競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【天皇賞(春) 2025 レース回顧・結果】ロングスパートに真っ向勝負した組とずらした組と

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天皇賞(春)2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ヘデントール 3:14.0 35.3
2 ビザンチンドリーム 3:14.0 34.9
3 ショウナンラプンタ 3:14.5 36.0
4 サンライズアース 3:14.8 36.4
5 マイネルエンペラー 3:15.0 36.7

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 天皇賞(春)2025

 

5/4 天皇賞(春) ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は、通年平均比-0.5秒/1000m と前日からはだいぶ硬化した印象でも時計レベルはそう変わらず、内外フラットに近い状態で行われた(当日朝時点クッション値10.6/含水率G前8.7%4角7.4%)

 

1000m通過60.7秒、2000m通過2分02秒2と平均的なペースから、後半1000m59.6秒を刻んでの3分14秒0の標準タイム決着

 

11.8 - 12.2 - 11.8 - 11.7の平坦戦決着のなか、2列目で直線を迎えたヘデントール、ビザンチンドリームの2頭がワンツーを決めた

 

 

 

天皇賞(春)2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ジャスティンパレス

予想➡➡➡

結果➡➡➡6着

勝ちに行った結果だが、2周目向こう正面で後方4番手付近から一気に3番手あたりへと進出した部分の浪費で、直線勝負の場面では脚が残っていなかった。

前々から流れに“真っ向勝負”で挑み飲み込まれた4着サンライズアース同様に、上り36秒台で沈んだ格好で、2000m通過後にひと緩みするところもないラップ(これが2年前春盾制覇時とは大きな違い)は前には厳しかったのだろう。

後半1000m59.6秒自体はそうハイレベルなものではなかったが、道中で動いた組にとっては刻まれた一貫ラップが仇となった印象。

 

 

ヘデントール

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

(▲ショウナンラプンタの評価に際し)菊花賞レベルを1つの根拠に挙げていた以上、人気でも無印にはできなかった場面。

このGW中の初の中京以西遠征という部分だけ嫌だったが、大きな馬体減も見られなかった。

1~4着を独占したように、やはり結局のところ4歳世代が強かったということだろう。

2~3着馬との比較では、最初から最も経済コースを走り続けられたことは明らかで思ったよりも僅差だったとの印象もある反面、2周目3~4コーナー中間あたりでのワンシーンは見過ごせないものだった。

あそこでジャスティンパレスの後ろで詰まって、躓き加減になってからのリスタートになってもいたため、自身としてもスムーズならもう少し上があった可能性は大。

 

 

ショウナンラプンタ

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

前とは差が開いたが、ここでは注目1番手の強い競馬だった。

◎ジャスティンパレスほどではないにしても、やはり継続騎乗の武騎手が「ある程度(最後の直線を前目で)」を実践し、中団9番手あたりから馬群の外を通して向こう正面で進出、さらに4角にかけては2~3番手まで押し上げていた。

流れからすると厳しい競馬になっていて、結果論だがこの日がテン乗りなどでもう少し慎重に乗られていれば、前との差は詰まって必至だったように思う。

折り合い面にも進境がみられ、少なくともG2制覇圏には到達してきているとみてよさそう。

 

 

☆ビザンチンドリーム 他

☆ビザンチンドリーム(2着)は、京都外回りでの見事な末脚を披露して勝ち馬にアタマ差まで迫ってみせた。

走破距離の面で、こちらはロスが大きかったしその点だけ考えれば逆転も十分だったとみられる。

実際には、へデントールが先述の通りゴチャついた分があるため、差は詰まらなかったと思うが。

ここから本格ステイヤー路線を歩んでいくことが決定的になったのだろうが、この天皇賞(春)とそれ以外(阪神大賞典、ステイヤーズS)だと全く別ということがここではっきりした印象だし、結果距離不足の京都大賞典とかを使われ凡走し、待ちに待った天皇賞(春)でだけ人気して好走してきそう。

ちょっと、馬券的には縁がなくなってしまったかも。

 

上記▲ショウナンラプンタはもちろん高評価だが、もう一頭やはりサンライズアースは評価不可避の内容だったとみている。

流れと位置どり的な観点はもちろん、適性的にも京都外回りとはやはり若干ズレを感じる部分もあった。

加えて、序盤は結構掛かってもいた様子で、それでこの着差にまとめていればG2級観点では十分だろう。

あとは、ここからG1を獲りにいこうと考えた場合に、この粗削り感(未完成感)がどこまで薄れていくか次第。