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――やっぱり、想定通りの流れで逃げ馬以外の内は災難、そして外からは勇気をもってロスをおしてでも前へ前への姿勢がポイントになった、ノー逃げ馬有馬に。
有馬記念 2024 レース結果
ホネ的! レース回顧 / レース分析 有馬記念 2024
レース全体のふり返り
有馬記念 2024 各馬ふり返り 予想と結果
ブローザホーン
予想➡➡➡◎
結果➡➡➡12着
まず、序盤は今のこの馬にしてみれば思ったよりも良い位置を取れたが、どこかで外に持ち出してマクってこなければ(この日の馬場的にも)ノーチャンスな自身にとって、一瞬たりとも外に持ち出せるところがなく厳しくなってしまった。
もう少し前ではあったが、1番人気アーバンシックも大きな括りでいえば同じ負け方をしているわけで。
どこにも出せる隙がない、案の定のスローでは致し方なかった。
実は密かにこの舞台なら今のこの馬でも、もしかしたら好位まであるかもと思っていたところはあったのだが……。
残念ではあるが、今日のこの馬については「これも競馬」に尽きるかなと思うところで、特に馬への評価自体は変えずとしておく。
あの特殊馬場でのG1戴冠(重で上り34.0秒)からも、外を伸びてきたかったな~、それだけが痛恨ということで。
レガレイラ / ダノンデサイル / ☆シャフリヤール 他
勝ったレガレイラは、ようやくスムーズに競馬を完走できての勝利。
自身としては先の開けるパフォーマンスで、「フル発揮(したらこのくらいやれて当然)」は事実だろうが、その勝利水準を思うと(16番枠から2着のシャフリヤールはともかく)ダノンデサイルの走破水準にやや疑問だったところは残る。
ペース&馬場を考えれば、逃げ切り後の2~3着争いが実態ではなかったか。
ともあれ、4歳シーズンも牡馬G1戦線を意識しつつ、(あくまで)自身最長不倒で男馬たちを蹴散らしていって不思議ない戦いになっていくだろう。
ダノンデサイル(3着)は、後半の流れやプレッシャーはともかく、このスローなら逃げ粘らなければならなかったというのがまず第一印象。
そのくらい脚力は評価していて、ドウデュースがいなくなったことで(マクり一掃の目が消滅し)有利になっても、それ以上に単売れしてしまうことから上位での狙いをやめたというだけの馬だった。
これには、「ふがいない」とせざるを得ない敗戦だと思うところだが、同時に個人的には初めての逃げが影響した部分もかなりあったのではないかともみている。
現時点、◎同様、特に評価は変わらない一戦という位置づけとなるが、調教師も残したように“(ダービー時から)何かを無くしている”部分は注視していく必要がありそう。
2着☆シャフリヤールについては、全く想定していない形での好走で、いくら鞍上手腕があったとはいえ、上位の中では最も評価が高い内容だったとみている。
この馬に目を向けた理由は他でもなく、△ベラジオオペラの前を取る可能性が大いにあるからという点で、その形が崩れた上に普通に外々を回り続けて2列目で(←ここが重要だと思っていて、「外々を回り続け、限りなく先頭に近い形での2周目4角1列目」ならまだ分かるが)直線を向き、普通に超接戦の勝ち負けに持ち込んできたことには驚き。
前述のとおり、この3着水準で2着するのはともかくとして、レガレイラの水準と同等まで持ち込んだことが素晴らしい。
年齢が年齢で何ともなところはあるが、G2ではまだ25年シーズン終盤まで期待してみていきたい一頭(って、それはベテランに鞭すぎるか)。少なくとも、引退はまだ早いだろう。
注目敗戦だったのは、ダノンベルーガ(9着)の上りからも分かるとおり、ここまでのスローで悪手を打った組からジャスティンパレスとローシャムパーク(7着)の2頭を挙げておきたい。
やはり、このスロー有馬で、この日の馬場では、後方から外を回してでもポジションを上げてこれなかったというのは悪手だったのではないだろうか。
特に、前者については2周目3角からの競馬のキツさはアーバンシック以上とみられ、刻んだ水準を抜きにすれば全く悪い印象はない。
地味に、課題点もひとつクリアしていたことにも好感だし、現4歳世代が低調な中にあって、そろそろこの馬の時代が再び到来しても良さそう(というか、単にタイトルホルダーであり、ジャックドールでありといったところがいてくれさえすればいいだけの話)。