競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【阪神ジュベナイルフィリーズ 2021 レース回顧・結果】実質、豊さんペースで差し馬場でも自身が残る展開の末に……

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阪神JF 2021 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 サークルオブライフ 1:33.8 33.9
2 ラブリイユアアイズ 1:33.9 34.2
3 ウォーターナビレラ 1:34.0 34.5
4 ナミュール 1:34.0 33.6
5 ナムラクレア 1:34.3 34.1

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 阪神JF 2021

 
12/12 阪神JF △不的中
 
 
レース全体のふり返り
 
 
通年平均比(野芝開催期を除く)-0.5秒/1000m程度の馬場で、見た目にもかなり内が荒れて前の週と比較しても1ランク外差しに傾いた印象
 
前半3F34.1秒なら馬場を差し引いてもオーバーペースだが、その後の2つが12.3-12.6-12.1と近年稀にみる超低速モードに一転
 
ただし、実質的には、逃げたダークペイジ(横山和騎手)ではなく、離れた3番手ウォーターナビレラ(武豊騎手)のペースで、かなりの前半温存競馬となった結果、12.6 - 12.1 - 10.9 - 11.8のかなりの急加速決着に
 
決着タイム1分33秒8は速いものではなく、特に上り4Fの47.4秒というあたりにもレベルとして低調な印象がぬぐえない
 
 
 

阪神ジュベナイルフィリーズ 2021  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ステルナティーア

予想➡➡➡

結果➡➡➡7着

時間がなかったのであえて変更まではしなかったが、「-10キロ、どんなもんか?」と見届けたパドックで「黄色信号」だとは覚悟した。

レースは、2F目地点トモを落として位置を下げ、さらにはこの序盤だけは速い流れにもかかわらずそこから頭を上げて行きたがってと、前半で超チグハグに。

それで、実質3番手豊さんペースの前残り競馬では、この時期の2歳牝馬ではどんな大物でも跳ね返すのは難しいだろう。

馬体重減、そしてレースでのアクシデントも含め、敗れはしたが悲観なし。

 

 

▲ナミュール / ◯アネゴハダ / ☆ウォーターナビレラ / ラブリイユアアイズ 他

▲ナミュール(4着)は、出遅れた上に、▲0.5秒→▲1.2秒という急加速ラップを刻まれ団子状態となり、苦肉の最内策では致し方ない。

ほぼ、予想編当日追記内容の通りで特に他は思うところなし。

こちらは、さらに敗因と今後の課題明確で、◎と比較すると次以降もまた▲指定席でしか狙えなさそうだが、ホネが急に富豪にでもなった時にはこの馬の単1点勝負のシーンが出てきても?とか言って。

 

◯アネゴハダ(9着)は、この流れで前に行ってラスト1Fであれだけ止まるのだから距離だろう。

溜めて運ばなかったことで持ち味を発揮していないのかもしれないが、そもそもこの展開で後方からだったらさらに大敗していた可能性あり。

馬は、3着☆ウォーターナビレラの外から早め2番手を窺う見せ場を作り頑張ってはいたが。

 

その☆ウォーターナビレラ(3着)は、ポテンシャル的にはナミュールとこの馬の2強(しかも、こちらは想定の1~2番人気からは見下された状況)と評価していても、この日の馬場を見て対抗以上には評価できなかった今回。

武豊騎手のことだから、逃げはまず回避してくるだろうし、可能な限り差しに回ってくると思ってはいたが......。

正直、あの3番手も狙っていた位置取りというより、「ん?随分後ろ来ないな」だった中での結果的3番手だったのではないかとすら思える。その状況が作り上がった時点で、この馬にとっては競馬は楽だっただろう。

あれで、特段瞬発力身上タイプでもないサークルオブライフに後ろから完全に差し切られているようでは、2着ラブリイユアアイズに交わされているようでは、さすがにちょっと物足りない。

 

ラブリイユアアイズは、上手く乗られ、展開も向いてというところではあったが、初関西圏での-10キロで崩れずに走ってきたことに関してはよく頑張っていると思う。

まずは、休んで馬体回復が第一だが、2歳シーズンとしては完璧な形で終えられたといっていい。

 

あとは、このレベルのこの展開なので、他にも敗因を抱えつつまずまず良く差してきたという組しか評価は与えられない。スタティスティクスナムラクレアがその候補。

 

スタティスティクス(8着)は、分かりやすくとんでもない競馬になった中で、良く脚を伸ばしている。

もともと、良いものはあろうがやはりマイルでは忙しいとみていた今回だっただけに、価値のある内容とみている。

1800m以上で良く長く脚を使えるタイプだけに、オークスや秋華賞では台風の目になっていてもいい。

 

後者は、ここは半分使わざるを得ない状況で、非常に理解できる差し競馬での敗退。

それでいて、ラストまで見どころ十分な競馬ぶり。

これで色気をもってしまうとしばらく苦戦が続くだろうが、そうでなく自らのフィールドできっちり獲っていくことを主眼に置き続ければ、3歳夏以降の重賞戦線でこの馬が輝けるシーンが訪れそう。

そして、予想としてもそのレール上を逸脱しないようにこの馬の評価を下していきたい。