競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【フローラステークス 2025 レース回顧・結果】ポイントになった、直線外が大きな不利にならない馬場

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フローラS 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 カムニャック 1:58.6 33.4
2 ヴァルキリーバース 1:58.8 33.6
3 タイセイプランセス 1:58.8 33.0
4 エストゥペンダ 1:58.9 34.5
5 タガノアビー 1:59.0 33.3

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 フローラS 2025

 

4/27 フローラS ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は、通年平均比-1.0秒/1000m 程度の、直線に関しては外も大きなマイナスのない状態(クッション値9.2/含水率G前13.9%4角12.0%)

 

前半1000mを59.9秒で通過し、12.1 - 11.4 - 11.2 - 11.6(上り34.2秒)の瞬発戦となって、1分58秒6決着

 

馬場を鑑みると、前半スローからの上りスピード勝負だが、後半水準も高くなく例年のフローラSよりもワンランク下(古馬1勝クラス)で決まった

 


フローラS 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ロートホルン

予想➡➡➡

結果➡➡➡6着

途中でハナを譲るも、2番枠からスタートして終始スムーズに運んで、上りスピード負けした格好。

前後半のラップからすれば粘らなければいけなかった流れだが、0.5秒差内なら、まだギリギリ重賞戦線に“残った”(どこかで好走のチャンスはまだある)と思われる。

1F距離が違えど、前半のペースを思うと千八の未勝利であれだけ強かったこの馬が、今回この低調パフォーマンスに終わったことは、距離だけではない(2000mでも自分のペースなら違った?)可能性は十分。

 

 

カムニャック / ヴァルキリーバース / タイセイプランセス / ☆エストゥペンダ 他

勝ったカムニャックは、中団馬群で進め直線では前がばらけ進路が開き、効率よく差し切った。

ここ2戦はマイルで期待に応えられなかったが、中距離に戻り復活してみせた。

ただ、例年のフローラS水準にはなく、パフォーマンスとしては微妙。

前半は鞍上がなだめるのに苦労する様子も見られ、こうしたあたりからもここ2戦でのマイル参戦だったのだろうが、現状では中距離のほうが合うとも断言できない感じの困った重賞制覇となった印象。

 

2着ヴァルキリーバースも、ほぼ同じ位置取りから同じような競馬で差してきての1馬身1/4差の内容。

若干、直線立ち上げで待たされた分カムニャックとの差が生じてしまった印象で、枠が逆ならこちらが抜け出していたかもしれない。

ただ、今回は大丈夫だったようだが前走時久々でもテンションが高く、-10キロで出走していたように、気性面で今後も注意が必要ではある。

前走から使い始めたチークピーシズも、鞍上によれば効きすぎていたとのこと。エピファネイア産駒さながらといったこの馬を、どう成長させていけるか、この馬はそこに尽きるアウトラインに映る。

 

そして、3着タイセイプランセスが、どう見ても凄い“荒技”を繰り出しての激走(笑)。

抜けた1番人気馬とかが、とんでもない騎乗ミスでああいう立ち回りになって挽回してなんとか3着確保、とかならまだ分かるが、18番人気馬が前が壁になって立ち上がってのブレーキから斜め走りで外に持ち出し、ラスト1Fを切ってそこから10頭ほどをかわして2,3着争いまで持ち込むのだから強烈だった。

当然、フロック視されるし、その可能性もある低調3着パフォーマンスではあるが、レースラップが上り3F34.2秒、ラスト1F11.6秒の中でのものだけに、この馬だけは要注意とみておく必要があるか。

とりあえず出し切れるかどうか次第、かなり厳しい競馬になりながらもむしろこの馬にとっては“やる気スイッチ”の面で今日は出し切れた(ただし、競馬としては不利で出し切ってはいない)ものだったということで。

 

4着☆エストゥペンダに関しては、18番枠になった時点で、この日の馬場で道中のロスを最小限にするために、あの前半のうちのハナ進出策は納得の形。

残念ながら、近2走には遠く及ばないパフォーマンス水準だったと思うが、自身はその枠のハンデを補うための序盤の浪費(前述の通り、これはやむを得ない部分)もあったので、まあ良しとしたい。挽回の可能性は十分残したのではないか。

 

他ではルクスジニアが、相当頑張っていたとの判定。

縦位置&横位置からして、同じ競馬をした組からは3~4馬身ほど前でゴールできていたイメージで、これだけやれれば今日のところは十分だろう。

こういう競馬になった原因の最初のコーナーで危ういところを覗かせた点も含め、スムーズではなかった中で見せた内容から、今後重賞通用級まであるとみておきたい。