競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【宝塚記念 2020予想】追い切り・ラップ適性・レース傾向考察 & 各馬評価まとめ / 『結果的に、豪勢な春のグランプリ』なら、大波乱まで⁉︎

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――大阪杯組のところでも指摘していますが、その“対比”が大きくなればなるほど……といった感じ。

目次

 

6/28(日) 東京競馬の追い切り注目馬はこちら 

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6/28(日) 函館競馬の追い切り注目馬はこちら

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追い切りデータファイル 今週まとめ

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宝塚記念 2020 レース概要

 

宝塚記念 G1

2020年6月28日 3回阪神8日目

発走時間:15:40

阪神競馬場 芝2200m

サラ系3歳以上 オープン

2019年優勝馬:リスグラシュー  牝5   2:10.8   D.レーン

 

宝塚記念 2020 枠順

 

 

 

1 1 トーセンカンビーナ 牡4 浜中俊
1 2 ペルシアンナイト 牡6 和田竜二
2 3 グローリーヴェイズ 牡5 レーン
2 4 アフリカンゴールド セ5 藤井
3 5 サートゥルナーリア 牡4 ルメール
3 6 トーセンスーリヤ 牡5 横山和生
4 7 ワグネリアン 牡5 福永祐一
4 8 レッドジェニアル 牡4 酒井学
5 9 アドマイヤアルバ セ5 西村淳也
5 10 メイショウテンゲン 牡4 松山弘平
6 11 ラッキーライラック 牝5 デムーロ
6 12 モズベッロ 牡4 池添謙一
7 13 ダンビュライト セ6 松若風馬
7 14 キセキ 牡6 武豊
7 15 スティッフェリオ 牡6 幸英明
8 16 クロノジェネシス 牝4 北村友一
8 17 カデナ 牡6 鮫島克駿
8 18 ブラストワンピース 牡5 川田将雅

 

 

宝塚記念 ラップ適性・追い切り 

 

阪神芝2200mは半数が平坦戦  となる舞台で、残りの半数の大半が瞬発戦という舞台。

※ラスト4Fの各区間加速内に、0.5秒以上の急加速が生じないレース(例:12.2-11.9-11.9-12.2)が定義

メイショウテンゲンモズベッロキセキトーセンカンビーナスティッフェリオレッドジェニアルダンビュライト適性上位

 

追い切りからは、ラッキーライラックを最上位に、レッドジェニアルサートゥルナーリアダンビュライトアドマイヤアルバを評価。時計的にはそんなに評価していない、ブラストワンピースクロノジェネシスらも中間の“聞こえ”は良い。

 

 

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宝塚記念 2020 過去レース傾向

 

傾向的には、手元にある資料を見る限り、 

 

近年の好走馬のほとんどは「ハンデ戦以外の2000m重賞連対」のある馬

該当馬➡➡➡カデナ、キセキ、クロノジェネシス、サートゥルナーリア、ブラストワンピース、ペルシアンナイト、メイショウテンゲン、ラッキーライラック、ワグネリアン


過去10年のレース上がり平均が35.9秒という特異なG1で、ゆえに上がりが掛かってこそ真価というタイプ向きは明白

該当馬➡➡➡好走時上り平均値からは、アドマイヤアルバ、クロノジェネシス、カデナ、ダンビュライト、グローリーヴェイズ、メイショウテンゲン、モズベッロ、トーセンスーリヤあたりは、1着時のほうが2~3着好走時より掛かっていてここ向きタイプ


通算4勝以上、且つ5連対以上を満たしていない馬の好走は15年近く遡っても3頭ほど

該当馬➡➡➡アドマイヤアルバ、メイショウテンゲン、レッドジェニアルは苦しいか


乗替りは、前走重賞勝ち馬を除き、当日3番人気以内の人気馬以外は手元にある近18年で2着1回3着2回のみ(複勝率3%)

該当馬➡➡➡アドマイヤアルバ、スティッフェリオ、トーセンカンビーナ、ペルシアンナイト、メイショウテンゲンあたりは、かなり苦しい


同年のドバイ遠征馬で当日単勝10倍未満に支持された馬は好走率6割

該当馬➡➡➡今年は中止により、レースを使っていないがグローリーヴェイズは同国“遠征”済みでオッズクリアの可能性あり

 

といった感じ。 

 

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宝塚記念 レース傾向分析&考察

 

 

昨年の△レイデオロ(2番人気5着)あたりでも書いたことだが、

 

宝塚記念を真剣に獲りたいとは思えず、当初から描いていたここへの参戦ではないだろうし、何度も言うが“坂路ビシビシ”厩舎が狙いのレース。

また、ドゥラメンテやブエナビスタが敗れる、とにかく王道じゃない馬(ラップ的に)のためのレース

 

これが大事な宝塚記念。


今年は、“結果的に”豪勢な春のグランプリとなったが、それは変わらない。

いや、その“結果的に”という部分こそが超激アツチャンスへの序章となっているかも。

いずれにせよ、“香港キャンセル”“ドバイ中止”をはじめとしたイレギュラーイヤーだけに、例年にも増してオッズ隙の突き甲斐がありそうな宝塚記念である。

 

昨年の備忘メモは、

 

・「ハンデ戦以外の2000m重賞連対」のある馬は好走占有率高い

・通算4勝以上、且つ5連対以上を満たしていない馬はやはり中心視すべきではない

・“坂路ビシビシ”厩舎には要注目のレース

・開催前半には差しが効くタフな馬場状態であっても、それがエアレーション、シャタリング効果による影響である場合、開催が進んで宝塚記念の行われる4週目の時点で“時計が速くなる”“内先行有利傾向が強くなる”ケースがある。

 

の4点。


その昨年は、大阪杯が低レベル戦だった点が特徴のメンバー構成で、今年は真逆といっていい好レベル大阪杯。

このあたりに、大きな様相の違いがある今年の顔触れ。

 

 

よく言う“脚の遅い馬”、のためのレースで、その代表例がゴールドシップ(13~14年と連覇)。

 

余談だが、そのゴルシの須貝厩舎も含め、昨年このレースを制した矢作厩舎(リスグラシュー)といい、音無厩舎(ミッキーロケット)といい、宮本厩舎(ノーブルマーズ)、高野厩舎(ショウナンパンドラ)、平田厩舎(カレンミロティック)、梅田厩舎(ショウナンマイティ)等々、関西の“坂路厩舎”(時計を出してくる)の一発が多い印象で、このレースで求められるタフさ(?)やラップ適性に、もしかしたらマッチする部分が多いのかもしれない。

 

今年は“栗東坂路ビシビシ厩舎”としては結構多いのだが、スティッフェリオ・ダンビュライト(音無厩舎2騎)に、キセキ・サートゥルナーリア・トーセンカンビーナ(角居厩舎3騎)、カデナ(中竹厩舎)、アドマイヤアルバ(須貝厩舎)あたりは、馬自身の調整法も含めてその点においてしっくりくる存在。

 

1つ目に挙げた、「ハンデ戦以外の2000m重賞連対」のある馬は近12年集計ベースで(10-11-10-46)と、占有率もさることながら、好走率自体も40%を超えている状況。

今年も、上記9頭が該当で確率論から言えば、この組以外を中心視するのはリスキーと言わざるを得ない構成

 

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宝塚記念 2020 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ

 

 

 

カデナ、キセキ、クロノジェネシス、サートゥルナーリア、ブラストワンピース、ペルシアンナイト、メイショウテンゲン、ラッキーライラック、ワグネリアン


と並ぶ、ハンデ戦以外の2000m重賞実績組だが、この中で明確にこのレースへの適性という意味で中心視したくないのが、△サートゥルナーリア

この馬に関して、今回言うことはほぼない。ラップ的に来たらごめんなさい。

レースがそういう流れになったり、絶好位からなだれ込まれたら仕方ない中で、それでも極上の瞬発力を持つ王道タイプのこの馬への評価は貫きたい。

ただ、明確な逃げ馬不在のメンバー構成、渋って緩む可能性など、馬にとっての追い風(ホネにとっての向かい風)は十分感じているつもり。

それでも、そもそも宝塚は「迷ったら休み明けを切れ」なレースでもあるわけで。

そして、「香港行ってたら、秋までお休みしてたはずでしょ」、なこの馬に宝塚をとられては他がちょっと情けなさすぎる。

 

 

「宝塚記念らしい」決着を描くのであれば、当然


・瞬発戦ラップ型(戦績)ではない

・ラストのタフさが強みのタイプ

・休み明けではない


馬が本命候補。


あくまで個人的見立てでだが、モズベッロメイショウテンゲンダンビュライトのみ。


このうち、メイショウテンゲンはコテコテのステイヤーで、よほどの雨量を見込まない限りさすがにスピード負けが濃厚。

モズベッロダンビュライトの2択。

正直、この2頭ならともに単複を買って終わりで良いのだが、これまでの穴実績を評価して

◎ダンビュライトのほうを上に。

(前段で自ら「リスキー」と言っておきながらww)

 

 

◎ダンビュライト

ルーラーシップ牡馬というだけでも、狙う価値ありの舞台。

当然、去勢手術明け初戦だった前走よりは良化してここに出てくるだろうとは思っていたが、想像を上回る上昇度を坂路時計からは感じさせている。

鞍上、2200mの距離からは穴の資格は十分。

そして、当然この厩舎、“坂路ビシビシ”厩舎である。

ただ、通算連対率4割未満というのも、手元にある過去18年集計で3頭しか好走を果たせておらず、“自信の”とまでは流石に言わないが。

 

 

◯モズベッロ

◯モズベッロは、課題は多い印象だが、適性面と4歳馬の成長力がハマったら一発あっていい存在。

レースレベル疑問な日経新春杯といえど、4歳馬で同レースを好走した馬がほぼ満たしていた「過去に古馬との好走歴あり、かつ前走連対馬」をクリアせずに勝ち切ったことは、その後の日経賞2着も含め、非凡さゆえととることも出来る部分。

言わずもがな、前走の低レベル天皇賞・春(7着)でも露呈していたが、肝心なところで右へ右へとモタれていってしまう部分が課題。

ただ、乗り慣れた鞍上で、直線が短くモタれどころが少なく済むこの条件は、好位策とセットで克服があってもいい。

そして、日経賞当時のように、内に馬がいてくれる隊列が叶う、外目の枠に入ったこともその可能性も高めているとみる。

当然、前走で掛かっていたことも含め、距離短縮ローテも良い。

ただし、その前走で掛かったことがレース運びを慎重なものにするとみられ、好位策はなかなか叶わないかも。

 

 


以上、「宝塚記念らしい」パートを終えたら、あとは即ち能力で来られちゃったか(出来れば、来ても2着まででお願いします)、もしくはラップ適性はちょっとズレるが相対的に力上位で来たか、勢の序列。

 

☆カデナ

4番手☆にカデナ。

少頭数、高速馬場、決着もスピード決着となった前走大阪杯からすると、たかだか1Fの延長でもこの最終週の宝塚記念は明らかに条件好転。

その点においては、ラッキーライラックやクロノジェネシスとは真逆の今回。

少なくとも3コーナーまで最後方は覚悟しなければならないため、現代競馬ではなかなか本命とかには容易に据えづらい馬なのだが、豪華メンバーともてはやされ妙味があるなら全然見合う(さすがに、複勝ベースで前走時複勝11.0倍~を上回るオッズにはならなそうなので、引き続き3〜4着線上狙いの印に止めるが)。

荒れ馬場大歓迎、内壊滅絶好のこの馬にとって、似合い過ぎるこの時期の宝塚記念。

 

 

◆スティッフェリオ

5番手に◆スティッフェリオ。

厩舎的にも、そしてラップ的にも、今回も人気薄なら2~3着線上で嫌う必要はない印象の存在。

強調材料に乏しい部分と、ここにきてのテン乗りには疑問も、馬自体は軸候補でも良いくらい。

ただ、そうしなかったのは個人的に、前走で完全に音無調教師談話(「さらに脚を溜めて」)を鵜呑みにして裏目った直後で、飛びついて痛い目に合うのは既定路線な気がしているから。

極論、この馬に関しては今回その心情論との闘いだけだったりして^^;

 

 

△サートゥルナーリア / ×キセキ / ×クロノジェネシス / ×ブラストワンピース / ×ペルシアンナイト / ×ワグネリアン

あとは、まとめて一気に。

先に触れた△サートゥルナーリアに、何にせよ気性が理由で敗戦を重ねてきている、あれだけアーモンドアイと渡り合う苦しい経験や海外での挫折を経て走れなくなっているわけで、過度な期待は掛けづらい×キセキ

 

×クロノジェネシスは、好走時上りで見ると、意外にも勝ち切ったレースの平均値のほうが遅いタイプで、この人気なら軸として信頼する手もアリだとは思う。

ただしこの馬は瞬発戦連対5、平坦戦連対1の、所謂瞬発型。

そして、そもそも勝ち切りは、京都記念(重/瞬発戦)、秋華賞(稍/瞬発戦)、新馬(稍/瞬発戦)と5勝中3勝を渋った馬場で上げているからという側面もある(その渋った馬場うってつけ、ということ自体がこの時期に行われる宝塚記念ではOK!とシンプルに見ていい部分かもしれないが)。

急加速戦と単なる上がり35〜36秒台戦の意味合いの違いを、もしかしたらここで証明してくれるかもしれない存在で、別の意味で注目している。

 

×ブラストワンピース。ここまでの大型馬ではこのレースでは好位からレースが出来て人気以下がやっと、というイメージ。

前走大阪杯よりは頭数が揃って良いとは思うが、当時も記したように縦長展開が好走にはマストで、このメンバー構成では…?

あとは、渋ってタフになってくれること頼み。

 

×ペルシアンナイトは、土〜日の雨量がポイント。

高速阪神なら2200mはギリギリ好走はあっていい。

指数的にみて、2走前の中山記念は57キロでの水準として、まだG1での一発も期待できる内容であり、2年前の同斤量1番人気5着だった休み明けの同レースなんかよりは、よっぽど今年のほうが上だった。

叩き2戦目上昇必至タイプだけに、馬場との相談次第で積極的に狙いたいシーンなのだが、今年の梅雨空が恨めしいところ。

 

×ワグネリアンは、府中や阪神外回りでの勝利歴が示す通り、基本的に内回り・小回りでは3着線上の戦いが濃厚な馬。

ひと言で言うなら瞬発馬。

この馬が来る時には、「それじゃ、宝塚記念じゃないでしょう」な、サートゥルナーリア決着をしているような展開の時で、配当的には平穏な方向にいっている時だろう。

 

 

 

▲ラッキーライラック

上で挙げなかったラッキーライラックが、◎◯に次ぐ▲。

というのも、この馬は前回大阪杯時に触れたように、今や2000mを中心とした平坦馬(ただし、好位につけられるセンスがあるので瞬発戦もおそらくこなせる)だとみているから。

「宝塚記念らしい」平坦戦ラップを刻まれても、全く苦にしない可能性が高いから。

ただし、それはあくまで前走刻んだような11.7-11.3-11.2-11.7でのパフォーマンスからくる平坦戦適性論であって、過去10年平均12.0-11.8-11.8-12.3ラップの宝塚記念ラップと即座にマッチするとは断言できない

むしろ、まずまず高速馬場でまあまあ速めペース下で、ラストに高速フィニッシュを決めた大阪杯とはその差が浮き彫りになったと言ってもいい部分かもしれない。

この時期柄、上りが掛かり過ぎた時にどうかという点には、今回大いに注目したいと思っている。

それでも、前走時は『抜群というほどの調教がない中で、他も“どんぐり”状態で1番手』という状況であのパフォーマンス。

それが今回は、素晴らしい出来へと“変貌”を遂げて出てくるだけに、「ラップとか言ってらんない」能力論最上位評価はこちらに与えたい。

 

 

×レッドジェニアル

最後に、ラップ的には怖さのある×レッドジェニアル

先行各馬が不甲斐なくて3着にきてしまった、というだけで評価対象のレースとはならない前走だけに、それが評価されてしまうようなら買わないつもりだったが、そうではないようなので少しマーク。

脚の遅さと平坦戦適性は十分合ってきて不思議ない。

 

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