競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【阪神牝馬ステークス 2021 予想】追い切り・ラップ適性・レース傾向考察 & 各馬評価まとめ / 昨年の借りを返せるシーン

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――そもそも前々の意識が無いと諸々成立しない◎なんですが、そこは鞍上の積極性を信じて。

目次

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阪神牝馬S 2021 レース概要

 

 

阪神牝馬ステークス G2

2021年4月10日 2回阪神5日目

発走時間:15:35

阪神 芝1600m

サラ系4歳以上 オープン

2020年優勝馬:サウンドキアラ   牝5   1:32.9   松山弘平

 

阪神牝馬S 2021 枠順

 

 

 

1 1 ドナウデルタ 牝5 和田
2 2 ギルデッドミラー 牝4 池添
3 3 ブランノワール 牝5 団野
4 4 マジックキャッスル 牝4 大野
5 5 メジェールスー 牝6 藤岡
5 6 メイショウグロッケ 牝7 浜中
6 7 イベリス 牝5 酒井
6 8 リアアメリア 牝4 福永
7 9 ロフティフレーズ 牝6
7 10 デゼル 牝4 川田
8 11 プールヴィル 牝5 三浦
8 12 エーポス 牝4 岩田 康

 

 

阪神牝馬S 2021 ラップ適性・追い切り 

 

 

瞬発戦ラップが8割がた発生する特化条件。

※ラスト4Fの各区間加速内に、-0.5秒以上の急加速が生じるレース(例:12.2-11.4-11.3-12.2)が定義

リアアメリアデゼルブランノワールメイショウグロッケあたりが適性上位。

 

追い切りからは、ギルデッドミラーを最上位評価。

 

 

 

阪神牝馬S 2021 過去レース傾向

 

 

傾向的には、手元にある資料を見る限り、

 

舞台から瞬発力至上主義レースとなり、同時に上がり3Fのトータルの脚の速さも半端でないことからディープ、ダイワメジャー、ステイゴールドといった王道SS系統が強い

該当馬➡➡➡(“過渡期”真っ只中の現在を鑑み母父主流SS系までカバーすると、)デゼル、マジックキャッスル、リアアメリア、ギルデッドミラーに、ドナウデルタ、ロフティフレーズといったところ

 

前走牝馬限定戦以外で当日単勝10倍未満だった馬は、約半数が好走

該当馬➡➡➡プールヴィル、メイショウグロッケ、メジェールスーが前走牝馬限定戦以外だが、オッズ面でクリアできなさそう

 

といった感じ。

 

 

阪神牝馬S 2021 レース傾向分析&考察

 

 

例年の傾向としては、この時期の高速阪神マイルで、瞬発戦濃厚。

しかも、ただ緩んで12.5-11.8-11.4-12.0などのように急加速が入るだけではなく、12.0-11.0-11.0-11.8のように急加速が入りかつ上がり3Fが超速ぇえというのが最大のポイント。

そんな中で、ディープ、ダイワメジャー産駒ワンツーが連続しているように、サンデー系主流血統による上位争いが続いている、速く走り続けられる瞬発戦タイプ向きの一戦。

ただ、昨年はトロワゼトワル、アマルフィコースト、ディメンシオンと引っ張り、初めて後傾戦にすらならず異質な決着となっている。

 

「前走牝馬限定戦以外で当日単勝10倍未満だった馬」が安定して走っていることなどから、穴から穴へはなかなか成立していない。

同該当馬は1400m戦時代を含む近15年集計ベースでも複勝率48%超となっている。

 

一方で、「前走牝馬限定戦で3着以内」だった(にもかかわらず人気が上がってこない、人気を譲っている)馬にも穴で注目の一戦。

前走牡馬相手に好内容を示しここで単勝ひとケタ台に推された人気筋以外では、上りスピード勝負のこのレースの基本像の中で「牝馬路線での順調度」が勝るといったところか。

 

 

 

阪神牝馬ステークス 2021 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ

 

 

 

◎ブランノワール

先週の重馬場施行を経てコース替わりを迎える、これが今週の阪神芝最大のポイント。

内ラチ沿いがカバーされて、イベリスの楽単騎濃厚な少頭数......素直にキレ味勝負濃厚な18~19年パターンのような前残り説提唱でいく。

上り33秒台で前が上がって、上り上位勢は及ばない、そういうケースでの狙いが◎ブランノワール

阪神マイルで前々から瞬発戦を上り33秒台でまとめてこれる馬、とみていくと今回案外数は少ない印象。

要するに、後ろからじゃあその脚駆使しても捕まえられないよ、決着を想定して…というもの。

間違っても、前走は評価できない内容で、むしろ前走の1400mの流れ(平坦戦決着)で凡パフォーマンスに終わってくれていることが良い、そのくらいの見立てで狙う。

3歳時にはなるが夕月特別の内容や2走前の内容から、恩恵さえあればここでも連対圏突入はあっていい。

「急加速が入りかつ上がり3Fが超早ぇえ」想定で散った昨年、一発を期待(当時◯)した◎ブランノワールが、1年の時を経て12頭立てでこのレースに再登場し、昨年の借りを返す時が来たというもの。

 

 

◯リアアメリア

正直、ここで瞬発戦になって負けたら言い訳がきかないと思うのが◯リアアメリア

瞬発力型のこの厩舎で(距離が長くなれば特に)G2以下専用となる馬で、前走が不良馬場の中山牝馬Sであの負けっぷりなのだから、ここを落とそうものならもうチャンスは無いだろう。

しかも、この馬も先述の「上り33秒台で前が上がって」の「前」で、(マイルであっても)レースをするべき馬と思っているので、さらに自身よりも前を取り逃がす以外負けてはいけない、そういう流れの想定でのこの馬◯であり、◎という位置づけ。

 

 

▲ドナウデルタ / ☆ギルデッドミラー / △デゼル / △マジックキャッスル / △イベリス

「阪神マイルで前々から瞬発戦を上り33秒台でまとめてこれる馬」の第二の矢的存在の▲ドナウデルタが3番手。

◎と違って、こっちは平坦戦ラップ色が濃いため下げたが、血統派なら誰もが気にしているであろうこのレースの主流サンデー系活躍度合いからは母父ディープの部分が怖い。

 

☆ギルデッドミラーは、距離延長で、しかもここは緩む想定で苦しいと思っていたのだが、状態が良さそうなこととやっと巡ってきたこの馬にとっての絶好枠。

ということで、評価をアップして4番手。

 

もちろん前走本命◎に狙った△イベリスが逃げ残ってくれても全然良いが、当日馬場も見ていない段階では当時のこの馬絶好環境よりは、やや粘り通すのに苦戦するとみておくべきか。

個人的トーンダウン感は否めず。

 

 

...と、そんなこんなで△マジックキャッスルも、△デゼルも展開苦の複勝圏ライン上の扱いとなる一戦である。