立ての上をいく)OP入りも期待したい存在。

 

 

ナナオ

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

この馬こそ、小柄すぎてこの日の馬場はこなせないとみていたが、好スタート&好位確保から粘り込む立派な競馬を披露してきた。

途中からはラチ沿いを走り、外を回す勝ち馬のような競馬ではない中で、3着馬に次ぐ強い内容を示した。

少なくとも、こういう馬場が苦にならなかったということもあるだろうが。

前走時、全体時計はそこそこでも12.4 - 12.0 - 11.8の余力フィニッシュを決めていたように、素質自体良いものがありそう。

 

 

3着△スカイキャンバスは、この日の馬場で逃げて前半34.7秒、最後までラチ沿い駆け抜けで最も強い競馬。

結果的にスタートを出たからヘタに抑えず行く形になったことは、ある意味ツキが無かったともいえる部分だし、最内の1番枠への奇数枠替わりでも抜群のスタートを決められるセンス自体が今後も武器になる。

今年の函館2歳Sの中では、芝スプリントで有望株はこことしておきたい。

もちろん、完全に馬場がアウトだった2人気バスターコール、3人気ロータスワンドあたりも見限れないところはあるし、初戦に見どころ、未勝利の身での積極挑戦だったカレンナオトメ(5着)もやはり良いところは見せたが、1番手は逃げて粘走のこの馬だろう。