競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【宝塚記念 2021 レース回顧・結果】後半の見事な淡々展開

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――その中を、まさに走り抜いたといった感のクロノは、G1ではなかなか見ない11.5 - 11.5 - 11.5 - 11.4的驚走でした。

宝塚記念 2021 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
 1 クロノジェネシス 2:10.9 34.4
 2 ユニコーンライオン 2:11.3 35.1
 3 レイパパレ 2:11.4 35.0
 4 カレンブーケドール 2:11.7 35.2
 5 キセキ 2:12.1 35.7

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 宝塚記念 2021

 
6/27 宝塚記念 △不的中
 
 
レース全体のふり返り
 
 
この日は少頭立てばかりで判断微妙だが、時折小雨が降ったりなどもあったことから前日土曜の-0.5秒~-1.0秒/1000m程度(野芝開催期除く)の状態と推察
 
やはりユニコーンライオン-レイパパレのラインで刻まれたラップは、この日の馬場としては平均以下の前半1分ちょうどの緩ペース
 
ただし、3コーナーからのラスト4つは11.5 - 11.5 - 11.5 - 11.7と軽快なラップで、定義上はまさかの消耗戦に
 
レース上り34.7秒は過去10年最速で、シンプルに言えば前が止まらない淡々展開を内々をロスなく運んだもん勝ち決着
 
前半で0.5秒程度のお釣りがあったにせよ、後半1000m58.5秒での勝ち時計2分10秒9は立派で、同区間で標準決着の宝塚記念Vレベルを0.5秒さらに上回った印象
 
 

宝塚記念 2021  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

カデナ

予想➡➡➡

結果➡➡➡7

まず、松山騎手からの急遽の乗り替わりで絶句(あれ?これってどこかで同じシーン......と、天皇賞(春)◎ディアスティマの悲劇が蘇った)。

コーナーでの好手応え進出は想像通りだったが、この後半ラップを刻まれる中を3コーナー最後方から脚を使っての大外一気は厳しい。

ともあれ、見くびった坂井騎手(ユニコーンライオン)にあのラップで逃げ粘られているのだから、どう抗っても宿命の敗戦で致し方なしだろう。

 

 

カレンブーケドール

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

この11.5 - 11.5 - 11.5 - 11.7ラップで、3コーナーから外々を回らされては苦しいのは当然。

キセキ、モズベッロに挟まれてかなりプレッシャーも掛かり、早めにムチ連打のシーンは必然だったか。

それで、大きく沈まずに、後続に差をつけているあたりがこの馬の偉いところ。

 

 

クロノジェネシス

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

楽勝も楽勝。3着レイパパレの外に持ち出してからの、ラスト1Fでの突き抜けっぷりには目を見張るものがあった。

パドックを見た時には気が入り過ぎていて危険かと思えたが、前半に幾度か行きたがる素振りをみせたくらいでほぼ問題なし。

これが、今回は圧倒的に勝因。

パフォーマンスとしては、近年の宝塚最高水準Vのリスグラシュー(2分10秒8/良)を上回ったとみている。

思いのほか天気がもち、上りが速くなることが予測され、それがそのままこの馬の弱点を露呈するポイントになるとみて疑ってかかったが、11.5 - 11.5 - 11.5 - 11.7のラストを、限りなく自身11.5以下で34.4秒にまとめてくるのだから凄い。

 

 

ユニコーンライオン / レイパパレ

2着ユニコーンライオンは、この11.5 - 11.5 - 11.5部分を3コーナー過ぎから作った鞍上のペース配分が見事だった。

当日になって、前が若干攻勢を強めていた印象はあったこの日の馬場でも、この馬で2分11秒3というのはよく“引き出させた”と思う。

内容的には、平均以下レベルで少し波乱度の高い決着の年なら、十分勝ち馬に値する好内容。

概ね当初想定のオッズで、この短期間での上昇を考慮したとしても見合わないと判断したものであり悔いはないが、スコーンとやられたことに反省はしないといけない。

 

3着×レイパパレに関しても十分立派な内容。

ユニコーンライオンに差し返されて後塵を拝したから凡退の範疇(2番人気3着)、とは決して思わない。

あちらに有利なこの消耗戦ラップ、それに対して「得意の瞬発戦でG1級」の評価のこの馬が、後続にあれだけ差をつけて3着に踏みとどまったのにはむしろ驚いた。

小柄な牝馬で56キロ、初距離への延長ローテ、渋った馬場の恩恵がなくなる......などいくらでも大ブレーキの要素はあったと思うが想像以上に強い。

ただ、行きたがるところについては、こちらもクロノ同様十分許容範囲だったとみているので、その点は無事にやり過ごせてプラスだったとは思うが。