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――前週までとは違ってがっつり予想できる日曜重賞(G1)で、それでもまあ順当には決まらないというのが“お約束”のはず。
目次
- 大阪杯 2023 レース概要
- 大阪杯 2023 枠順
- 大阪杯 2023 ラップ適性・追い切り
- 大阪杯 2023 過去レース傾向
- 大阪杯 2023 レース傾向分析&考察
- 大阪杯 2023 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ
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大阪杯 2023 レース概要
大阪杯 G1
2023年4月2日 2回阪神4日目
発走時間:15:40
阪神競馬場 芝2000m
サラ系4歳以上 オープン
2022年優勝馬:ポタジェ 牡5 1:58.4 吉田隼人
大阪杯 2023 枠順
大阪杯 2023 ラップ適性・追い切り
前日のダービー卿CTの舞台中山マイルとよく似た、平坦戦 ※ ラップ主流、次に瞬発戦が起こりやすいというセッティング。
※ラスト4Fの各区間内に、-0.5秒以上の急加速が生じないレース(例:11.7-11.5-11.6-11.9)が定義
ポタジェ、ヒシイグアス、ノースブリッジが適性最上位。
追い切りからの最終評価は、ジャックドール、マリアエレーナを筆頭に、次点候補としてラーグルフ、ヴェルトライゼンデの2頭をピックアップといった上位勢。(4/2 9:50追記)
大阪杯 2023 過去レース傾向
傾向的には、手元にある資料を見る限り、
※上記のコース性質に関連して、「阪神・中山1800〜2000重賞連対」をもつ馬が好相性
該当馬➡➡➡キラーアビリティ、ダノンザキッド、ヒシイグアス、ポタジェ、モズベッロ、ラーグルフ、ワンダフルタウン、ヴェルトライゼンデ
※「前走G1・G2で0.9秒以内」だった馬が素直に優位
該当馬➡➡➡アラタ、キラーアビリティ、ジェラルディーナ、スターズオンアース、ノースブリッジ、ヒシイグアス、ポタジェ、マテンロウレオ、マリアエレーナ、ラーグルフ、ワンダフルタウン、ヴェルトライゼンデ
※キャリア20戦以内が圧倒的に幅を利かせる
該当馬➡➡➡ノースザワールド、モズベッロ以外
といった感じ。
大阪杯 2023 レース傾向分析&考察
阪神芝2000m内回りコース自体、またG1昇格以前も含めハイレベルなレースになりやすいことなどから、「ぬるい展開からの瞬発戦」という年は稀で、キレよりも持久力を武器とするタイプがやはり有力。
また、中心勢力も「前走のG1・G2で0.9秒以内」だった馬が素直に優位になっていて、G1昇格以前から“さすがスーパーG2”といった上級感を漂わせている。
そのG2時代も含め、近7年の好走馬はレイパパレ(21年1着)、アリーヴォ(22年3着)の4歳勢2頭を除く19頭が該当馬で占められている。
一方で、もう一つポイントなのがキャリア。
平坦戦ラップセッティング、内回りコースといったあたりから、高齢馬やキレが衰えてきたタイプでも一見通用しそうにも映るが、実際のところは真逆。
近20年集計ベースでキャリア20戦以内(19-15-15-99)と好走馬占有率は8割超、好走率自体も33%と幅を利かせている。
このクラスの芝中距離戦では、下の世代からの突き上げプレッシャーも大きく、使い続けて長く主力の座に居座り続けるのが難しい、そういうことかもしれない。
大阪杯 2023 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ
ジャックドール / ヒシイグアス / ジェラルディーナ / スターズオンアース 他
何より、G1で2場開催週で、現代競馬ファンが(普段よりは)集中できる環境で挑みそれでも一筋縄ではいかないレース、というのが最重視したいポイント。
それだけ、適性に寄せるべきであり、内回り戦で“台頭”あってしかるべきG1ということなのだろう。
去年までは、鞍上のこともあって隙はあったジャックドール。
それが、天皇賞(秋)での失態(同回顧戦参照)もあって、豊さんに乗り替わって迎える今年、その点での隙は無くなることに。
去年は、一応事実として落鉄発生ということで、それよりやれて当たり前戦として迎える今年(それが罠臭くて仕方ねぇ、のだが)。
昨年の宝塚記念を評価しているヒシイグアス。
同レースでこの馬は真のG1級に到達したと思っていて、昨年のこのレースからさらに力をつけて迎える今年は最有力には違いないだろう。
その22年大阪杯(4着)は、香港出走できずの予定外のここ参戦と主戦・松山騎手離脱による乗り替わりと順風満帆ではない中での内容。
大して褒められるようなものではない1分58秒台後半の額面でも、その臨戦過程からこの馬に関しては立派なものだった。
さらに言えば、時計こそ出るがさすがに少し荒れ加減、という昨年馬場もやはりこの馬にとってプラスではなかったと思っている。
適性面からは完勝まであっていいジェラルディーナ。
と言っても、この馬は(この舞台適性に対して)平坦戦に振れ過ぎているので、あくまで今年のメンバーでゴリゴリの持久力勝負になるだろうという前提での話だが。
あとは、以前にも指摘の通り、ここよりもさらに宝塚記念が良い(非根幹距離という面で)と思っているので、ローテや陣営真意も含めここでどれだけ攻めて仕上げてくるかの勝負度合い次第。
あと、仕上げにも関わってくる点として、気性面の暴発リスクは常にある馬で(その点、休み明けの今回はマシと言えるが)、テン乗り・岩田Jr.でどれだけ折り合ってかつスムーズに御せるかはカギに。
前走の秋華賞3着後は、左前脚の治療に専念しここで復帰を迎えるスターズオンアース。
ラップ観点からは買えない馬だと思っているが、今回言われるほど人気を集めないとみていて、非常に扱い悩ましい単3~4番人気着地になってやしないかと思案中の馬。
その一つの理由が、3冠チャレンジの秋華賞当時に「また舐められて単2倍台後半~の1人気だろう」がほぼ見立て通りだったことにあり、その背景にはもう「右回りはササる」ことがバレているのだろうという思いがある(もちろん、単純に内回りでは届かないから単売れしないことも含んでのものだったのだろうが)。
計算不能の希望的観測部分だが、休養が成長に繋がっていれば当然突き抜けも怖い脚力的位置づけの馬であることは事実だし、ジャックドールが前半を楽にハイペースで大逃げを実現するような馬場なら、コーナーで一転して豊さんが引きつけての絶妙前残り展開(瞬発戦ラップ)に持ち込まれるシナリオで、連対圏には十分間に合っていい。
最悪なのは、前半をこの先行枚数よろしくな感じでスローで入って、後半超ロンスパ軽快ラップで決まる展開だろう。
まあ、冒頭に書いたのでお分かりの通り、このレースではここらあたりは本命◎にはしない。
もう、マイルール of 大阪杯に徹するだけの戦い。
飛んで候の本命が、◎マテンロウレオ。
ただ、「飛んで候」と言いつつそこは「マイルール」とも謳っての戦い、いつもみたいに「押さえの~」は無しにいく。去年の▲ポタジェで思い知った部分。
さりとて、その昨年は事故戦でもあったことは重々承知して、単に関しては過度に肩入れせず、ただ(公約として)この馬から以外の馬券は買わない、そのくらいの位置づけでの◎ということで。
◎は、前走では十分例年勝ち馬レベルを刻み、十分G1.5級の評価まで到達。
さらにこの馬にとって鬼門とも言うべき瞬発戦での内容で、昨年秋初戦でちょっと驚かされた実力はやはりダテではなかったという印象。
阪神も実績十分で、課題は2000mの多頭数でどういう競馬ができるかひとつ。
他にも、本命◎候補で迷った馬が数頭いるのだが、「前走からの条件好転度合い×前走までの上昇曲線」を決め手に、今年の大阪杯で波乱の中心はこの馬とみた。
↓↓↓以下、当日午後追記内容。
日曜当日を迎えても必ずしも差せない馬場ではないこと、鞍上が前日に(今日の9Rでも)やってしまっていないこと、などもこれ幸いに◎マテンロウレオで勝負。◎から◯ジャックドール、▲ヒシイグアスとの2点が中心に。
あとは、せっかくなので、週半ばに「他にも迷った馬が数頭いる」とした本命◎候補だった馬たちについてつらつらと。
ノースブリッジが、まず適性的に不気味なキャラ。
ただ、勝ち切りまでは、その折り合い面からさすがにこの馬のG1タイトル奪取までは狙いづらいか?
枠良く、ラップ適性型の先行馬ということで好走に関しては全く問題ないと思うが、本命◎は個人的には無いかなというところ。
ポタジェも、当然2000m、流れての持久戦でこそで適性型。
ただ、前年はさすがにいろいろあってG1.5級決着に恵まれてのもの。
あって2着以下だろうということで、ここまで2頭は複穴として期待したい存在。
そして、ダークホースのラーグルフ。初関西圏で楽ではないが、成長著しいこの馬。
何しろ、前走は自滅組も多く恵まれた低調G2での2着であり、普通なら過剰評価判定のターンとなるべきところ、唯一狙いの立つ意欲の強敵に混ざる場面というのが今回の強調材料。実際、単20倍台で8番人気と十分ヴェールに包まれている。
瞬発戦型で、だからこそまだ上があるとみることも出来る前走であり、残る課題はここで後半に緩む流れを手繰り寄せられるかどうか。その運の強ささえあれば頂点まであっていいが、良のG1大阪杯ではさすがにレアパターンのはずで......。 (4/2 14:50追記)