競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【北九州記念 2025 レース回顧・結果】つばぜり合いが続き……

北九州記念 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ヤマニンアルリフラ 1:07.8 34.7
2 ヨシノイースター 1:07.9 35.1
3 アブキールベイ 1:07.9 34.7
4 ヤマニンアンフィル 1:08.0 34.6
5 キタノエクスプレス 1:08.0 34.6

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 北九州記念 2025

 

7/6 北九州記念 ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は通年平均±0とこの時期にしては速くなく、バイアスもイン前優勢でもそこまで顕著ではない(ペース次第では中ほどまでなら差しも決まる)状況で行われた(当日朝クッション値9.1/含水率G前8.9%4角8.6%)

 

前半3F32.5秒、上り3F35.3秒(同4F46.0秒/10.7 - 11.4 - 11.8 - 12.1)での1分07秒8決着

 

時計的にはまあこんなものという感じで、後半ラップ水準的にも標準G3レベルで決まったとみられる一戦

 

ペースとしてはこの日の馬場ならかなり流れたほうで、序盤に位置を取りに行った組が決壊を起こした中で外枠勢決着にまで及んだ

 

 

 

北九州記念 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

レッドヒルシューズ

予想➡➡➡

結果➡➡➡10着

内から出ていけなかったのはもちろん、レースが見立て(クラスペディア単騎でなおかつ番手以下勢もけん制し合って落ち着いた流れ)とは違うどころか、クラスペディアが一度シロンにハナを奪われてもう一度鼻に立ち返しながら3番手◯タマモブラックタイ以下もビタっと張り付いての追走となり、タダの激流戦になった(苦笑)わけで、そりゃあこの馬は馬券とは無縁に終わるだろう。

おまけに、3,4コーナー中間では接触の場面もあった。全く力は発揮できず。

 

 

タマモブラックタイ

予想➡➡➡

結果➡➡➡14着

スタート良く出て、この11.6-10.2ラップでも余裕で3番手確保と、やっぱり1200m待ちしていて良かった、満足。これでOK(いや良くはない苦笑)。

ここは完全に、各陣営の目論見を見誤ったし、タマモブラックタイ陣営にとっても同様だったのではなかろうか。

24年北九州短距離Sの内容が示す通り、この馬はここまでの激流キラーではない。ここ玉砕上等といったところ。

加えて、鞍上は「返し馬から活気がなく、良い雰囲気ではなかった」的な談話を残しており、調教後とは正反対といったような当日状態だった様子で、熱中症などの疑いもありそう。

 

 

ヤマニンアルリフラ / △ヨシノイースター / ▲アブキールベイ 他

勝ったヤマニンアルリフラは、前走が恵まれての低調3勝クラス突破だったが、ここはここで流れに合わせてベストな位置からの差し切りV。

鞍上が、おそらく「速いのもいるしここは巻き込まれずに」と、ホネと違って素直に激流を想定したことも、結果的にはハマった格好だろう。

正直、ここにきての馬体重+14キロはさすがに調整ミスを疑ったほどだったが、少なくともG3水準級は出せる状態だった模様。

そして、それはそれでやはり成長を示しているということだろう。

ハンデ55キロのこの日の馬場での1分07秒8Vという点から、あとは定量での本格高速決着への対応が問われることに。

自在に立ち回れるが、それは現状常識にかかった時計レベルでの範疇での強みとなる。

 

2着△ヨシノイースターも、この馬にしてはひるんだ入り(3角5番手)をしての好走で、この鞍上らしいといえばらしい立ち回りが、前の決壊にギリギリ巻き込まれずという好結果に繋がった。

58キロで立派だが、そもそも前半32.5秒ペースで1分07秒8程度の決着に止まるような馬場で済んでいたこと、(斤量面もあってか)鞍上の「無理せず」姿勢が奏功していたことなどからまずまずという評価に止まる。

 

3着▲アブキールベイは、基本的に同様に待機策が奏功したことと、こちらは鞍上手腕も大きく寄与しての好走だろう。

それにしても、ここでの-12キロは将来的なことを考えると厳しいし、だからこそのここ(引き続き)狙いの位置づけ(それでも-12キロの発表を受けて、直前で弱気にならざるを得なかったが)だったのだが、それにしてもちょっと限界水域越えに感じる。

 

上記の通り、序盤のつばぜり合いがすべてを決めている一戦で、たとえばクラスペディア(17着)にしても評価を定めるのはほとんど不可能に近いものに。

それゆえ、比較的ハッキリしたところから、スリーアイランドは確たる判定を与えておきたい1頭となる。

まず、流れ的に鞍上の策が裏目に出ていたのは間違いないうえ、直線も満足に追われず不憫なものだった。

斤量換算後で、当然重賞級には遠く及んでいないが、オープンなら好走の目途が立ったこの日の内容だったのではないか。