競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【富士ステークス 2025 レース回顧・結果】前哨戦過ぎる前哨戦?

富士S 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ガイアフォース 1:31.7 33.3
2 ジャンタルマンタル 1:31.8 33.3
3 ソウルラッシュ 1:32.1 33.4
4 ジュンブロッサム 1:32.1 32.8
5 ウンブライル 1:32.1 33.2

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 富士S 2025

 

10/18 富士S ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

馬場は、通年平均比-1.0秒/1000m の、どちらかと言えば内が良いが極端なバイアスはない状態で行われた(当日朝時点クッション値9.3/含水率G前14.8%4角13.4%)

 

前半3F35.1秒、同5F58.3秒と序盤ほどスローなペースから、11.6 - 11.2 - 11.0 - 11.2の平坦戦ラップを刻んでの1分31秒7

 

前半5Fの(この日の馬場にしては)スローの分だけ全体時計的にはハイレベルとは言い難いが、後半3Fはこれ以上ない水準という感じで、総じてG1=安田記念直結の決勝ラインとなった

 

 

 

富士S 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

キープカルム

予想➡➡➡

結果➡➡➡6着

まず、このレベルで3着ラインに届かなかったのであれば、自身としては満足のいく水準を刻んでいるので、ここはやむなしといったところ。

相手が悪かった、この一言に尽きるし、お釣り残しの態勢の上位3頭が決勝ラインをそうは高めてはこないだろうという見立て自体が甘かった。

この流れを含めて、その上位3頭の中で最も後方から運んだソウルラッシュより後ろからでは、結果的に無理があった。

持ち時計も詰めまずまずの6着だった。

 

 

◯シャンパンカラー / ガイアフォース / ジャンタルマンタル / ソウルラッシュ / マジックサンズ

◯シャンパンカラー(8着)は、前走ほどではないもののスタートで1馬身ほどの後手を踏んでしまい、この日も厳しい立ち回りに。

外の偶数枠でこの鞍上ならと、そのスタート部分にも期待したが、鞍上曰くは「(ゲートでは)おとなしいけど、集中せず出る感じではなかった」とのことだった。

「出たとこ勝負」の馬になってしまっていて、もうちょっと確たる自信をもって狙うことはないかもしれない。

それでいて、パフォーマンスは相変わらず悪くなく、府中では期待したくなるのだが……。

 

勝ったガイアフォースは、鞍上強化と番手確保で勝負を決めた格好。

この馬としては驚くようなパフォーマンスではないながら、安田記念よりは(斤量換算後でも)上というようなものを見せた。

淀マイルも申し分のないハイパフォーマンスを刻んでいる舞台で、あとは2~3着馬との斤量差消滅とここからの上積み度合いひとつで戴冠まで十分だろう。

その23年マイラーズC2着時も今回もそうだったが、とにかく高速馬場がこの馬最高出力には鍵となっている印象で、連続開催の4回6日目の馬場という点がマイルCSのひとつのポイントになりそう。

普通に荒れてきた開催終盤の馬場になるくらいなら、しっかり渋るかまさかの超速馬場維持の両極端のほうが目がありそうだが果たして。

 

2着ジャンタルマンタルは、同斤でもヨーイドンの直線勝負ではガイアフォースには劣ることがはっきりしている馬なので、安田記念にさらに輪をかけてのこの上り33.4秒戦で、斤量+2キロでは差せなくて当然。

むしろ、自身が後ろから行って、上りで並んでいるだけ素晴らしい。

序盤では、口向きの悪さばかりが目につく追走をしていたが、鞍上の好感触も踏まえて考えると、ちょっとここを獲りにきていた感が上だったガイアフォースには、なかなか良馬場の本番では負けないのかもしれない。

 

3着ソウルラッシュは、位置取りの分+アルファで負けたことは、上り数値にも表れての通り事実だが、これはこれで悪くない内容。

絶好馬場の上り勝負でむしろこれまで通りの高水準を維持していて、この馬とてジャンタルマンタル中心様相の秋のマイル王決定戦で逆転制覇まで全然あっていい印象。

 

そのほかも、大半の上位入線馬が自身の中の高い水準で駆けたという中で、マジックサンズ(10着)だけは明らかに折り合いを欠いて自滅していたため、また古馬に入っての力関係判定については次以降に持ち越しとなる。