競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【フィリーズレビュー 2023 予想】追い切り・ラップ適性・レース傾向考察 & 各馬評価まとめ / 高速化が目立つトライアル

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――持ち時計上位勢に関しては、抽選などによって“1強態勢”の様相。

目次

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フィリーズR 2023 レース概要

 

 

フィリーズR G2

2023年3月12日 1回阪神10日目

発走時間:15:35

阪神競馬場 芝1400m

サラ系3歳 オープン

2022年優勝馬:サブライムアンセム 牝3   1:19.9 池添謙一

 

 

フィリーズR 2023 枠順

 

 

1 1 イティネラートル 牝3 斎藤 新
1 2 イコノスタシス 牝3 古川 吉洋
2 3 ニシノトキメキ 牝3 今村 聖奈
2 4 ジョリダム 牝3 松田 大作
3 5 トウシンカーリン 牝3 川須 栄彦
3 6 リバーラ 牝3 石橋 脩
4 7 ポリーフォリア 牝3 藤岡 佑介
4 8 エコロアイ 牝3 池添 謙一
5 9 ジューンオレンジ 牝3 富田 暁
5 10 トラベログ 牝3 北村 宏司
6 11 ルーフ 牝3 藤岡 康太
6 12 シングザットソング 牝3 吉田 隼人
7 13 ブトンドール 牝3 鮫島 克駿
7 14 サラサハウプリティ 牝3 菱田 裕二
7 15 ムーンプローブ 牝3 北村 友一
8 16 マルモリディライト 牝3 国分 優作
8 17 プウスカンドゥール 牝3 角田 大河
8 18 ランフリーバンクス 牝3 武 豊

 

 

フィリーズR 2023 ラップ適性・追い切り 

 

 

平坦戦が6割ほどを占めるコース適性値。

※ラスト4Fの各区間加速内に、-0.5秒以上の急加速が生じないレース(例:11.8-11.5-11.6-11.9)が定義

戦歴が浅いので詳細は割愛するが、ポリーフォリアエコロアイトウシンカーリンシングザットソングニシノトキメキランフリーバンクスといったあたりは平坦戦連対実績(芝)はもたない馬たち。

 

 

追い切りからは、シングザットソングルーフムーンプローブの3頭で変更なし。(3/12 14:05追記)

 

 

 

フィリーズR 2023 過去レース傾向

 

 

傾向的には、手元にある資料を見る限り、

 

好時計持ちタイプが浮上しやすい状況で行われる年が多い

該当馬➡➡➡ルーフ、サラサハウプリティ、エコロアイ、リバーラ、ジューンオレンジ

 

「5走前までに1400m戦でVまたは重賞連対」があった馬は毎年連対中で、連対1議席はここから

該当馬➡➡➡イティネラートル、ブトンドール、プウスカンドゥール、ポリーフォリア、リバーラ(芝のみ)

 

単勝10倍以上の穴馬の好走例が多いが、「距離延長」や「初芝」で単勝10倍以上というパターンは好走乏しく軽視妥当

該当馬➡➡➡エコロアイ、ジューンオレンジ、トウシンカーリン、ニシノトキメキ、マルモリディライト、ルーフあたりは苦しいか

 

といった感じ。

 

 

 

フィリーズR 2023 レース傾向分析&考察

 

 

 

17年あたりから高速化が顕著になってきている一戦。

19年は雨中の稍重でも1分22秒0、21年は1分20秒7、そして昨年は1分19秒9で決まった。

明らかに、近5~6年とそれ以前ではワンランク~ツーランク高速化していて、21秒台の壁を優に超えるレースになってきている。

実際に、近年は持ち時計上位組として記事中でピックアップした馬たちで軒並み上位を占められており(例外は1400m初だったエーポス。当初土曜稍重影響を警戒した21年は除外)、スピード決着の理屈は通用している印象。

当時の馬場による若干の差異はあれど、目安はざっくり1400mで1分21秒台前半くらいまでの時計があるかないかといったラインか。

 

その高速決着色が強まっても、差し勢の台頭が多いレース。

コース自体がその傾向にあることと、この時期の3歳牝馬にとっては厳しい展開になる、といったあたりがその理由か。

 

実際、距離延長ローテ組はほぼ人気馬しか来れていないし、先々マイル以上で活躍をみせてくるような本質中距離タイプの名が好走馬の中に多く見受けられる。

単勝10倍以上で距離延長ローテだった馬は、手元の近20年集計で(0-0-1-67)の壊滅状態で、唯一の好走は21年の3着ミニーアイルという状況。 

 

1400mの流れへの適性という部分で、距離実績は強みとなっている印象。

04年以降、多い年には1~3着を占めながら、「5走前までに1400m戦でVまたは重賞連対」があった馬が、手元の集計で20年連続連対中となっている。

 



フィリーズレビュー 2023 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ

 

 

 

阪神芝は、前週が馬場転換点になっていた可能性があって、その意味でちょっと興味深い一戦。

とか言って、今週はまた例年のイン優勢に戻っていたりして。

それでも近年誰が見てもハッキリわかる傾向が続くレースだけに、もし例年と違う差し馬場にますます傾いていくようなら勝負の一手ということも。

 

 

ルーフ / ブトンドール / リバーラ 他

まず、持ち時計勢からはルーフの1分21秒0が馬場換算後で最も出色タイムか。

以下1分21秒1以下勢は、ルーフの3走前当時の馬場よりも速い状態でマークしたものであることから、実際には0.1秒以上の差があるとみられる(あくまで単純比較で、の話だが)。

 

そのルーフだが、それなりに妙味はあるだろうが、やはり1200mを逃げて勝ち(ここまではまあ良し)→小倉千二を好位から勝ってしまっているあたりでどうか。

傾向的にも(「単勝10倍以上で距離延長ローテだった馬」不振)それは表れていて、基本は負け想定でしか買えないだろう。

重賞級とみているし、今回が“末脚勝負保証付き”なら前週に差しに傾いたとみている今の馬場的にも最上位評価も可能(鞍上が鞍上で、距離延長ローテだけに、おそらく末脚勝負だとは思うので、望みは捨てていないが)だが、本命を検討するのは2重(以上)の恩恵があって初めてと思っている。

 

正直、ルーフ以外では1分21秒台前半持ちだったテンノメッセージ、アンタノバラード、スピードオブライトといったところを狙おうと思っていたが除外&回避で構想パーに。

 

人気どころでは、前走で「誤魔化してマイルまで、ではなく誤魔化して1400mまで」だと判断したブトンドール、ファンタジーSはさすがにタダ貰い過ぎたリバーラについては、枠などで他を買える情勢になれば迷わず下げていく予定。

 

代わって上位繰り上げの候補として、ポリーフォリアサラサハウプリティシングザットソングムーンプローブあたりを指名の予定。

(執筆時点)まだ枠も出ていないので印は保留だが、ポリーフォリアを軸に勝負でと考えたいと思っている。

 

 

↓↓↓以下、当日午後追記内容。

当日になって阪神芝はイン回帰の様相。

◎リバーラがこの枠で恩恵をまた受けてしまいそう。以下、◯ムーンプローブ▲ポリーフォリアで、☆ルーフに関しては若干売れ過ぎな感。△エコロアイも穴で。(3/12 14:40追記)