競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【ヴィクトリアマイル 2021 レース回顧・結果】着順だけ見たら中距離戦

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――それだけ、マイラーたちが不甲斐なかったということでしょう。

ヴィクトリアマイル 2021 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
 1 グランアレグリア  1:31.0 32.6
 2 ランブリングアレー  1:31.7 33.2
 3 マジックキャッスル  1:31.7 33.5
 4 ディアンドル  1:31.8 33.8
 5 シゲルピンクダイヤ  1:31.8 33.8

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 ヴィクトリアマイル 2021

 
5/16 ヴィクトリアマイル △不的中
 
 
レース全体のふり返り
 
 
前半1000m57.6秒通過までのペースは、Bコース替り初週の例年のヴィクトリアマイルペースとしては決して速くなし
 
馬場は日中の少雨の影響もあり、高速化せず通年比-0.5秒/1000mあたりの範疇にとどまっていた模様
 
11.6 - 11.2 - 10.9 - 11.3(レース上り33.4秒)は立派ではあったが、ほぼラスト1Fで独走モードに入って11.3を刻んでみせたグランアレグリアによるもの
 
2着ランブリングアレー以下は、「G2としては十分」くらいの水準か
 
 
 
 

ヴィクトリアマイル 2021  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ダノンファンタジー

予想➡➡➡

結果➡➡➡7

ゲートは決して遅くなかったが序盤下げに下げて、しかも後方で3コーナーにかけて口を割って力み通しの最悪な流れ。

前がけん制し合って案外落ち着いた流れとなる中を先行争いの直後から好位差し、という形は全くもって叶わず。

昨年は内枠で馬群に包まれて折り合いを欠いただけに、この外目の枠も良いかと思ったのだが......。

直線後半だけで差を詰めたその様からは、G2水準の2着以下ラインの各馬と比べても目立つもので、まさに「(古馬)G2ホース」といった感じ。

ああいう気性的なところがある限りは、G1ではやはり厳しいか。

 

 

▲グランアレグリア / ランブリングアレー / マジックキャッスル / ディアンドル

▲グランアレグリアは、牝馬限定G1に出てきたスーパーマイラーとして見た場合にも十分な水準。

先頭に並びかけてからのラスト1Fでの突き離し方は、ここでの性能の違いそのもの。

 

額面上は、その"グラン嬢”との4馬身差を前にすると、その他の"どんぐりの~状態”となってしまう2着以下グループ。

ただ、2着ランブリングアレー、3着マジックキャッスルの2頭に関しては、戦前から指摘していた通りここでの1分31秒台決着では、置かれてしまうスピード不足の部分を露呈するとみていたなか、よく挽回したといえる内容。

この2頭に関しては、4着以下とは着差以上の力差があるとみて良いだろう(それでも、ペースが例年のVMほど上がらず、2着以下水準があまりハイレベルにならなかったことに救われている部分はあったのだろうが)。

 

特に、2着ランブリングアレーは中山牝馬Sを上り39.2秒で勝った後の、この上り33.2秒マークでのマイル銀メダルなのだから、充実度には目を見張るものがある。

調教編でも、「水→日→水→日→水とかなり濃い」内容と取り上げたあたりにも、それは表れていた。

適距離となるエリザベス女王杯は位置取りさえ失敗しなければ相当なチャンスだろう。

 

同様に、愛知杯では接戦の末にそのランブリングアレーを下していたマジックキャッスルも、この忙しい距離から開放されればもっとパフォーマンスは上がって然るべき存在。

 

他では、やはり前々から最後まで盛り返すようによく伸びてみせた4着ディアンドルがよく頑張っている。

この馬は、2~3着勢と違いコーナーで外を回しての内容。

 

 

レース全般としては、予想編記載の通り本来は「レシステンシアが"聖域逃げ”で誰も突かない」ことによるマイペース展開想定だった一戦(大外に入り、同馬の逃げというのは無くなりそう。ただ、それでも結局イベリス、クリスティあたりのペースでは速くはならない、という見立てで大きくは予想方針は変えなかったが)。

実際に、前半34.3秒などに表れての通り、そこまでペースは上がらなかったわけだが、その中で◎凡退以上に差し届いた2~3着というのが想定外。

その意味でも、5~6着馬、サウンドキアラ(11着)あたりが不発過ぎた(◎の後手も含め、2着以下水準を下げた要因になっていた)のかなと思えてきてしまうところ。