競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【京都大賞典 2025 レース回顧・結果】充実示した菊5着馬

 

京都大賞典 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ディープモンスター 2:23.9 34.4
2 サンライズアース 2:24.0 35.0
3 ヴェルミセル 2:24.1 34.3
4 アドマイヤテラ 2:24.2 34.8
5 ショウナンラプンタ 2:24.2 34.5

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 京都大賞典 2025

 

10/5 京都大賞典 ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は、終日稍重で通年平均比-0.5~0.7秒/1000m 程度と連日の渋っての施行でも完全に水準より速く、外伸びではないものの内の優位性もそう目立たない状態で行われた(当日朝時点クッション値10.0/含水率G前10.3%4角10.4%)

 

前半1000mを1分00秒1の平均ペースで通過、上り4F46.8秒(11.9-11.9-11.3-11.7の瞬発戦)、同3F34.9秒での2分23秒8決着

 

前半はともかく、後半が低調で実質的に「G3京都大賞典」といった感じ

 

 

 

京都大賞典 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

プラダリア

予想➡➡➡

結果➡➡➡15着

好位で運んで、直線ではちょうど勝ち馬▲ディープモンスターと同じような位置からジワジワと抜け出してきてくれるかと思いきや、真逆でズルズルと下がっていってしまった。

年を重ねて、ちょっと緩めてからの再始動に時間がかかるようになっているか。

いずれにしても、今回は2秒、3秒とかの大敗ではなく、この馬は寒い時期でこそのタイプなのでまだ見限りは早計だろうが。

 

 

ディープモンスター

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

人気していたことと、脚質含むこの日の馬場へのマッチ度合いから▲に止めた今回だが、見事に好位のイン追走から内を伸びて差し切った。

4コーナーにかけては、ラチ沿いで若干ポジションを下げるところはあったが、結果的にはそれによって脚が溜まった格好だったか。

いずれにせよ、4走前の目黒記念で見せた今の距離適性と前走で示した意外なほどの瞬発力耐性(=今充実していることを証明)が、ここでついに開花したというのが個人的にはしっくりくるところ。

そういう意味で、11.9-11.3の瞬発力を求められる流れで、おそらく下げていた部分もあるこの馬は、実質G3レベルVでも侮れないところはある(持久力勝負の2400m近辺G2ならまだ可能性を残していて、例えばアルゼンチン共和国杯がそういう流れになればさらに上が見られてもいい)。

 

 

△サンライズアース / ヴェルミセル / ◯ショウナンラプンタ / ☆アドマイヤテラ 他

2着△サンライズアースは、上りが速くなることなどから厳しいイメージしかなかったが、まず距離短縮ローテでもハナに立って進めることが出来たのが好走要因であり、(逃げは)少々意外でもあった部分。

軒並み前が崩れていることを思えば、結構前から進めた組には厳しかったと思われ、間違いなく今回最も強い競馬の部類だろうが、持ち前のスタミナと自分のペースだったことは見過ごせない点だろう。

そして、それでこの「G3?」みたいな水準だったことも覚えておきたいところ。

 

3着ヴェルミセルは、もちろん馬場耐性やらも含めていろいろハマったことは事実だとは思うが、それでも弱くない内容。

今回も含めいずれも稍重馬場ではあるが、別定G2で0.2秒差2回なら強くなっているとみていいだろう。

普通にG2.5級まで上昇を果たす可能性が出てきた。

重馬場の後押しがあればなお良いが、もしかしたら今だと差せる馬場なら良でもG3を勝ってくるところにいるかもしれない。

人気しないタイプなので、引き続き要注意となる。

 

◯ショウナンラプンタ(5着)、☆アドマイヤテラ(4着)といったあたりは、このあと何か追加で敗因が効かれたりなどがない限り、さすがに下げ過ぎというレベル。

それだけに、ハマった時の打点の高さには引き続き警戒が必要だと思うが、ともにもしかしたら2400mでも圧倒的距離不足になっていく可能性を示した一戦だったのかもしれない。

 

そうしたなかで、序盤の位置取りと終いの内容から、アルナシームだけは評価対象に。

ペース的にも、馬場的にも決してこの馬に向かくようなものにならなかったにしては、よくやっていて(特にラストでズルズルいかなかった点)、もうひと花にまだまだ注意が必要と感じさせた。

さすがに、ハイラップの持久力勝負型だろうし、それであれば今回の2400mに関しても適性距離とは言い難いはず。

もっとも、この馬が0.4秒差にきているあたりに低調・京都大賞典が示されている可能性も高いのだが。