競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【みやこステークス 2025 レース回顧・結果】“それでも前”を貫いて快速V

――オッズ情勢と不良馬場で、個人的には結局「後ろ」の判断を下しましたがね。

みやこS 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ダブルハートボンド 1:47.5 36.2
2 サイモンザナドゥ 1:47.5 35.7
3 ロードクロンヌ 1:48.0 35.8
4 ラムジェット 1:48.0 35.3
5 ドゥラエレーデ 1:48.6 37.1

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 みやこS 2025

 

11/9 みやこS ◯的中

 

レース全体のふり返り

 

当日に稍重→重→不良と変遷した本降りの一日で、午後は正直どこまで高速化していたかは不透明も通年平均比-1.5秒/1000m 近辺を見込んでおいてもいいという程度、バイアスについては前残り判定が妥当という状況(当日朝時点含水率G前6.0%4角5.6%)

 

前半59.3秒は特別速くなく、後半もあくまで馬場なりのもので1分47秒5のレコード更新決着なったといった印象

 

G3としては上々ではあるが、例えば従来レコードのロワジャルダンの年(不良/1分47秒8)と比べて抜きん出ていたかというとそうでもない水準で決まったとみられる

 

 

 

みやこS 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

サイモンザナドゥ

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

敗れはしたが、同タイムまで持ち込み、バイアス(前残り)を考えると上り2位で詰め寄ってのものなら上々だろう。

当日本命に据えておきながら、正直若干「この馬で不良で上り35秒台いけるか?」と少し迷いもあったが、やはり川田騎手に駆られてのこのスピード馬場で上回ることが出来た。

オッズ状況をみて結果的に差し狙いに切り替えたものの、結局「実はそんなに前がガリガリやり合わない」の見立て通りに前(ダブルハートボンド)に単勝は持っていかれた形に終わったが、同6倍とこの馬の複3.8倍なら断然後者に旨味を感じたわけでまあ良しとしたい。

 

 

ダブルハートボンド / ▲ブライアンセンス / ペリエール / ロードクロンヌ / ラムジェット / ◯アウトレンジ

勝ったダブルハートボンドは、まずスタートに全集中だったとみられる。

そこで、厳しくなるはずのレイナデアルシーラ(13着)に先へ行かれるというパターンを回避、レヴォントゥレット(11着)に少し譲って併走2番手を確保できたことが大きかった。

あとは、前半はこの日の馬場ならそう速くないペース、かつどちらかというと前残りの馬場を味方に押し切った。

とりあえず、ここまではほとんどパーフェクトといっていい階段の駆けあがり方で、唯一は地方の良馬場の2000mで苦しくなって取りこぼしたブリーダーズGCだけといったところなら、普通のペースの1800mまではほとんどケチのつけようがない。

 

ほか、まず▲ブライアンセンス(6着)は、テン乗りの若手騎手ということで指示通り早め早めの競馬になったものの、直線で脱落しての1.2秒差負け。

◎サイモンザナドゥよりも高いくらいの位置で回ってきたことには少し驚きで、モタれる部分でのマイナスはなかったが、これだけの特殊スピード馬場が下げ要因になった印象。

いつもの差しだったら、ということも思わないでもない部分だが。


ペリエール(10着)は、3角過ぎから早々に鞍上の手が動き出し、実質直線入り口ではお釣りが残っていなかった感じ。

特殊馬場での、ほとんどひと緩みもないラップで消耗したとみられる。

 

3着ロードクロンヌは、さすがのG2級能力の持ち主といった内容での好走。

▲ブライアンセンスをテン乗りで下げていた以上、こちらも今回中心には据えられなかったが、あれだけ外々を回りながらバイアスには逆行しての差しでこの水準というのは優秀だろう。変わらずG2まで上位級の見立て。

 

また、さらに後方から追い込んだ4着ラムジェットも当然優秀な内容。

ロードクロンヌに対しても、自身58キロでもあったし同等以上の評価必至といったところ。

ただ、こういう馬場になって末脚の威力が増しそうな気配はあって、馬場適性で上回っていたきらいがあることと、そもそもこの馬は「G2級位」程度で止まっていてはいけない馬のはずなので、その点で個人的に驚きはなかったが。

 

1番人気7着の◯アウトレンジは、ペースもあって序盤にまさかの中団となってしまったことが全てだろう。

2走前の重賞制覇があまりにも前残り恩恵が過ぎるものだったので、「どこかで……(こういうことも)」とは思ったがそれがここだったということで良さそう。

前走の帝王賞2着は本物のはずで、また改めて。