――オッズ情勢と不良馬場で、個人的には結局「後ろ」の判断を下しましたがね。
みやこS 2025 レース結果
ホネ的! レース回顧 / レース分析 みやこS 2025
レース全体のふり返り
みやこS 2025 各馬ふり返り 予想と結果
サイモンザナドゥ
予想➡➡➡◎
結果➡➡➡2着
敗れはしたが、同タイムまで持ち込み、バイアス(前残り)を考えると上り2位で詰め寄ってのものなら上々だろう。
当日本命に据えておきながら、正直若干「この馬で不良で上り35秒台いけるか?」と少し迷いもあったが、やはり川田騎手に駆られてのこのスピード馬場で上回ることが出来た。
オッズ状況をみて結果的に差し狙いに切り替えたものの、結局「実はそんなに前がガリガリやり合わない」の見立て通りに前(ダブルハートボンド)に単勝は持っていかれた形に終わったが、同6倍とこの馬の複3.8倍なら断然後者に旨味を感じたわけでまあ良しとしたい。
ダブルハートボンド / ▲ブライアンセンス / ペリエール / ロードクロンヌ / ラムジェット / ◯アウトレンジ
勝ったダブルハートボンドは、まずスタートに全集中だったとみられる。
そこで、厳しくなるはずのレイナデアルシーラ(13着)に先へ行かれるというパターンを回避、レヴォントゥレット(11着)に少し譲って併走2番手を確保できたことが大きかった。
あとは、前半はこの日の馬場ならそう速くないペース、かつどちらかというと前残りの馬場を味方に押し切った。
とりあえず、ここまではほとんどパーフェクトといっていい階段の駆けあがり方で、唯一は地方の良馬場の2000mで苦しくなって取りこぼしたブリーダーズGCだけといったところなら、普通のペースの1800mまではほとんどケチのつけようがない。
ほか、まず▲ブライアンセンス(6着)は、テン乗りの若手騎手ということで指示通り早め早めの競馬になったものの、直線で脱落しての1.2秒差負け。
◎サイモンザナドゥよりも高いくらいの位置で回ってきたことには少し驚きで、モタれる部分でのマイナスはなかったが、これだけの特殊スピード馬場が下げ要因になった印象。
いつもの差しだったら、ということも思わないでもない部分だが。
ペリエール(10着)は、3角過ぎから早々に鞍上の手が動き出し、実質直線入り口ではお釣りが残っていなかった感じ。
特殊馬場での、ほとんどひと緩みもないラップで消耗したとみられる。
3着ロードクロンヌは、さすがのG2級能力の持ち主といった内容での好走。
▲ブライアンセンスをテン乗りで下げていた以上、こちらも今回中心には据えられなかったが、あれだけ外々を回りながらバイアスには逆行しての差しでこの水準というのは優秀だろう。変わらずG2まで上位級の見立て。
また、さらに後方から追い込んだ4着ラムジェットも当然優秀な内容。
ロードクロンヌに対しても、自身58キロでもあったし同等以上の評価必至といったところ。
ただ、こういう馬場になって末脚の威力が増しそうな気配はあって、馬場適性で上回っていたきらいがあることと、そもそもこの馬は「G2級位」程度で止まっていてはいけない馬のはずなので、その点で個人的に驚きはなかったが。
1番人気7着の◯アウトレンジは、ペースもあって序盤にまさかの中団となってしまったことが全てだろう。
2走前の重賞制覇があまりにも前残り恩恵が過ぎるものだったので、「どこかで……(こういうことも)」とは思ったがそれがここだったということで良さそう。
前走の帝王賞2着は本物のはずで、また改めて。