【ターコイズステークス 2024 レース回顧・結果】オープンVの範疇

――ちょっとこの決着だと、近年でもかなり凡戦の部類という。

12/14 ターコイズS　▲不的中

①馬場は、通年平均比-0.7秒/1000m 近辺の、やや3分どころよりイン優勢といった状況

②牝馬限定G3としても決して速くはない、どちらかというと（馬場換算後）スローな前半3F34.7秒、同5F58.1秒から、11.8 - 11.9 - 11.3 - 11.9と瞬発戦を刻んでの前残り決着

③1分33秒2の額面、上りともに低調で、勝ち馬を含め特にその走破水準単体で重賞級の評価が与えられるような一戦とはならず

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡11着

後方3〜4番手からになって、外々追走から上り3位でコンマ6秒差11着。

スタート、その後ともに上手くいかず位置を取れなかったのが全て。

ただ、これだけ凡戦になっていただけに複穴一発を決められなかったのはもったいなかった。

勝ったアルジーヌは、鞍上も言う通り「機嫌さえ良ければ」の部分で、鞍上の貢献と精神的成長あっての、ここへきての安定感による初タイトルだろう。

血統的にも、もともとこのレベルで止まってはいけない馬だし、前走から横ばいどころかパフォーマンスを落としての戴冠なら、チャンスをものにしたという以外額面的には言い表わしようがない。

ほとんど、水準的にはリステッド2連勝という感じ。

一方、さすがの強さを後半で示した1番人気ミアネーロ（8着）は、スタート直後にアルジーヌに寄られてかなり不運な幕開けのなか悪くない内容。

このあたり、今のC.ルメール騎手が陥っている重賞での負のスパイラルのようなものも感じられた部分。

もちろん、単なる巡り合わせの話だが、馬にとってはただでさえ後方から厳しくなりそうな中であの出だしは痛かった。

それと、上り最速マークを覚えておけば良いだけの敗戦。

1800m以上の牝馬限定重賞なら、すぐに出番だろう。

ほか、イフェイオン（6着）は瞬発力というより54キロでここに入ると成長待ちだったか、フィールシンパシー（7着）は終始囲まれながらヨーイドンに付き合い無理もない敗戦、といったところ。