競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【有馬記念 2024 レース回顧・結果】そこそこの枠と、そこそこの勇気

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――やっぱり、想定通りの流れで逃げ馬以外の内は災難、そして外からは勇気をもってロスをおしてでも前へ前への姿勢がポイントになった、ノー逃げ馬有馬に。

有馬記念 2024 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 レガレイラ 2:31.8 34.9
2 シャフリヤール 2:31.8 35.0
3 ダノンデサイル 2:32.0 35.4
4 ベラジオオペラ 2:32.1 35.5
5 ジャスティンパレス 2:32.3 35.1

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 有馬記念 2024

 

12/22 有馬記念 ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は-0.7秒/1000m 近辺とみられ、バイアスとしては内外よりも「4角で前」が必要な状態で行われた(北西寄りのやや強めの風5~6m/sくらいもそれを助長した)

 

前半1000m通過1分02秒9(推定/900m通過タイムは56秒2)、後半1000m57秒9となっての2分31秒8決着

 

後半は速いものの、11.4 - 11.6 - 11.5 - 12.1(上り35.2秒)の消耗戦に近い平坦戦ラップとなっているように、上り3Fに関してはそこそこ底力を求められたペース

 

前半がチンタラすぎるのでお世辞にもハイレベル戦とはいえず、またそれでいて後半水準もそう高くなく“凡戦有馬”の部類に(※ただし、その後半を下げた要因として直線向かい風の影響は加味する必要あり=加味した補正後で“平凡有馬”)

 

 

 

有馬記念 2024  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ブローザホーン

予想➡➡➡

結果➡➡➡12着

まず、序盤は今のこの馬にしてみれば思ったよりも良い位置を取れたが、どこかで外に持ち出してマクってこなければ(この日の馬場的にも)ノーチャンスな自身にとって、一瞬たりとも外に持ち出せるところがなく厳しくなってしまった。

もう少し前ではあったが、1番人気アーバンシックも大きな括りでいえば同じ負け方をしているわけで。

どこにも出せる隙がない、案の定のスローでは致し方なかった。

実は密かにこの舞台なら今のこの馬でも、もしかしたら好位まであるかもと思っていたところはあったのだが……。

残念ではあるが、今日のこの馬については「これも競馬」に尽きるかなと思うところで、特に馬への評価自体は変えずとしておく。

あの特殊馬場でのG1戴冠(重で上り34.0秒)からも、外を伸びてきたかったな~、それだけが痛恨ということで。

 

 

レガレイラ / ダノンデサイル / ☆シャフリヤール 他

勝ったレガレイラは、ようやくスムーズに競馬を完走できての勝利。

自身としては先の開けるパフォーマンスで、「フル発揮(したらこのくらいやれて当然)」は事実だろうが、その勝利水準を思うと(16番枠から2着のシャフリヤールはともかく)ダノンデサイルの走破水準にやや疑問だったところは残る。

ペース&馬場を考えれば、逃げ切り後の2~3着争いが実態ではなかったか。

ともあれ、4歳シーズンも牡馬G1戦線を意識しつつ、(あくまで)自身最長不倒で男馬たちを蹴散らしていって不思議ない戦いになっていくだろう。

 

ダノンデサイル(3着)は、後半の流れやプレッシャーはともかく、このスローなら逃げ粘らなければならなかったというのがまず第一印象。

そのくらい脚力は評価していて、ドウデュースがいなくなったことで(マクり一掃の目が消滅し)有利になっても、それ以上に単売れしてしまうことから上位での狙いをやめたというだけの馬だった。

これには、「ふがいない」とせざるを得ない敗戦だと思うところだが、同時に個人的には初めての逃げが影響した部分もかなりあったのではないかともみている。

現時点、◎同様、特に評価は変わらない一戦という位置づけとなるが、調教師も残したように“(ダービー時から)何かを無くしている”部分は注視していく必要がありそう。

 

2着☆シャフリヤールについては、全く想定していない形での好走で、いくら鞍上手腕があったとはいえ、上位の中では最も評価が高い内容だったとみている。

この馬に目を向けた理由は他でもなく、△ベラジオオペラの前を取る可能性が大いにあるからという点で、その形が崩れた上に普通に外々を回り続けて2列目で(←ここが重要だと思っていて、「外々を回り続け、限りなく先頭に近い形での2周目4角1列目」ならまだ分かるが)直線を向き、普通に超接戦の勝ち負けに持ち込んできたことには驚き。

前述のとおり、この3着水準で2着するのはともかくとして、レガレイラの水準と同等まで持ち込んだことが素晴らしい。

年齢が年齢で何ともなところはあるが、G2ではまだ25年シーズン終盤まで期待してみていきたい一頭(って、それはベテランに鞭すぎるか)。少なくとも、引退はまだ早いだろう。

 

注目敗戦だったのは、ダノンベルーガ(9着)の上りからも分かるとおり、ここまでのスローで悪手を打った組からジャスティンパレスローシャムパーク(7着)の2頭を挙げておきたい。

やはり、このスロー有馬で、この日の馬場では、後方から外を回してでもポジションを上げてこれなかったというのは悪手だったのではないだろうか。

特に、前者については2周目3角からの競馬のキツさはアーバンシック以上とみられ、刻んだ水準を抜きにすれば全く悪い印象はない。

地味に、課題点もひとつクリアしていたことにも好感だし、現4歳世代が低調な中にあって、そろそろこの馬の時代が再び到来しても良さそう(というか、単にタイトルホルダーであり、ジャックドールでありといったところがいてくれさえすればいいだけの話)。