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――唯一悔やまれるのは、もう少しバレバレどころキャラ達が極端な外に加え、当日大幅馬体増で妙味薄れが起こってしまったこと。
阪神C 2023 レース結果
ホネ的! レース回顧 / レース分析 阪神C 2023
レース全体のふり返り
阪神カップ 2023 各馬ふり返り 予想と結果
ピクシーナイト
予想➡➡➡◎
結果➡➡➡15着
さすがにウイングレイテストの前半33.1秒ペースに外ピタリ併せての2番手追走でもたなかった。
それだけの1戦で、引き続き戦歴からは3歳時の能力最大値まで戻ってきているか分かりにくい状況が続くことになってしまったが、そのぶん(ファンの見立ては)次も狙いづらいということになりそう。
一方で、今回調教から手応えなど明らかに良化していた様子だったことから、このハイペース潰れは度外視して継続上昇中と見てしまうことも手かもしれないところ。
グレナディアガーズ
予想➡➡➡◯
結果➡➡➡2着
陣営からも時計面への談話も聞かれていたが、前回勝利が平均より若干遅めだった2年前の当レース(1分20秒3)ということにも表れての通り、今のこの馬にとって頑張って頑張っての1分19秒4駆けだろう。
それでいて、4コーナーで内にララクリスティーヌがいたこともあってかなり外へ膨れざるを得なくなってのものであり、差しに回って外を回すことは織り込み事案だったにせよそれ以上の走破ロスがあった。
同馬がピタリ併せてこないだけでも勝ち切りまで見込めた可能性もあるし、当然時計はもう少し詰められた可能性がある。
引退戦だったようだが、少しもったいないくらいそう衰えずターフを去る形に。せーの、おつかれー!
ウインマーベル
予想➡➡➡☆
結果➡➡➡1着
適性的にもドンピシャだったのだろうが、さすがに出し切れた時のパフォーマンスは強いなというところ。
1分19秒3の時計自体、この日の高速とまでは言えない馬場で相当優秀だし、差し展開の中でよくラストの100mでもうひと伸びしてみせていた。
本命に狙った2走前時は本来のデキにはなかったとみられ、そして前走は酷い枠に加え陣営もコメントしていたように坂の下りでバランスを崩して前のめりになったりと、それぞれ敗因はあった中でのこの好枠。
もともと持っているものはG1級が十分にある馬で、おそらく高松宮記念向き型であることから隠れ阪神1400巧者の可能性があるとみていたが、やはりその予想は大きく間違っていなかった様子。
ただ、この日のレースは激流からの完全消耗ラップであり、どちらかというと中山1200m色が濃く、ちょっとその適性見立てで迷う部分も出てきたところだが。
もっとも、瞬発戦の京王杯SCも(あの後傾戦にしては)十分強い内容であり、そう変わらず平坦戦>消耗戦≧瞬発戦くらいの適性で見ていきたいと思うところ。
アグリ / ロータスランド / ウイングレイテスト
3着アグリは、コース形態が合うのはもちろんだが、そのコース適性に表れての通りどちらかというとこの条件で瞬発戦にサイドになった時に強い馬。
実際、2勝クラスVや阪急杯Vは比較的後傾度の高いレースでのもの。
そして、最大の直前評価下げ理由である「太め残り」も重なった。
「まだ太かったのか1週前追い切りはぐっとくる面はなかった」「ひと追いでどこまで絞れるか」といった談話が詳らかになる中で、実際に+10キロ(初の500キロ台)というのは明らかに本領発揮水準ではない態勢だったはず。
それらを思うと、終いひと伸びを欠いて3着に甘んじたことも、C.ルメール騎手への鞍上強化をもってしても敗れたことも、個人的には無問題判定。
一旦は単独抜け出す構えだったし、3着はほとんど運、むしろこの状態と展開で「どこまでやれんねん」な内容。ただただここでは強かった、そういう印象。
1点だけケチをつけられるところがあるとすれば、「14番枠じゃなかったでしたっけ?」と思わず声が出てしまいそうになるほど、ラチ沿い最少ロス競馬で回ってきていたことくらい。
他では、6着ロータスランドと8着ウイングレイテストに好印象。
いずれも、前走で明確に「差しあたっては、阪神Cで楽しみ」としていたG2超級の2頭だが、ともに結果こそ伴わなかったがやはりその脚力は示していた。
ロータスランドはまさかの直近千四戦3連続8枠(3戦合計“51番”はなかなか)の呪いに加え、当日さらに10キロ増えてのキャリアハイ498キロではさすがに足枷があり過ぎというものだろう。
それでいて、ラストあれだけ伸びての1分19秒5ならむしろ「走った」というくらいで衰えは全く感じられず。
ウイングレイテストは、分かりやすくオーバーペースでの0.3秒差が強い内容。
ただ、こちらは分かりやすいぶんだけ少し割引材料を挙げておくと、これだけ高速決着かつ前半から飛ばした展開では後続が外を回してかわすというのはそれはそれで難儀という点。
期待に違わず強いことを証明したからこそ大崩れしなかったことは認めつつも、「それ以上」だったかというとそこまでにはあたらないことをあえて認めておきたい。