競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【宝塚記念 2022 レース回顧・結果】甘くはない

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――馬場も先週イメージ踏襲でOKとなると、重賞1レース週ではまあ大衆も凡そお見通し、ですわな。

宝塚記念 2022 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
 1  タイトルホルダー 2:09.7 36.1
 2 ヒシイグアス 2:10.0 35.9
 3 デアリングタクト 2:10.3  36.0
 4 ディープボンド 2:10.3 36.6
 5 マイネルファンロン 2:10.6 36.5

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 宝塚記念 2022

 
6/26 宝塚記念 △不的中
 
 
レース全体のふり返り
 
馬場は速いが、前日土曜の時計や当日の好天からすると「高速化」という感じではなく、通年平均比-0.5秒/1000m近辺に“とどまった”状態
 
内回り戦ではまだまだインが優勢な状況の中、2番手から抜け出したタイトルホルダーが、11.8 - 11.9 - 12.0 - 12.4の消耗戦で上がって2分9秒7のレースレコードVを飾る

前半のペースの速さが顕著で、それによってもたらされた分も加味すると、この日の馬場での2分10秒台前半近辺となった3着ラインはG2近辺とみられる(参考:21年京都記念2分10秒4決着)

 

 

 

 

宝塚記念 2022  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ディープボンド

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

ラストで△デアリングタクトにハナ差敗れて4着。

馬券的には、これにて全ての的中の目が潰えた瞬間だったが、おそらくこの3着争いはG2決勝ライン上で繰り広げられたものだったはずで、外れて候だろう。

頑張ってはいたが、後半5F60秒0超えがこの馬のパフォーマンス上昇のためには不可欠だった中で、真っ向勝負を挑んだ▲タイトルホルダーに2分9秒7にまとめての後半1分ジャストを刻まれては苦しかったか。

それでも、G2級パフォーマンスと思う根拠の一つでもある、上り36.6秒(レース上り+0.3秒)は、鞍上はああ言う(「この馬はバテても止まってもいない」)が、止まり過ぎていると捉えているが。

 

 

ヒシイグアス

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

あのスタートを決めた割に、1コーナーを3列目で入る形になってしまったことが悔やまれる。

このスピード決着の中、3コーナーから抜群の手応えで進出していったあたりからも、また上りはタイトルホルダーを上回っていたことからも、イメージよりも割と慎重な運びだった部分が少しだけ鞍上に対して不満の残る部分。

もっとも、(この特殊ハイペース戦だけに評価が微妙な部分も残す)タイトルホルダーとの地力差はやはり小さくなく、色気をもってついて立ち回っていたらパフォーマンスを落としていたかもしれないのだが。

ちょっと割に合わないオッズまで突入してしまっていて単勝勝負という感じでもなかったので対抗◯とした訳で、まあ連対圏で相応の仕事は果たしてくれたとみておくべきか。

デアリングタクト以下に0.3秒差を付け、コースレコードの2分10秒1を上回ったこの走破内容は、当然まだ強くなっている(真のG1級に到達)とみて良いわけで。

 

 

タイトルホルダー

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

「逃げられない上に厳しいペース」が最大の課題だったこの日。

走破タイム的なことや、着差的なこと以上に、その点だけで素晴らしい勝利内容。

強くなっていることは間違いなく、逃げずに正真正銘のG1パフォーマンスを初めて見せてきた。

「逃げた時に強い」だけじゃなくなった先行型なら、府中も含めG1の1つや2つまだまだ勝てていい。

 

 

この上位の時計でも3着以下は凡レベルだと思っているので、他であまり良いところが窺える馬はとりあえずなし。

逆に、結構いただけない敗戦だと思っているのが次の2頭。

まずエフフォーリアだが、ゴール前での詰め寄りに片鱗と見る向きもあるかもしれないが、そもそもこのくらい(G2なら勝てる程度)を刻んでいてどうする? というところ。

適性とはおよそ逆、身上のキレをほとんど使わせてももらえずの展開、負けるべくして負けるこのレースだったとはいえだ。

そもそも、試行錯誤の結果ブリンカーをしてまであの4コーナーにかけての四苦八苦状態では、先が思いやられる気持ちが先立ってしまう。

気持ちの面ひとつ、また次戦も「1週前がまずバロメーター」の判断を続けていけばいいだけかもしれないが。

 

もう一頭のポタジェは、4コーナーでの位置取り的に関してはまあ想定通り、展開はこの馬にとって申し分のないものだったにしては、上り3F的に明らかに物足りず。

距離的なことや、そもそもG1.5級扱いの前走からは、5〜6着に沈んでいてもやむなしだったとは思うが、そこからさすがに離され過ぎている。

状態面も決して上がってはいなかったはずだし、リミッターを超えたなどもあっただろうから、とりあえず「負け過ぎ」ということだけ覚えておきたいかなというところではあるのだが。

 

 

当日昼過ぎ時点◎アリーヴォ、◯キングオブコージ(の決壊追い込み)という可能性を指摘するも、その後泣く泣く人気サイドの前へ再変更した結果▲タイトル→◯ヒシ→△デアリング→◎ボンド→抜ファンロン→△エフフォ→☆マリリンと当たらずも遠からずで終戦。

その“顔ぶれ”の中での出し入れに関しては、大いに反省すべきところはあったのだが、一番は◎を考えなくもなかったデアリングタクト。

「やっぱり差しなの? それとも距離延長で前取れる?」と、この中で最もイメージし切れなかった馬にやられた一戦となった(ただ、やられたと言っても、最後引いてる(◎)か伸び切ってる(デアリング)かの違いだけだったんすけどね〜(-.-)o Oブツクサブツクサ)。