競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【ユニコーンステークス 2023 レース回顧・結果】負けた組も面白い

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ユニコーンS 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ペリエール 1:35.0 36.1
2 サンライズジーク 1:35.5 36.8
3 ブライアンセンス 1:35.7 36.2
4 メイショウモズ 1:35.7 35.5
5 グレートサンドシー 1:35.7 36.2

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 ユニコーンS 2023

 

6/18 ユニコーンS ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

馬場は極端にタフ化はせず通年平均近辺(~やや速め)の、前日土曜に続いて末脚上位有利な馬場状態

 

前半3F34.6秒、5F58.0秒は総じて締まったハイペースの流れで、そこから上り37.0秒を要しての1分35秒0、換算後古馬3勝クラス級のハイレベル決着に

 

11.7 - 11.9 - 12.7 - 12.4の加速ラップといい、決勝水準は近年では最高レベル(サンライズノヴァ、ゴールドドリームと比肩)、2着サンライズジークで例年の連対圏レベルにあるとみられる

 

 




ユニコーンS 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ブライアンセンス

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

着差的にも小粒に映ってしまうが、勝ち馬の内容を見てしまうとそれは事実。

改めて時計的ハイレベル決着での課題を露呈した格好。

それでも、◯ペリエールをA級とすれば、この馬の3着ラインでも十分今後G1級へと飛躍していっていいB級超の内容であり、その安定した末脚とともに崩れない強さを評価しておきたい。

今日は、少しこれだけ良馬場続きでも馬場が最後までタフ化しなかった点で、少しツキがなかった。

 

 

ペリエール

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

◎ブライアンセンスに対して、こちらにツキがあったのは事実だがそれにしても見事なパフォーマンス。

(今回の上位勢の中では異質な)内枠好位から起用に立ち回ってなんぼのタイプであること、軽い馬場のほうが良いこと、などがその運があったという部分。

ただ、非ノーザンFのUAE遠征明け初戦である。

結果としてここを勝ったという事実もそうだが、それ以上に当然ここからの上積みがあるはずという側面で末恐ろしい。

 

 

サンライズジーク / グレートサンドシー 他

2着サンライズジークも、ラストで主役に完全に突き放されはしたものの非常に濃い内容。

2番手でいって、この日の馬場で上り上位にも入らない戦いになってもなお、後続に1馬身以上差を付けてゴールしているあたりが出色モノ。

3走前(府中マイルで1勝クラスV)当時とは全く違う馬場レベルでの同タイム1分35秒5から、この舞台への適性は本物だろう。

厩舎力も手伝ってのOP入りには期待が持てる。

 

 

他、このレースにはいくつも「タネも仕掛けもアリ」といった見どころ十分な一戦だが、とりわけオマツリオトコには注目をしておきたい。

とにかく、馬場と位置取りに尽きるという敗戦内容の中で、この馬としてはかなり頑張っていたと好感。

タフな馬場と砂を被らないスムーズな競馬で、今日のペリエールを逆転とまで言わないが、サンライズジークまでは逆転可能とみておく。

 

そして、差のない次点にグレートサンドシー

鞍上が川田騎手だったとはいえ、この馬があれだけ砂を被り(実際、4コーナーでは「終わった」と思える素振り)、直線も内から3~4頭のところでもがく形になりながら単独4番手に抜け出し、そこからもグイグイ伸びてくるのだから立派なもの。

粗削りは承知だが、この馬にとって今回は収穫しかない強調材料戦だった。

 

ここからは少し差が開いて4着メイショウモズ、12着▲カレンアルカンタラの2頭を。

メイショウモズに関しては、初マイルで末脚だけ見せてきたあたりにむしろマイル超、即ちチャンピオンズCを中心とした古馬最高峰キャラにここからのし上がっていく素質を感じる。

展開は向いたとはいえ、好レベル2着ラインに加わったことを評価して末長く注目していきたい存在。

カレンアルカンタラは、砂を被ったこととスピード競馬質に悩まされた。

こちらも、ワンターンの高速ラップよりも千八を好位から進める形で好走を重ねているあたりから、メイショウモズ同様に適距離未満戦だったということでいいだろう。