競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【スワンステークス 2025 レース回顧・結果】ペースと馬場によって持ち時計要求度が高まった一戦

スワンS 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 オフトレイル 1:18.9 33.2
2 ワイドラトゥール 1:18.9 33.3
3 ランスオブカオス 1:19.0 33.6
4 ウインマーベル 1:19.0 33.8
5 シュタールヴィント 1:19.1 33.2

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 スワンS 2025

 

10/13 スワンS ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は、通年平均比-1.5秒/1000mゾーンの高速モードで、バイアスはまだ内優位には変わらずも「若干」程度と早くも過渡期を迎え、この週の土日と比べても明らかに外へ傾き始めた中で行われた(当日朝時点クッション値10.8/含水率G前6.8%4角7.8%)

 

前半3F(33.5秒)も同5F(56.4秒)も、後半4F(11.4-11.5-11.2-11.3)でみても、水準上の時計を刻んでの1分18秒9レコード決着

 

馬場換算後でも後半水準は上々で、正真正銘のG2レベルの好戦となった

 

 

 

スワンS 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

アサカラキング

予想➡➡➡

結果➡➡➡17着

この前半3F33.5秒ペースを、押して押して絡んでいって最終的には引いて2番手になったこと以外、(語るようなところは)何もないという敗戦。

 

 

☆ウインマーベル / ランスオブカオス / オフトレイル / ワイドラトゥール / ワールズエンド

ほか、全般として前に行き過ぎても苦しく、持ち時計を求められた結果といった感じの上位勢に。

そうした中で、まず☆ウインマーベル(4着)は、上位では唯一2列目で運んで、しかも最後までラチ沿いを通して粘っての内容で優秀だった。

もう少し内が良く、もう少しペースが落ち着いていれば、やはり勝っていた可能性が高かったとみて、この路線最上位級評価は変わらずで良いのではないか。

 

次いで、3着ランスオブカオスが強い内容。

4着ウインマーベルとは、斤量利と1列自身が後ろで運んでいた点で、まだ相手のほうが上とみるが、1~2着に対しては1列前で運んでのもので、ペースを考えればそれらとの0.1秒差は無いに等しい。

そして、それ以上に、持ち時計のない中でこの時計に一発対応をしてみせたあたりにも、ポテンシャルを感じる。最内枠でロスを防げたにしても、よくやっていた。

スタミナ的にはマイルは全然問題ないと思うし楽しみは広がるが、こと次戦に関しては、気性面から距離延長ローテでは危険視してもいいかもしれない。

これだけのハイペースを経験した後だけに、課題の折り合い面で怖さがあり、また単純に頑張り過ぎたことによる疲労も少し心配で。

 

勝ったオフトレイルは、道中は中団馬群でなかなか厳しい戦いになりそうだったが、そこから直線入り口で3分どころへ持ち出した場面でスパンと前が開いてくれたことが大きかった。

ペースと位置取りに加え、その極端に外には振られない中で、この日にかけて次第に中ほどの馬場が伸びていた状況も相まったといった感じ。

まだ、展開頼み、馬場頼みなところは残すため、この路線の上位との判定は下せないが、硬い馬場でハマった時にはG2級は見込める、そんな勝利内容だった。

 

2着ワイドラトゥールも、内枠で1分20秒0の持ち時計があったことに、差し展開が噛み合っての好走だろう。

そういう意味では、(1400m戦では)似たようなキャラたちがワンツーを果たした一戦に違いないといったところで、この馬も硬く非常に速い馬場というのはお誂え向き。

 

そして、何と言っても高評価なのが、8着ワールズエンドの内容。

おそらく、さすがに自身としても“決壊”しながら示した今回のパフォーマンスだったと思うが、それで逃げて0.3秒差はかなり強かったと思う。

(主にガンっと行ってしまいっ放しで、淡白に止まるレースがここから続くなどの)後遺症みたいなものだけは少し心配だが、それ以外全く問題なく重賞級、というかG2級で見ておいていいはず。

仮に、ここを経てさらに強くなっていくようだと、G1級に駆けあがっていく可能性も。