競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【小倉大賞典 2022 レース回顧・結果】あの馬がよぎる巧者ぶり発揮V

f:id:yosounohone:20220222090202j:plain

■ブログランキング参加中です(記事が参考になったという方は是非クリックで応援をお願いします)

小倉大賞典 2022 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1  アリーヴォ    1:49.2   35.3
2 ランブリングアレー    1:49.5   35.8
3  カデナ    1:49.5   35.1
4  ヴァイスメテオール    1:49.6   36.1
5  スカーフェイス    1:49.7   35.5

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 小倉大賞典 2022

 
2/20 小倉大賞典 的中(◎-3着ワイド)
 
 
レース全体のふり返り
 
 
前日終盤~当日昼過ぎまで重、レースは稍重まで回復して行われる
 
時計はここまででかなり傷みが進んだ馬場状態もあって、稍重でも1000mあたり+1.5秒近辺まで突入する激タフレベル

ただし、内外バイアスでは、外も荒れ過ぎて「中+前」が強くなり始めており、所謂「通り越した状態」になっていたこの土日

勝ちタイム1分49秒2は、上記のような馬場換算後で平均上の水準とみられ悪くない

前半3Fだけ必要以上に遅くなったものの、そこからは締まった平坦戦ラップを刻み、特にラスト1F12.2秒は良好
 
 
 
 

小倉大賞典 2022  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ランブリングアレー

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

スタートからゴールまで、ほぼイメージした通りの競馬でなんの不満もなし。

1番人気にやられたこと、額面1.5キロ斤量差での約1馬身半差であること、この馬の勝ち切りパターンであるラスト1Fでガクンと落ち込む凌ぎ合い戦にならなかったこと、などからも好内容2着だったとみたい。

 

 

ヴァイスメテオール

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

3~4番手で4コーナーを回り、ラストで甘くなっての4着。

鞍上曰くは「自信があって勝ちに行った」競馬だったとのこと。

その鞍上を擁護するわけではないが、確かに自信を持っていい状況だったし、この日の馬場ではまったくもって正解の乗り方。

んで、不満なのは馬のほう。この重馬場の鬼が願ってもない馬場で、理想的な中ほど好位からの競馬でこの程度か。

ちょっとよく分らないが、個人的には休み明け+18キロを差し引いても成長力が案外だったかなというところ。

 

 

カデナ

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

大外最後方から上り最速で迫って3着。

競馬が競馬なので、この3着は「力で持ってきた」なのか、上位水準が低調だったから「来てしまった」になるかは難しいところ。

稍重とはいえ、1分49秒2の1着ラインですら近年の小倉大賞典としては非常に要しているのは事実。

ただ、馬場がまず上記の通り「通り越して「中+前」優勢に傾いていたこと」、「ラスト1Fラップ12.1は決して悪くないこと」、「そもそも通常の重以上に荒れて時計が掛かっていたこの週の小倉芝だったこと」などから、この馬の3着も強い内容による跳ねのけだったと見ておきたい。

時計面に関しては、例えば、良以外で前回行われた15年(重馬場施行)は1分48秒台前半で決着しているが、この日の1勝クラス芝1200mでは1分9秒台半ばで決まっていた。

日曜の同条件で1分10秒台で決まっているのは(レベル、前半のペースの違いはあれど)、少なくとも含水率以上にタフだったことを証明し得るものと言えるだろう。

時計的疑念さえ拭えれば、あとはこの日の馬場では苦しい大味競馬と57.5キロでこの展開を追い込んできた見た目の印象通り、胸を張っていいところか。

そもそも、時計の出る稍重判定ならいざ知らず、差しにくいタフな稍重だったからこそ、後方一手のこの馬には苦しいとみて、週半ば◎を取り下げたシーンでもある。

このホネが評価してあげないで誰が評価する?! ってとこか。......ってみんな評価しちゃう気が。。。(そこが、一番扱い悩ましい今回だったりして(^^;)

 

 

▲スーパーフェザー / アリーヴォ / スカーフェイス 他

▲スーパーフェザー(8着)は、ちょうど中団あたりを確保できていたのでこれなら勝てるかもと見ていたのだが、直線で伸びず。

小倉記念(稍)などでは、渋った馬場もこなしているが、この日のタフ馬場には本質合わなかったか。

小倉記念当日の馬場は、「稍重でここまで回復するか」という好時計馬場で、この日とは少なくとも1000mあたり時計一つ以上は違っていたわけで。

 

勝ったアリーヴォは、鞍上とこの日の馬場での大外枠、そして何より「(1番人気濃厚で)未経験の激流(消耗戦)までになった時に隙あり」という部分で下げたが、流れはこの馬にとって絶好。

思ったよりもノルカソルカの向こう正面までの慎重ペースに救われた。

ここまで、使われ方も含め極端に小倉に特化されると、小回り×平坦戦がよほど合うのだろうなということで、この勝ちっぷりをしてもG1級とまではいえない(唯一は大阪杯が可能性)が、G2までなら十分争覇圏まで行けていい(特に2000mの札幌記念)。

 

他、スカーフェイスを普通に挙げても仕方ない(十分好内容。ただやはり、直線急坂で)ので、ダブルシャープを。

消耗戦に突入まではしなかったものの想定通り不向きな流れ、しかも位置取れずの中ではよくまとめてきたといえる。

この形でこのくらいやれれば、まだいろいろと噛み合ったシーンでのハンデG3勝ちくらいなら起こり得そう。