競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【ダイヤモンドステークス 2024 レース回顧・結果】ここが俺の庭

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――なので、阪神3200m版よりも今年の天皇賞(春)のほうが向くはずなんですが……、ここで軽視してしまった以上人気するこの馬を推すことはできないだろな。

ダイヤモンドS 2024 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 テーオーロイヤル 3:30.2 33.7
2 サリエラ 3:30.2 33.9
3 ワープスピード 3:30.4 33.7
4 ハーツイストワール 3:30.9 34.4
5 トロピカルライト 3:31.0 33.9

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 ダイヤモンドS 2024

 

2/17 ダイヤモンドS ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

馬場は、通年平均比-0.7秒/1000m近辺にあったとみられ、前週以上にイン優勢バイアスが強まっていた

 

前半1000m通過後の中盤に、(馬場換算後で)ダダ緩みした箇所はあるものの、それを前後半の内容で補っており標準レベルのダイヤモンドSに

 

さらに、58.5キロの勝ち馬と牝馬55.5キロのマークした決着水準だったことを思うと、2頭はG1.5級は堅い印象

 

 

 

ダイヤモンドS 2024  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ニシノレヴナント

予想➡➡➡

結果➡➡➡7着

ラストの止まり方を見ると、この馬には府中3400mはさすがに長かったか、11.8 - 11.0 - 11.5の上りが速すぎたか。

鞍上は3400mの距離に関しては言及せず、むしろ「今日は走りに硬さがあった」というほうを指摘していたくらいでまだ断定はできないが、阪神大賞典・ステイヤーズS・ダイヤモンドSの3レースに関しては、使ってきた場合現状では距離がもたないリスクも考えなければならないことに(京都3200mは許容範囲かも?)。

 

 

ハーツイストワール

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

瞬発戦ラップに、11.0-11.5のラスト2つでは、8歳になったこの馬にとっては結果的に厳しかったか。

とはいえ、57キロで刻んできた水準はキャリアハイと言っても差し支えないものだったと思うし、1~2着が素晴らしく、そこを目指して伸びた3着ワープスピードもまた呼応するように上昇してみせたというだけにも映った。

評価していた昨秋のアルゼンチン共和国杯当時が、1年ぶりでロスも大きかったことを思うと、実質そこから伸ばせていないのかもしれないが、それでも右回りの日経新春杯を除いた直近2戦は総論として「前年から強くなっている」とすることのできるものとなっている。

当面は、目黒記念狙いということになるだろうが、暑ささえ苦にしなければ、状態ひとつで同舞台なら8歳馬Vも無くはない。

 

 

サリエラ

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

これで勝てなかったら仕方ない、という2着。

陣営も大いに視界が開けたといった感触を強めた様子だし、これは春盾はドゥレッツァが万一不出走となった場合にはルメールJ確保で出てくるレベルだろう。

同騎手の現状での「春盾セカンドホース」というのが最大の賛辞であり、この馬の2600m以上戦での実力を分かりやすく表現するものと思っている。

しかし、全きょうだいも含めこれだけよく知られた配合で、この馬が本当にステイヤーだったんだなぁと改めて思い知らされたところ。同時に、性格(個体)なのだろうなと思う次第。

 

 

テーオーロイヤル

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

とにかく、58.5キロを背負って非常に立派なG1〜G2級水準駆けではあるのだが、内容・パフォーマンスは抜きにしてこれで個人的には本番も(乗り替わりなくして)狙えなくなってしまったかな、というのが最大のトピックス。

ハンデもあって、高い評価を集めるだろうしまあ良いのかもしれないが。

レースの中身としては、好パフォーマンスのサリエラに対しても完勝だったし、(内にササってしまうことによるものだろうが)ラストは“ノーステッキ”状態に近い中で強い競馬には違いないものだったが。

 

 

 

ほか、ワープスピード(3着)は、前走で強くなっていると感じさせていたが、今回それをさらに上振れさせてきて、素晴らしいステイヤー資質をアピールした。

5歳秋に向けてまだまだ成長していくだろうし、ステイヤーズSの頃にはこの路線の主役になっているかもしれない。

 

△ワンダフルタウン(6着)は、後方3番手からになったことがレース終盤に響いた敗戦内容。

1番枠でありながら、2周目4コーナーから徐々に外へと進路を取っていき、直線でテーオーロイヤル(8枠9番)より外を通す形になっていた時点で、もう好走の目はなかった。まず鞍上が、その意味で精彩を欠いていたとの印象。

馬自身は、ラストで前に入られてもいるし、正直スタミナ面で耐え得るものがあったかどうか判然としない部分があるが、この馬が上り上位というのは考えにくい現状から必然負けをしただけという感じもある。

青葉賞もそうだったが、イン前から瞬発戦を粘りこむ形で上りスピード不足を補わなければならなかったはずで。

その意味で、またとないチャンスを逃したここから、「またとあったわ!」なシーンでだけはしつこいがまた狙ってみたい。